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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
埼玉県からはいどうぞ。「へいじゅうのよめ」さんです。
 
へいじゅうのよめ 平十の嫁

武蔵の国の川越などにつたわるもの。
むかし平十という男が川で魚を釣ってると、
そこへきれいな女がどこからともなく現われて
「へいじゅうさん、へいじゅうさん、嫁にしてくれ」
と言って来て、そのままお嫁になったんだソウナ。

平十の嫁は次の日から木綿をよって糸にして、
キキリコチャンバタリコチャンと1疋の布を織り上げると
「へいじゅうさん、これを南錦白が300両、高いといったら200両と言って売って来てくだされ」
と渡します。


平十がそのとおり売りに歩くと、
お殿様が300両でその布を買い上げてくれます。

しかしその後、雲からつる草がぶらさがって来て、平十の嫁はそれにつかまり
「迎えが来たので家に帰ります」といっていなくなってしまいましたトカ。


天に浮かんで帰っちゃうあたりは、天女な昔話に近いものですが、
このお嫁の正体がなんなのかはヨクワカリンセン。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
茨城県からはいどうぞ。「かっけどの」さんです。
 
かっけどの 脚気殿
常陸の国の真壁郡上野村などにつたわるもので、
脚気(かっけ)にかかったときにおこなうおまじないに出て来ます。

脚気を治したいときは、ほうきに
「これ申し脚気どのいずくの方へ縁つき候共一切構ひなく御座候」
という脚気殿への離縁状を水引でむすびつけて、
川の中に立てればいいと言われてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
群馬県からはいどうぞ。「かおなで」さんです。

 かおなで 顔撫

上野の国の利根郡根利村などにつたわるおばけ。
雨の降ってる日に坂などを歩いてると、歩いてるそのひとの
顔をなでてきたりしたと言います。

「ほおなで」などの仲間です。

『根利の民俗』に載ってるはなしによれば、
よくみたら、触ってたのは桑の木の垂れた葉っぱだった、
というはなしもあったそうです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
栃木県からはいどうぞ。「しょうまなこ」さんです。
 
しょうまなこ 小眼子

下野の国の安蘇郡野上村などにつたわるおばけ。
2月8日に里にやって来て家々に近寄って来るといいます。
これをよけるために竹かごを家にさげたりしたそうです。

2月8日といえば、セットになってるのは12月8日。(ことはじめ、と、ことおさめ)
12月のほうですと、「だいまなこ」というのが来るそうな。
だいぴぴんしょうぴぴん。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
福井県からはいどうぞ。「おしずのへび」さんです。
 
おしずのへび お静蛇

越前の国の丸岡城につたわる片目の大蛇。

むかし、城を築くときに人柱を立てねばならないということになり、
お静という夫を亡くした美女が
「わたしの息子たちを士分にして下さるなら人柱に立ちます」
と申し出て無事にお城が完成したのですが、
けっきょく、息子たちのはなしは立ち消えになってしまったので、
それに怒ったお静の霊が大蛇と化してしまったといいます。

蛇が片目なのは、お静が眼疾のせいで隻眼だったため。

また、お堀にいた「白いなまず」もお静の化身と言われてたそうで、
明治のはじめ、これをつかまえて見世物に出したひとの眼がつぶれたりしたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
石川県からはいどうぞ。「どうかんむし」さんです。
 
どうかんむし 道閑虫

加賀の国の鹿島郡久江村につたわるもので、
稲にあつまってくるカゲロウの一種をこういう風に呼んでたそうです。

寛文7年(1668)に加賀藩の検地の中止を願い出て、
はりつけにされた園田道閑(そのだどうかん)の霊が
これに変化したと言われてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
富山県からはいどうぞ。「みとのいし」さんです。
 
みとのいし 水戸石

越中の国の新川郡につたわるもので、
田んぼの水を調節するために置かれてる水戸石(みとのいし)を
踏みつけたり、またいだりするといけないというもの。

これを踏むのは親の顔を踏むのとおなじ、とか言われてました。

特に、女の人がこれをまたいだりするのはよくないと言われてて、
またいだりすると水戸石さんがぷんぷんと怒って
鼻がぺちゃんこな顔の子が生まれるとされてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
新潟県からはいどうぞ。「とうふねこ」さんです。
 
とうふねこ 豆腐猫

越後の国の岩船郡西生村につたわるもの。
むかし、庄兵衛さんというお百姓の家にすんでた雄猫が
その家の娘に化けて、たびたび豆腐屋へ行って
大好物の豆腐を買って食べてたというもの。

(豆腐をえさにつけてあげると日ごろからめちゃめちゃうれしそうに食べてたソウナ)

猫が化けてるのを見つけた庄兵衛さんは、
怒って猫を追い出してしまいますが、
その後、庄兵衛の家に火の手や大水が近く迫ってくる前などは、
必ず何者とも知れぬ誰かが戸を叩いて知らせてくれたりして、
難を逃れられたといいます。

庄兵衛さんは、多分あの猫が教えてくれてたんだろう、
怒って追い出したりしなきゃよかった、と思ったトサ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
福島県からはいどうぞ。「おぼ」さんです。
 
おぼ

上野の国に分布してる「おぼ」と呼び名は同じですが、
どちらかというと、「うぶめ」とかに近いのが
岩代の国の檜枝岐村などにつたわるこちらの「おぼ」。

夜道に出て来て「あか(赤ちゃん)を抱いてくれ」と言って来ます。
赤ちゃんをわたされたときは、自分のほうとは反対向きに赤ちゃんの顔を向けてだかないと、
のどをかまれたりすると言われてました。

また、赤ちゃんを背負いながら現われて、
通りがかって来たひとをくすぐって来たりしたとも言われてて、
そういうときは、紐や帯紐をちぎってを投げつければ、
「おぼ」はそれをほぐしたくてたまらなくなってしまうので、
くすぐられずにすむといいます。
(これは、上野の国の足にくるくるついてくる「おぼ」も似た感じの対処法です)

何かに夢中になっちゃって人間に何かするのを忘れさせちゃう、という対処法は
古いタイプの考え方で、魔物に竹かごを見せたりするのと同じもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
山形県からはいどうぞ。「かためのへび」さんです。
 
かためのへび 片目蛇

羽前の国の置賜郡小岩沢につたわるもの。
各地につたわる片目の魚や鳥などのはなしの仲間です。

むかし、川が大増水して橋がことごとく流され、お殿様が城に戻れず困ってたところ、
いつの間にか一本だけ流されてない橋ができてて、無事にわたることが出来ました。

お殿様が振り返ってみると、
橋は実は川にすむ大蛇だったのでびっくり。

「余のために橋となったとは実に立派な蛇じゃ」

と持ってた杖でなでてあげようとしたところ、
手もとがすべって大蛇の目をぷすり。

それ以後、このあたりの蛇はみんな片目になってしまったといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
宮城県からはいどうぞ。「いろはぎつね」さんです。
 
いろはぎつね いろは狐

仙台の御仮宮という森にすんでたというきつね。

いろはの文字模様が散らしてある着物やちょうちんを
着たり持ったりした女のひとに化けて、
人間を化かしてきたりしたといいます。

この狐さんとどんな関係があるのか知りませんが、
この「いろは狐」が出てたあたりには、「ばけいし」とか「きつねいし」という石もあって
それに触ったり、おしっしたりするといけない、化かされる、など言われてたそうですが
富田広重『滅び行く伝説口碑を索ねて』によると、大正時代ごろには、
その石が具体的にどれなのかはわかんなくなっちゃってたそうです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
秋田県からはいどうぞ。「もうすけ」さんです。
 
もうすけ

羽後の国の秋田郡などにつたわるもの。
山にすんでるおこじょたちで、
きつねたちよりもたちの悪い悪さをして来たりするなどと言われてました。


武藤鉄城の『秋田郡邑魚譚』などによると、
このあたりでいう「おこじょ」というのは
「こえぞいたち」(いいずな)のことだそうです。


このあたり、ややこしいのよ、おこじょいづな。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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