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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
文明開化のころから140年ちかく。「しんぽにおどろき」さんです。
 
しんぽにおどろき 進歩喫驚木

人間が「かぁーー、文明は進歩したもんじゃのう」と
驚いたり、ためいきついたり、ランプor牛乳亡国論とかを唱えたりすると
ごうごうと枝葉をしげらせ、幹を延ばしてゆくという変な樹木で、
文明の発達明らかなる明治のころの戯文畑のおうまれ。

「おどろきもものきさんしょのき」な「き」と「木」を結びつける
無駄口リズムから生まれていて、
小林清親は、絵の中に「さんしょの木」の上にこれを
描いたりしている例があったりします。

まぁ、それは、ただ木の絵に「進歩におどろ木」って字が書いてあるダケで
デザインも素っ気もないのですがネ。ふぎょん。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
軟体動物な中では超大級なおかた、「なめりかわのおおだこ」さんです。
 
なめりかわのおおだこ 滑川の大章魚

越中の国は滑川(なめりかわ)にいたという巨大なたこで、
足についてるそのイボイボ一個だけでも、相当な大きさを誇っていて
一日で食べきれないほどだったといいます。

主なタベモノは海の幸だったようですが、たまに
陸の味覚も味わっていたそうで、牛やら馬やらを
長い足で村の衆からかっさらって来ては
モグモグ食べてたみたいです。まぁ、こわい。


大物が出ましたところで、
ここ何日かつづけてみました北陸道の強化は
ひと段落でしょかネ。済み済み。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは
加賀の火の玉ふーらふら。「ぼうずび」さんです。
 
ぼうずび 坊主火

北陸道強化がそろそろ極まって来ましたが、今回も加賀の国は
「雨岩」さんに続いて、なぜだか能美郡からのご登場です。

むかし、枡のカドとかに「びんつけ」をもりもりと塗っておいて
(ベトベトしたワックス状のものだから、その分、容積が減る)
枡一杯の油の量をごまかしてたという油商が、死んだ後に
そのごまかしのバツを受けて、火の玉になってしまったというもの。

仏法のお経の中にある地獄に落とされる罪状のなかにも、
お酒を水でうすめた、とか、量をごまかした、とか
わりと計量詐欺の項目があるのですが
完全に一杯の量が統一された枡が登場する時代がいつ頃だったかを考えると
なかなかカンガイブカイものがあったりなかったり。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
しきたりに反したばかりに別進化。「じょろううお」さんです。
 
じょろううお 女郎魚

北陸道をまだまだ攻めますぜ、ということで若狭の国の御神島に
まつわるものから、本日はアップです。キュッキュッ。

御神島に船でえんやとっとのどっどっどと波をわけて行く場合、
その船に遊女が乗るのなら、その遊女は、たんすの底をトントン、と
叩いて乗らないといけない、という、しきたりがあったそうで
(不浄を忌むとかそういったようなしきたり)

ある遊女が、そんなのは別にイイ、と
たんすを叩かずに船に乗って御神島に向かったところ
途中でその遊女がどぶーーん。海に落ちてしまい、
すがたかたちがイルカへと、大変化を起こしてしまったんだトカ。


むかし話には、この形式を経てがやはり多いようで
池の魚をついつい食べちゃって姿を大蛇にされてしまった
「たつこひめ」とか「小三郎」とかの話とは、ちょっと近い位置にあるものですナ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは
数値が嫌い。「みのもし」さんです。
 
みのもし 蓑虫

越中の国につたわっている「蓑火」とかのなかまで、
ひとにふわふわとくつつきまわってくる、ふしぎな光です。

されど、

「曲尺」を持ってるとこれにまとわりつかれないのじゃ、とか(ナゼものさし)
言う事きかない子は「みのもし」が来て連れてっちゃうよ、とか(ナゼ恐怖対称)

ナゼカ、いろいろと言い伝えの要素が幅広な感じ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
全長がどのくらいかは知りません。「にゅうどうがめ」さんです。
 
にゅうどうがめ 入道亀

首をのばした「みこしにゅうどう」の絵と亀とを合成して
デザインされてたとおぼしいもので、
歌川豊国の『子供遊化物尽』などの錦絵など描かれてるものです。

亀が凶悪な面相に描かれてにんげんに襲い掛かってる
みたいなシチュエーションの絵は
古い時代の絵草紙とかにも見られるので
もう何パターンか居るんでしょうな、こういうカメさん。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
あめあめふりふり。「あめいわ」さんです。
 
あめいわ 雨岩 

きのうの若狭の国からまた北上をしまして、北陸攻めのお次ぎは
加賀の国は能美郡からでござい。てくてくてく。

いまのシーズンにぴったり。
梅雨の季節になると、決まったへびが岩の合間にちらちらり、と
顔を出すという雨降りの神様に近いふしぎな岩もの。

むかしは弁財天をまつっていたという伝えもありますから
偶然というよりは、もともと蛇や水に関係した言い伝えをもって
あがめられてた岩なんでしょうな。にょろり
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
北陸強化中です。「およねぎつね」さんです。

 
およねぎつね およね狐


能登、越中、と来まして、本日は若狭の国からのアップでございます。
大飯郡のうりう谷にシマをはっておいでの化け狐のねぇさんが、
こちらの「およね」狐さん。

越前には「おはる」狐というお金持ちな化け狐がいて、
ひとにお膳とかを貸してくれた、という話もありますが、
こちらの「およね」さん、どのくらいの勢力を誇っていたかは
いまひとつ伝わってないのでよくわかりません。かんかんかん。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは
背負ってくだされ、ぽこぽんぽ。「おんぶもずな」さんです。
 
おんぶもずな おんぶ狢

「もずな」というのは越中の国あたりで呼ばれてる「むじな」のこと。
こちらさんは、名前のごとく「おんぶしてくれ」と声をかけてくるもので、
俗にいうところの「おんぶおばけ」の仲間のひとつですが、

うっかり、背負ってあげるとクルッとむじなが下に顔をまわして
ギューーーーーっと、にんげんさまの急所に攻撃をして来たりも、スル。
って話もあるものでござんすから、なかなかの恐怖ものがたり。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ネズミを追ってるネコではありんせん。「てんじょうのたま」さんです。
 
てんじょうのたま 天井の玉

能登の国は鳳至郡などに伝わってるふしぎのもので
天井のあたりをころころころころ、となんだかまるっこいものが
転がって飛んでるのが見える、というのがコレの見せどころで、
「んっ!?なんだ、あれっ!?」と、
にんげんがもう一度そっちに目を向けて見凝らしたりしてみると
もうそこには何もナイヨ、と、仕掛けてまいりますのさ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
はじめは平家、またついて源家。「おさだがに」さんです。
 
おさだがに 長田蟹 

尾張の国は知多郡あたりに館をはってた
長田庄司こと長田忠致(おさだただむね)の霊がやどってて
かにの背中にこわい顔がついてるのですヨ、という
「平家蟹」とか「武文蟹」とかのお仲間でありやす。

長田忠致は、平家におもねるために
自分の屋敷にかくまわせてあげた源義朝をバスルームで殺したり
源家の軍勢が都へ向かう頃になると一転、源頼朝の旗下にまわったりした
ザ・ふたまた膏薬な武士でしたが、

もちろん、

弟さえも全国おたずねものにした、あの頭の大きな将軍さま。
顔で笑って、心は氷点下。
この長田のことも、きっちりばっちり、処刑してござる。

ああ恐ろしきは修羅の巷。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
肥料あげすぎると大きくなるの?「はたけのくび」さんです。
 
はたけのくび 畑の首 


信濃の国は伊那郡のあたり長谷村の特定の畑にむかし出たというもので
これが出てきたり、なんだか夜になるとヘンな声がしたりする、というので
この畑のあたりに住んでいた村人は、別の地域に移り住んだ、というお話。

田畑にまつわるおばけや俗信はそれこそ山のごとくあるので
実際、こまかーく並べていくと相当の数になりますわな。ホント。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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