埋設禁止。「こげめしのたたり」さんです。

日向の国は臼杵郡、岩戸村にすんでいた
高見という長者の家に勤めてたおさんどんは、
ごはんをたくのがうまくなかったようで、
毎朝ごはんを炊くときに失敗して出来たこげめしの部分を、
家のものに怒られないよう、地面に埋めて隠しつづけてたいました。
あるとき、埋めたこげめしがどうなったかのぞいてみたら、
穴からふしぎな煙がもくもく出て来て、
おさんどんの目はつぶれてしまったんだトカ。
おもちとかごはんとかを粗末にあつかったのでバチを受けた、
という話は古い古い時代から残されてるもので
このおはなしも、そんな流れの一端にあるお話のひとつ。
名前がポップ。「ちゃんちゃかおばば」さんです。

大阪にある西本願寺津村別院(北御堂)のお便所に出た
という白髪のおばぁさんな姿をしてる、というおばけ。
ここのお堂のまわりで遊んでた近所の子供たちは
むかし(大正あたりまで?)夕暮れおそくなると
「ちゃんちゃかおばば、赤い紙やーろか、白い紙やーろか」と
唄いながら家路に帰ったんだトカ。
赤い紙がどうとか、白い紙がどうとかいう辺りは
お便所に出て来るおばけな話にナントナク近いものがありますが
この唄だけで見てみると、婆にあげるのか、婆がきいてるのか
あんまりクッキリこない感じ。
金紙とか絵紙みたいな感じのものな気もする唄いっぷりなので
こういう唄の要素がいつのまにやらおばけの側が言ってくるせりふ
に変身しちゃったんじゃないのだろかね。どーじゃろ。
備前の殿様、とんだ据え風呂。「かまみがき」さんです。

土の中で「おに」が釜(かま)をゴッシゴシみがいてる、というもので
地獄の釜をみがいてるんだトカ。
むかし、備前のある場所で井戸を掘っていたら
穴の中からこれが出た、という話が残っていて、
釜をみがいていた鬼ふたりに
「その釜は何だ」
と尋ねたところ
「新太郎ぎみを煮る釜だ」
という答えが返ってきたんだソウナ。
新太郎というのは池田光政(いけだみつまさ)のことで、
その土地その場所、備前岡山のお殿様のことなのですが
実際のところ、この鬼が何を考えてゴシゴシしてたのかはナゾ。
土を掘ってたら中から何か出て来た!!
しかもかなり変なもの!!
多分、そっちのほうの影響が入ってる話なんでしょうな、コレ。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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