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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
茅のちから。「ちけん」さんです。

ちけん 血剣

戦の出陣の際に武家たちに飾られてた儀礼な立花で、
床の間の三具足の花の脇に茅(かや)を
ふたつの花瓶に立てたりしたようです。



『古実活花免許』の「古実軍陳祭之華」には軍陳(軍陣)祭の花として、
茅を両瓶に活けることを記していて「智剣」(茅の異名の「ちけんそう」)が
「血剣」に通じるという伝を書いてます。



茅は、もともと神仏の伝書で「剣」であるとされて来ました。



竹を用いる「しゅつじんのはな」(出陣の花)なども戦に関する立花の伝。
ちがやのは」(茅の葉)も同様。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
悪魔を去らせ。「あくまごうぶくのき」さんです。

あくまごうぶくのき 悪魔降伏の木

飾ることで悪魔たちをしりぞけると考えられてた木で、
石楠花(しゃくなげ)などがこれにあたるとされてました。



『攅花雑録』の立花に関する歌のひとつには
「石楠花悪魔降伏の木なりとぞ深山を移し胴に作るぞ」と見られます。



お花の伝書のなかに説かれる花の十徳のなかには
「悪魔調伏」も挙げられてました。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いさましいやつ。「しゅつじんのはな」さんです。

しゅつじんのはな 出陣の花

戦の出陣の際に武家たちに飾られてた儀礼な立花で、
「他家(たけ)を斬る」というところから
「竹」が真(しん)として用いられると言われてたようです。



『立花初心抄』には「出陣の花とは竹を立候」「他家をきるといふ心也」とあり、
靫草(うつぼぐさ)、柏(かしわ)などを採り合わせることを示してます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
避けられる飾り花。「じゅそするはな」さんです。

じゅそするはな 呪咀する花

木瓜(ぼけ)の花は、「ひとを呪詛するときに立てる花だ」
と俗に言われてて、飾るのはよくない花だとも考えられてたようです。



『抛入花伝書』は「世俗に木瓜の花は人を呪咀する時 立る物なりといふ」という
俗伝を書いており、神仏や儀礼、祝儀に立てるべき花ではない
と語られてた様子がうかがえます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
めでたいときには、「かえりばな」さんです。

かえりばな 返り花

季節ではないのに出て来た狂い咲きの花や、
年に複数も出て来た返り咲きの花を言うもの。
お花の伝書では、「めでたい祝儀」に用いる、
めでたいちからを持つ花だとも考えられてました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天魔のひとつ。「まらき」さんです。

まらき 魔羅鬼

人間たちの邪魔をする天魔の鬼のひとつ。
悪のたのしみを増させて、修行中の人間を妨げて来ます。


『摩訶止観』などの仏典で「ついてきき」(追惕鬼)や
じみき」(時媚鬼)と共に説かれてるもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天魔のひとつ。「じみき」さんです。

じみき 時媚鬼

人間たちの邪魔をする天魔の鬼のひとつ。
12の時刻ごとに三十六禽それぞれのすがたに化けて、
修行中の人間を妨げて来ます。



『摩訶止観』などの仏典で説かれてるもの。
「時媚鬼」の字は「じびき」とも読まれます。
時魅(じみ)あるいは精媚鬼と称されたりもします。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天魔のひとつ。「ついてきき」さんです。

ついてきき 惕鬼

人間たちの邪魔をする天魔の鬼のひとつ。
修行中の人間を虫などに化けてべたべた触って来て、
いらいらで集中を崩させます。



追惕鬼で、『摩訶止観』などの仏典で説かれてるもの。
「ついちょうき」とも読まれます。
「追」の字には正しくは、りっしん偏がついた漢字が用いられます。



「つい」の字は「堆」の字で書かれたり、
慢悵鬼(まんちょうき)とも称されたりもします。



厳島の三鬼尊も名称の由来はこの3種の魔で、
三鬼の「追帳鬼」という名は「ついちょうき」の読みにあわせたものだと考えられます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仏の種そのものじゃないほうの「ほとけのたね」さんです。

ほとけのたね 仏の種

煩悩(ぼんのう)や塵労(じんろう)のことで、
悟りに至るためには、逆にこれが適度にないといけないとも説かれます。


「種」と称されますが、その「種」が発芽するために
必ずないとならない泥土や肥壌のほうを示してます。



煩悩や塵労そのものなので、もちろん多ければ
種としての「ほとけのたね」(仏の種)にはならず、
むしろ「じごくのたね」(地獄の種)になってしまいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地獄の真逆、「ほとけのたね」さんです。

ほとけのたね 仏の種

悟りに近づくための心や善行や慈悲のこと。
大きなものから小さなものまで大きさ重さは種々色々。



じごくのたね」(地獄の種)は対のようなもの。
じごくのつかい」(地獄の使い)などの魔物は仏の種を絶つなどの表現で用いられたりもします。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地獄の種。「じごくのつかい」さんです。

じごくのつかい 地獄の使い

正しい道、清らかな心から人間を邪路にみちびいて、
地獄におちるような行ないをさせるように仕向ける魔物。
美しいすがたになって現われます。



「外面如菩薩内心如夜叉」などと同義に
仏家や近世の躾に関する言説などで書かれて来たもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
蓬莱航路に出るよ。「こうりょう」さんです。

こうりょう 鮫竜

海にいるとても大きな竜蛇。
獅子のような頭、6本の足があります。



御伽草子の『蓬莱物語』に出て来るもの。
むかしの仮名づかいだと「かうれう」あるは「かうりう」と書きます。
「鯁竜」と「こう」の字は魚偏に更の漢字が用いられてもいます。




蓬莱島を探しに出た徐福のはなしに出て来る
海のじゃまものたちが題材になったもので、
徐福が始皇帝の命令で不老不死の薬を探しに舟で出発したところに登場して、
弩(いしゆみ)で撃退されます。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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