埼玉県からはいどうぞ。「へいじゅうのよめ」さんです。
武蔵の国の川越などにつたわるもの。
むかし平十という男が川で魚を釣ってると、
そこへきれいな女がどこからともなく現われて
「へいじゅうさん、へいじゅうさん、嫁にしてくれ」
と言って来て、そのままお嫁になったんだソウナ。
平十の嫁は次の日から木綿をよって糸にして、
キキリコチャンバタリコチャンと1疋の布を織り上げると
「へいじゅうさん、これを南錦白が300両、高いといったら200両と言って売って来てくだされ」
と渡します。
平十がそのとおり売りに歩くと、
お殿様が300両でその布を買い上げてくれます。
しかしその後、雲からつる草がぶらさがって来て、平十の嫁はそれにつかまり
「迎えが来たので家に帰ります」といっていなくなってしまいましたトカ。
天に浮かんで帰っちゃうあたりは、天女な昔話に近いものですが、
このお嫁の正体がなんなのかはヨクワカリンセン。
福井県からはいどうぞ。「おしずのへび」さんです。
越前の国の丸岡城につたわる片目の大蛇。
むかし、城を築くときに人柱を立てねばならないということになり、
お静という夫を亡くした美女が
「わたしの息子たちを士分にして下さるなら人柱に立ちます」
と申し出て無事にお城が完成したのですが、
けっきょく、息子たちのはなしは立ち消えになってしまったので、
それに怒ったお静の霊が大蛇と化してしまったといいます。
蛇が片目なのは、お静が眼疾のせいで隻眼だったため。
また、お堀にいた「白いなまず」もお静の化身と言われてたそうで、
明治のはじめ、これをつかまえて見世物に出したひとの眼がつぶれたりしたといいます。
新潟県からはいどうぞ。「とうふねこ」さんです。
越後の国の岩船郡西生村につたわるもの。
むかし、庄兵衛さんというお百姓の家にすんでた雄猫が
その家の娘に化けて、たびたび豆腐屋へ行って
大好物の豆腐を買って食べてたというもの。
(豆腐をえさにつけてあげると日ごろからめちゃめちゃうれしそうに食べてたソウナ)
猫が化けてるのを見つけた庄兵衛さんは、
怒って猫を追い出してしまいますが、
その後、庄兵衛の家に火の手や大水が近く迫ってくる前などは、
必ず何者とも知れぬ誰かが戸を叩いて知らせてくれたりして、
難を逃れられたといいます。
庄兵衛さんは、多分あの猫が教えてくれてたんだろう、
怒って追い出したりしなきゃよかった、と思ったトサ。
福島県からはいどうぞ。「おぼ」さんです。

上野の国に分布してる「おぼ」と呼び名は同じですが、
どちらかというと、「うぶめ」とかに近いのが
岩代の国の檜枝岐村などにつたわるこちらの「おぼ」。
夜道に出て来て「あか(赤ちゃん)を抱いてくれ」と言って来ます。
赤ちゃんをわたされたときは、自分のほうとは反対向きに赤ちゃんの顔を向けてだかないと、
のどをかまれたりすると言われてました。
また、赤ちゃんを背負いながら現われて、
通りがかって来たひとをくすぐって来たりしたとも言われてて、
そういうときは、紐や帯紐をちぎってを投げつければ、
「おぼ」はそれをほぐしたくてたまらなくなってしまうので、
くすぐられずにすむといいます。
(これは、上野の国の足にくるくるついてくる「おぼ」も似た感じの対処法です)
古いタイプの考え方で、魔物に竹かごを見せたりするのと同じもの。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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