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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
たちきり住宅。「かにのはさみきり」さんです。

かにのはさみきり 蟹の挟切り

陸奥の国の竹館村などにつたわるもので、
生きてる蟹(かに)を家の中で見失ったりすると、
それが家のえんのしたに入り込んで土台をみんなはさみ切り、
家を倒壊させてしまうというもの。

なので、川などで採ってきた蟹は家の外でかならず
焼いたりゆでたりしてから持って入ったと言います。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぷりぷりいらいら。「おこりまつ」さんです。

おこりまつ 怒松

武蔵の国の守山の出頭山あたりに生えてたという松の木で、
これにさわったりするとたたりがあると言われてました。

(むかしは木の下に、何個か石碑がたってて、
いくさで死んだ武士のおはかだ、等といわれてたそうです)

矢野弦「東京郊外の伝説めぐり」によると、かなりの松の巨木だったそうですが、
当時(昭和5年)にはすでに伐採されてしまっていたトカ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
漁獲量のはなし。「やどんのケンムン」さんです。

やどんのケンムン 屋鈍のケンムン

奄美の屋鈍(やどん)にいた「ケンムン」です。
むかしこれがこの地に住んでたときは鰹(かつお)がよく捕れたのですが、

ある夜のこと、

このケンムンが屋鈍の人々の家の戸をたたいて
「これから今里に嫁にゆく」と言ってまわって居なくなってしまってからは、
それと同時にこのあたりでは鰹も捕れなくなったと伝えられてます。

いなくなっちゃうと、そこの経済状況が変わっちゃうという点では
「ざしきわらし」のはなしとかに、近いものがアリマスネ。


今野圓輔は『日本怪談集』妖怪篇で、このはなしを引用しながら
「つぎのような話があるから、この場合のケンムンは若い女性であることがわかる」とコメントしてます。

若い(笑)

 

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
南天の木に語りおろう。「なんてんさま」さんです。

なんてんさま 南天様

よくない夢を見たりしたときは、
誰にも聴かれないようにこっそり、南天の木にその夢の中身をしゃべって、
どうぞよくないことが起きませんように、といった願を立てると
わざわいがないと言われてました。


中国地方、近畿地方などを中心に、各地にぱらぱらと
南天の木には、こういう悪い夢をみたあとにする俗信があるようです。


悪い夢を打ち消すためには、このほかに
おまじないをとなえるものもあって、
ほかに「まくらのしたのたまてばこ」、「ねなしかづら」などがあります。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
骨素もりもり! 「ほねをくうねこ」さんです。

ほねをくうねこ 骨喰猫

夜になると墓場にうまってるほねを食べてた
という女のすがたのおばけ。

正体が自分の家の年をへたねこなんじゃないかと察した家の者が
夜中に家の戸をあけたものを斬ったところ、
この女の姿に化けたねこが倒れてたんだソウナ。


備後の国の敷信村などに伝わってるものですニャー。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うめこみ注意。「かげうえだけ」さんです。

かげうえだけ 影植竹

竹をあたらしく植えるときに、自分の影がうつってる地面を掘って植えると、
その竹に影を植え込んでしまって、そのひとの寿命が盗られちゃうというもの。

(お日様に背中むけて植える穴ほるかたちになるんでしょうかね?)


竹を植えるときにやってはいけない事とされてて、
相模や信濃、甲斐といった地域などを中心につたわるものです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
秋の味覚シリーズ。そのに。「くりどん」さんです。

くりどん 栗どん

昨日のつづきであります。
枝から生えてる栗(くり)さんです。

いがだの皮だのいっぱい着物を着てるが
寒いものは寒いから着物は渡せぬと「かきどん」と喧嘩をします。

この喧嘩は「着物よこせ」「いやだ」と、どしどし言い合いが続くのですが
それを見かねたもうひとつの秋の味覚、「まつたけどん」が仲裁に出て
「おまえさんたちはまだいい、わしなんかはふんどしすら無い」と言ってオチ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
秋の味覚シリーズ。そのいち。「かきどん」さんです。

かきどん 柿どん

枝から生えてる柿(かき)。
着てるものがうすい着物1枚だけで寒いから
少し着物をよこせと「くりどん」と喧嘩をします。



栗と柿のすがた(実のまわりの皮の多さ)をもとにした昔話に出て来るものです。
と、いうことで、くりどんは明日。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
11月の恒例、お酉の日の鳥もののアップ、「きゅうとう」さんです。

きゅうとう 鳩闘


漢字で書くと「鳩闘」で、
大陸に古くからつたわる、前兆ものな妖怪です。

鳩(はと)が大いに群れ飛んでたたかいあうというもので、
兵や賊が押し寄せてくる前兆だと言われてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
奄美のなぞ。「にんぎょ」さんです。

にんぎょ 人魚

文政10年(1827)に奄美の島々の浜辺に流れ着いてきたことがある
という人間のような姿をしたもの。

みんなこわくて近寄らずにいたら、
数ヶ月して腐ってなくなってしまったソウナ。


魚のかたちがどこかしらか入ってる一般の「人魚」とは
少し違うかたちのもののようですが、正体は不明です。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ざっぱーん。ぴくぴく。「たいぎょ」さんです。

たいぎょ 大魚

漢字でかくとそのまま「大魚」で、おおきなおおきなおさかなです。

貞応3年(1224)に、鎌倉や三浦の海に何匹も浮かんで死んでたという
ものすごく大きな魚で、「旱魃のさざしだ」とか言われたりしたようです。



『吾妻鏡』などによると、魚の名前はわからなかったそうですが、
油をとったりもしてるので、くじらだったんじゃないかと考えられたりしています。

ありがたいもので、3275体目のアップであります。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
マダム・スパイダー。「やまんばぐも」さんです。

やまんばぐも 山姥蜘蛛

隠岐の山奥に住んでるもので、
よく人間をとってさらって来ては食べてしまったと言います。

3月にもも、5月にしょうぶ、9月にきくを入れた酒を飲んでる人間はきらっていました。

蜘蛛は、蟹と並んで古くから
いろいろと妖怪の要素がつけられて昔話とか伝説とかに出て来ますけど
鉄砲でおどろかされた「やまじじい」(山爺)のおかみさんが
仕返しにやって来るとき「くも」に化けてやってくる、という話は四国にあり、
「くも」と「やまんば」の関係性は深かったようです。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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