佐賀県補充第五弾。「たぬきのひょうたん」です。

肥前の国の杵島郡などにつたわるもの。
子供達にいじめられてた子だぬきを助けてあげたおじいさんが
たぬきにもらったというふしぎなひょうたんで、
中からお米などがどんどんざくざく出て来たといいます。
そのひょうたんを見たとなりのおじいさんが、
山で子たぬきをつかまえて来て子供達にいじめさせ、
それをたすけるという体で恩返しを受けて、
おなじくひょうたんをもらいましたが、
中からへびなどが出てきて
おじいさんをぐるぐるまきにしたソウナ。
ひょうたんから恩返しのお礼の品が出てくるのは
すずめのはなしにも出てくるもので、
箱とかつづらとかが文明として発達する以前に
いれものといえば、ひょうたん、とかだった
ナチュラルな時代のことをかんがえると
舌切雀とかのつづらとおなじパターンになるのも必然ですナ。
佐賀県補充第二弾。「つつみんぬし」さんです。

肥前の国の杵島郡につたわるもの。
むかし、ある村で年の瀬におもち搗きをしようとしたのですが、
その年は悪い風邪がはやっててほとんどの若者が動けず、
おもちの搗き手がいなくて大困り。しかし、
見知らぬ若者が現われてすべてのおもちをついてしまいました。
おもちを搗いたあと、その若者は「疲れた」と言って
近くのお堂で居眠りをしてたのですが、
村人たちがお礼をしようとそこをおとずれてみると、
大きな大蛇のうろこが1枚落ちてただけで、
あの若者はその村の近くの
川の堤(つつみ)にまつられてるぬしの大蛇だったのだと知れたソウナ。
■ 世界のこの手のものには弊缶より数層倍も通じてらっしゃる
toroiaさま(『幻想動物の事典』の制作者さま)より、
ジウィーツァ(Dziwitza)は「Dźiwiza、ジヴィザ」でポーランドではなく実は上ソルブの妖怪、
ラログ(Rarog)は「Raróg、ラルク」でロシアではなく実はポーランドの妖怪、
――とのつぶやきを頂戴しました。解説を改稿いたしました。
世界篇では、いつも大向こうをたまわり、うれしい限りです。
(もっと欧語を磨きたいです…)
★★★
とざい、とーーーーーーざーーーーーーい、
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ここ何年か例年の恒例になっておりますハロウィン世界篇連続興行です。
今年もいろいろな国や民族から吹き寄せさせていただきましたが、
モンゴルや台湾、東南アジアなど、あまりお目にかからぬあたりも
ちょっと増強させるために、いくつか採取して参りました。
それでは、ご覧のほど。
■ ジウィーツァ(Dziwitza)
■ メッサージ・ド・モール(Messager de mort)
■ アトルクロッペ(Attorcroppe)
■ アポフィス(Apophis)
■ ヒブラ・バシ(Hibla bashi)
■ ベイコック(Baykok)
■ ゴリィゴグ(Golligog)
■ クエトロナムン(Quetronamun)
■ トゥハン・カルダン(Tuhan kardan)
■ リキマスジョーイ
■ ト(Taw)
■ カルンバイ(Karunbai)
■ ヂャルマウス(Dzalmaus)
■ テメン(Temen)
■ ラログ(Rarog)
■ ドゥンスル・マファ
■ トゥンガク
■ ロビソン(Lobison)
■ ムヒツ
■ バタルンバイン
■ バグアブー(Bug a boo)
■ スチームチキン(Steam chiken)
今年は、この元祖カートゥーン『Punch』に載ってた「スチームチキン」を
描きたくて! 描きたくて! うずうず! という欲求から
世界篇を頑張ってみた次第でございます。(平伏)
また、来年までの一年間、いろいろと民族誌などを通じて
世界のかたがたも見つけたいと存じまする。
とざい、トーーーーーざーーーーーーーーーーーーい。
★★★
……今回の世界篇のおもな参考資料
◆『Cap and Bell Punch's chronicle of English history in the making,1841-1861』
◆台湾総督府『高砂族調査書』5
◆土方久功『覆刻 サテワヌ島民話』
◆ポターニン(東亜研究所・訳)『西北蒙古志 民俗慣習篇』
◆チャレ(片岡樹・訳)『ラフ族の昔話 -ビルマ山地少数民族の神話・伝説- 』
◆A・チャダーエヴァ(斎藤君子・訳)『シベリア民俗玩具の謎』
◆Roland Werner『Mah-meri art and culture』
◆植田祐次『フランス幻想民話集』
◆アンナ・フランクリン『図説妖精百科事典』
……ほか、割とふつーな世界ものの概説書、外人のインターネットの記事翻訳など。
★★★
ふわふわ。「たなかやしきのひとだま」さんです。

薩摩の国の日置郡大里につたわるもので、
ひとつになったりみっつになったりしてふわふわ飛んだという青い怪火。
むかし田中長者と呼ばれる大きな屋敷があったのですが、
火事でまるやけになってしまい、そのときに亡くなった長者の子と、
それを悲しんで死んだ長者夫婦が
火になって飛び回ってるのだと言われてたそうです。
遠江には 「たなかのひのたま」(田中の火の玉)というのがありますが
なんだか呼び名が紛らわしいだけで、関係はゼロです。
ぞろぞろ。「さんじゅうろくどうじ」さんです。

お神楽のときに飾られる紙の幡に
その姿(1枚の中に36個並んだ同じ形の人間みたいな姿)が
切り抜かれたりします。
お神楽のあと、「かつらおとこ」(桂男)の幡といっしょに、
この幡はおまもりのようなありがたいものとして、
お祭りの縁故者の誰かがもらったそうです。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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