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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぱたぱたぴゅーーーひらひらひら。「かみのけのとり」さんです。

かみのけのとり 髪毛鳥

人間がきちんと始末せずにしてる髪の毛が落ちてると、
鳥たちがそれを持って行ってしまうと考えられてて、
鳥がその髪の毛を高いところから落とすと、
その人間はこわいおそろしい悪夢を見るんだソウナ。


ぬけたり切ったりした毛髪を、無雑作に打ち捨て置いてはいけない
――という習わしのなかに沿って語られてたものだと考えられます。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごはんはおはしで食べましょうオギャ。「しゃもじのこ」さんです。

しゃもじのこ 杓文字の子

釜(かま)や飯櫃(おひつ)から直接ごはんを
杓文字(しゃもじ)ですくってばくばく食べるような、
下卑た食べ方をすると子供として生まれて来る
――と注意される際のことばのなかに出て来るもの。




「しゃもじから食うと、しゃもじの子が出来る」など、
注意するに際して直接的に結びつけて語られるものなので、
それ以上の具体的にどんなものなのかについての言及はほぼありません。



食事の仕方の無作法をいましめることばのなかに見られるもので、
おたまのこ」(玉杓の子)や「どんぶりのこ」(丼の子)など、
この系統は他のものもほぼ似た構造になってます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お下品な食べ方から生まれるゴギャー。「おたまのこ」さんです。

おたまのこ 玉杓の子

おかずやおつゆを玉杓子(おたま)ですくって
直接ばくばく食べたり飲んだりするような、
下卑た食べ方をすると子供として生まれて来る
――と注意される際のことばのなかに出て来るもの。


「おたまから食うと、おたまの子が生まれる」など、
注意するに際して直接的に結びつけて語られるものなので、
それ以上の具体的にどんなものなのかについての言及はほぼありません。



食事の仕方の無作法をいましめることばのなかに見られるもので、
どんぶりのこ」(丼の子)など、この系統は他のものもほぼ似た構造になってます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お下品な食べ方から生まれるオギャー。「どんぶりのこ」さんです。

どんぶりのこ 丼の子


みんなの取るおかずの盛られた丼鉢(どんぶりばち)をかかえて
直接ばくばく食べるような、下卑た食べ方をすると
子供として生まれて来る――と注意される際のことばのなかに出て来るもの。



「どんぶりから食うと、どんぶりの子が生まれる」など、
注意するに際して直接的に結びつけて語られるものなので、
それ以上の具体的にどんなものなのかについての言及はほぼありません。



食事の仕方の無作法をいましめることばのなかに見られるもので、
この系統は他のものもほぼ似た構造になってます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
最初に切っちゃだめ。「はもののくちきり」さんです。

はもののくちきり 刃物の口切

山仕事などに行ったとき、手持ちの刃物で
いちばんはじめに伐るものが、
榊(さかき)や樒(しきみ)の枝になるのはよくない、
事故につながるなどと語られてました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
行事のある日は飲料をのもう。「せっきのさゆ」さんです。

せっきのさゆ 節季の白湯

節季(季節のお節供や年中行事のある日)に、
白湯(さゆ)をのみものにすると
無実の罪に問われるような状況がふりかかって来るので、
「白湯」ではなく「お茶」や「お酒」などを飲むものだと言われてました。



阿波の国の板野郡などでは「節季に白湯を飲むと、人より無実を着せられる」
などと語られてたといいます。



節季には普段とは異なる「よいもの」を飲食する、
節季に働かない――などの節季を特別視する要素から来てるもので、
「無実の罪に問われる」という部分が主核になってるわけではない
(白湯ではなくお茶やお酒を飲めというのが主核)とも言えます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
封じられてる。「ものずみのたに」さんです。

ものずみのたに 物住みの谷

物住みの谷、物住谷とも。
伊予の国の宇摩郡に伝わるもので、
快盛法印によってたくさんの悪い妖怪たちが封じ込められたという谷。

快盛法印は元禄ごろに伊予の国にやって来たとされ、
あちこちで妖怪を退治したと語られます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
悪虫のどくそ。「こかい」さんです。

こかい 蠱疥

漢字で書くと「蠱疥」で
お腹のなかにいる病虫や悪虫の毒によって、
皮膚に生じると考えられてた小さい瘡のこと。


狗舌草(くぜつそう。かわらおぐるま・おかおぐるま等)を
粉末にしたものを薬にして、ぬると、これによく効くとされてました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
入ってくるゾ。「としとりのおに」さんです。

としとりのおに 年取の鬼

年取のとき(12月の大晦日)には、
「おに」(鬼)たちが家に入ってこないように、しっかりと
戸をすべて閉めて、錠などをおろしてから、
鮭・きんぴら・黒豆などを盛りつけた年取膳を食べてました。



越後の国の魚沼郡などで言われてたもの。
大晦日から小正月にかけて、
鬼を寄せ付けなかったり、祓ったりする行事は非常に多く見られます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
小さくさせちゃおう。「ばけくじら」さんです。

ばけくじら 化け鯨

肥前の国の宇久島などに伝わるもの。
ふなゆうれい」(船幽霊)や「うみぼうず」(海坊主)が化けるといいます。




夜に船を出してると、大きな鯨(くじら)が出て来るそうで、
「くじらが来たーっ」などと叫んでしまうと船をひっくりかえされてしまいます。


これを目にしたときは慌てずに「いわしが来たーっ」と言うと、
そのすがたが鰯(いわし)になってしまうので、そのすきに
急いで逃げてしまえば良いソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
こちらも中蠱の予防に。「げどくしこん」さんです。

げどくしこん 解毒子根

漢字で書くと「解毒子根」で
蠱毒(こどく)によって起こる病は、
解毒子(げどくし)の根っこからつくった薬を
服用すればよく効くといいます。


これを服用してることで蠱毒を受けること(中蠱)はなく、
五臓の邪気を払うとも語られてたようです。



解毒子は防已[つづらふじ]の仲間。
ちりつ」(地栗)なども似た効能のものとして知られてます。




さて2024年もおしつまっての12月です、本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ちゅんちゅくちゅん。「いなばのすずめ」さんです。

いなばのすずめ いなばの雀

越後の国の蒲原郡の三光や滝谷で唄われてた
「十二山の神 いなばの雀」などという文句のわらべ歌にみられるもの。



山の「じゅうにさま」(十二様)と関係があるものと思われますが、
くわしいことはわかってません。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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