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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
あたしゃとっても白目勝ち。「めばかり」さんです。

めばかり 目斗り

首から上に目の玉だけがのっかってついてる姿のおばけ。
「のっぺらぼう」よりもさらに部品がスッキリしちゃってる感じですナ。

子供むけに売られてた豆絵とかによく描かれてる
デザインおばけなもののおひとつ。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おへやでうっかり失くしもの。「こくとかい」さんです。

こくとかい 黒兎怪

むかし黒竜江のある家に出たというおばけで、
お皿やお椀など、家の中の勝手道具をどこかに無くしてしまったりしてたというもの。

姿をみせずに悪さをしていたので
家の人はまったく正体がわからずふしぎがっていましたが、

ある日、
ちかくの畑で怪しい影を見た近所の男がそれを鉄砲で撃ったところ、
真っ黒な兎が倒れていて、そのまわりにこの家の食器などが散らばっていたため、
例のふしぎの正体は、黒いうさぎのばけものだと露見しました次第。

さて本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ものうばう石。「ひととりいし」さんです。

ひととりいし 人取石

播磨の国のある山にアッタトサ、というもので、
夜になると石が化けてひとを取ったり脅かしたりしていたんだトカ。

実の正体はきつねだったソウナ。
――ということが言われているのですが
冷静に考えてみると、石がひとをどうこうするというあたりは
この石のあたりで狐がどうこうする、と大体おんなじような事であって
いざ考えてみると、ヨクワカンナイかんじのもの。

9月1日は連続アップ興行をひさびさに行わせていただきました。
今回、アップしたのは怒涛の109体!(ひづけを逆さにしたもの)

実は、この109体のなかの9体は、
伝承のあるもの・むかしの本にあるものをモトにデザインしたもので、
のこりの100体は、こっとんきゃんでいの製造によるオリジナル。

どれがその9体なのかは、今月の末に個々のページがアップされた時に
判明することが出来ます、という趣向で

いずれも様におかれましては、
この9体が一体ドレなのか、推理してみて、おたのしみあれ。
anninu.png

こんかいの連続アップはこちらの特設ページでごらんください


絵びら) 妖界東西新聞 9月1日のもの
今月の「和漢百魅缶」へのアップ、千穐楽をかざりますのは
みずあび。しおあび。「ふたがみのうみぼうず」さんです。

ふたがみのうみぼうず 二神の海坊主

伊予の国の二神島のあたりの海で
見かけられたりする事のあったという「海坊主」で、

坊主の名前どおり、まるっこくて、手足とかがある様子は
ほかの海坊主にもだいぶ近いですが、
色は黒っぽいというよりも赤銅な感じで、
おしりの方角にはしっぽもついておりましたんだそうな。

一説には、これを目撃すると、寿命がのびる、
とかいう俗伝もあったようですが、
詳細はおっての調査がひつようかも、ぶくぶくぶくぶく。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おくちはクリップ。「へびのあまのぼり」です。

へびのあまのぼり 蛇の天上り

むかしむかし、へびがたくさん集まって
「みんなで天にのぼってみよう」というくわだてを決めて、
空に向かって飛び上がったというもの。

空を飛ぶとが出来るいちばん大きなへびの尾を、
他のへびたちは口でくわえてついて行ったのですが、

「おーい、もうすぐ天だよ」という大きなへびの声に、つい
みんな返事をして口を離してしまい、ばらばらばらばら。
いちばん大きい蛇以外は、みんな落下してしまいましたとやら。


似たむかしばなしには、これが蛇じゃなくて
鼠になってるものがありますが
そちらの場合も、うっかり声を出して返事をしてしまい
ばらばら落下傘になっちゃってます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
あたまがいっぱい。「きゅうとうこくき」さんです。

きゅうとうこくき 九頭黒亀

あたまが総計ここのつ、ニョッキリ生えてるカメさんで
ふしぎなるもの、神秘なるもの、みたいなものと目されていたようです。

特にくわしいことは伝わってないので
パァパァと言えるのはこの程度。(ニガワライ)
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
えのしまゲコゲコ。「えのしまのがま」さんです。

えのしまのがま 江ノ島の蝦蟆

相模の国の景勝のひとつ、江ノ島。
その江ノ島で、むかし、良真(りょうしん)が修行をしていた時に
まわりでげろげろと邪魔をしたという大きながまがえるで、
良真の修法によって大きな岩石になっちゃったといいます。

(このあたりはいろんな地方に伝わってる
 かえるの鳴き声に対してお坊さんが言ったり何かして
 以後、鳴かなくなりました、というはなしと重なってる展開だよね)

いまでも、江ノ島の神社のところに蟇石(がまいし)という名前で
その、石化したと言われている姿を残しております。ハイ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
プライドたかき大樹さま。「しょうぐんぼく」さんです。

しょうぐんぼく 将軍木

肥後の国は菊池郡の隈府にドシンと根を張ってた
大きな大きな椋(むく)の木。
大昔に将軍さまが植えたことからこの呼び名がついたと言われています。

もし、この木の枝の下で眠ろうとすると、
なぜか知らないうちに立って歩かされていて
枝の下じゃない所で横になってた、というふしぎな事が起きたソウナ。

どうしても、枝の真下で寝かせてくれないみたい。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
馬魔(ぎば)のライバル。「するすみさくら」さんです。

するすみさくら 磨墨桜

下総の国の日吉村に生えてた桜の木。
馬頭観音がまつられているところのとなりに生えていて、
病気になったり、元気のなくなった馬がいたりすると、
馬頭観音さまにおまいりをしてから、この桜の下に生えてる草を食べさせると
馬はシャキっと治ったと言われています。

むかしむかし、源平の時代のころ、梶原景時(かじわらかげとき)が
磨墨(するすみ)という馬をこの桜の木につないだのでこういう呼び名がある、
とも言われています。実際はなんでスルスミだったのかは古くて不詳。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
財産・バンブー。「きんのたけ」さんです。

きんのたけ 金の竹

播磨の国は神東郡の金竹村に、
むかしむかし多く生え出て来てたという金ぴかのふしぎな竹です。

天川友親の『増補播陽里翁説』に
金竹村の名の由来として、これが生えてたソウナという事が載っていますが、
桜部金竹という公卿がその地に流された為にその名前がついた
という説も同じく載せられています。どっちなのかな。キンピカリン。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ちょっぴり涼しげ。「あしもとにみず」です。

あしもとにみず 足許に水

狐などが使ってくるという化け種目のひとつで、
山道や野道を歩いてると足もとが突然、

じゃじゃじゃじゃ

と川の浅瀬みたいに水まみれになってるというもの。

実際に足もとには水なんてものは出て来て無くて、
一時のびっくりにあわてるニンゲンを向こうがよろこぶダケですが、

休憩をして気分を落ち着けたり、煙草を一服したりすると、
サーッと消えてしまうんだソウナ。

この対処法とかは、ほかの妖怪にも通じるものデスナ。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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