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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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先日、アップした赤鼻部隊が持っている最大の兵器は

←これです。


もっと ググッと拡大してみましょう。

kukikinoesa.gif
←これです。



ドットが細かすぎて表現しきれておりませんでしたが
チョコぼーるの入っているような形の紙容器です。

この中に入っている "カカオの丸薬(にひる味)" こそ
「赤鼻」たちが軍役&運搬に使用しているふしぎなバナナ色生物「悉久喜牛」さんの
えさなのでございます。

これが底を尽きると、たちまち「悉久喜牛」さんは爆睡。

雨が降ろうが槍が降ろうがコーヒーフロートが専務の頭から生えようが
ぜったいに起きなくなってしまいますので

もしも「悉久喜牛」さんを軍役、労役などに利用展開しようともくろんでいるお方は
これを切らさぬよう、最善の努力を尽してください。



――と、いった内容の設定を、

kukikinoesa.gif





この、ハコの顔を見つめつつ
ただいま5分で作成してみました(笑)
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★附註★片岡春香センセイの言及している『風のメルヘン』という歌曲は
どこかしらのローカルテレビ局やケーブルテレビ(ヒストリーチャンネル等)で
いまも絶え間なく放送されつづけている『まんが日本史』という番組の歌です。
今日は手の空いた時間に、16×16サイズのドット絵を久しぶりに描いて見ました。
そんな中でひとつ、ものすごく久しぶりに描いたモチーフは

←こちら、我らが「こっとんきゃんでい」がこそこそと製作している習作の中に
チョロっと出てたりする刀剣 青い性あおいさが)でございます。

作品内での取り扱い感覚としては、時代劇などに登場する
備前長船(びぜんおさふね)のようなもの、と想像して下さると早道です。

割かしイイこしらえの武器、として登場する傾向のようです。



また、銘と言えば、
近江八幡の悲劇おうみはちまんのひげき
という、
とんでもない銘をつけられている「やり」も
存在しております。(これもナゼか強い扱い)

武器とか道具に変な銘を付ける
        +
ソレを面白がって延々つかいつづける

という、ある種ヘンテコリャンな文化現象は
「こっとんきゃんでい」のメンバーに見られる巨きな特徴であるようです。(苦笑)

■青い性(あおいさが)■近江八幡の悲劇(おうみはちまんのひげき)
等の簡単な解説はクロヌシカガミのワンコーナー「
コトヴァの茶畠」に載ってます☆
クロヌシカガミ』 のメニュー画面にアップをしたイラストに
サンタクロースの役として登場させていただきました
六大黒天」のひとり「摩伽迦羅大黒」(まかからだいこく)さまは
「頭に米俵を載せている図像が面白い」 と想った
ひょーせんの気まぐれ感覚によって突如採用されました。

――もともとは、フツーの大黒さまを描き込む算段でした――

←ラフな骨描き。
(ちなみに手近なところに自由な紙がなかったので
 国会図書館の封筒の裏に描いてます(笑))

髪型などをざっくり決めてます。
「米俵が面白い!」と想って決めたクセに
頭の上の米俵が地味過ぎるラフですが(笑)

で、こちらが→

今回、デザインをする際に参考にした、鮮斎永濯シショーの『萬物雛形図譜』に載っておられる
摩伽迦羅」さま。


のっかっておりますでしょう、米俵が!

この図像に、ひょーせんの気まぐれ感覚が
シビビっとエレキを感じたのでした まる

(この米俵がズッカンズッカン増えていったら凄いだろぅな
 ……とか言ったコトや、この米俵が全部レンジでチンするパック白飯だったらどうかなぁ
 ……などと言ったコトを瞬時に妄想した事は、ちょっとばちあたりなのでナイショです)


六大黒天は摩伽羅大黒、比丘大黒、王子迦羅大黒、夜叉大黒、摩伽迦大黒、信陀大黒の六体。

【年末商戦】ならぬ【年末ひょーせん】(江戸ッ児舌)ということで
連日わさわさとアップをして参る予定です。こんばんは。

先ほど、色々とパソコンの窓を開きながら
雑談をしておりましたら、その場にて
あやしい食料品が誕生したので
その形態を想像しつつ、シャカシャカとクレヨンクロッキーしてみました。

――と、いうことで、
怪しげなる「くだん」生乳のワンブランド

『おっさん乳』の登場です。




くだん」のおっさん(米沢産)から、毎朝毎朝ていねいにしぼり取られるさわやかな生乳を
清潔感あふれる……か、どうかはよく知らない工場にてパッケージしたのがこちら製品ですが、
よくスーパーの牛乳売り場で並びながら汗をかくわ、コップに注ぐと謎の毛が混じってるわで、
一部のマニアにしか人気がないんだトカ。




と、ゆめのうちにおもおも。


さてさて、インパクトな画像のCMを間に挟みまして
新・妖怪党プレゼンツオフ怪 in 鎌倉 の道中記のつづき、スタートです☆


鎌倉の坂道小径もなんのその
銭洗い弁天でのお参りを済ませた怪人衆は
「おもいおもいに自身で決めた数(ランダム)を発しつつ点呼を取る」とか
「じつくり良く見て数えてみたらアタマカズが3、4人増えてる」とかいった
適当な人数での移動に関するテケトーなギャグを発しつつ
出入り口になっている洞穴を潜り抜け、どんどん進んで参ります。


佐助の地から小町通りへと進む途中
左手側にあったカフェ?らしきお店の店先に出してある看板の裏に
シュールな筆致で人物が描かれているのをひょーせんが発見したりしたのですが

その看板に描かれていたのが、お茶を飲んでいるふたりのオッサン(幹事説)だったのか
お茶を飲んでいるオバサンとオジサン(姐御説)だったのかは
実はよくおぼえていないので判然しません。(歩きながらでしたし……)



写真に撮ると【ひじき】みたいに見える(?笑)空飛ぶ鳥の影を頭の上に見つつ
鎌倉の中心線若宮大路を横断し、鎌倉彫やキラリと光る刀剣のお店を横目に
(某武器好きなお方は正面に見据えておりましたが?)向かう次の目的地は
今回の鎌倉の道中中(いいづらい)もっとも「怖い」とウワサされていた場所、

新田義貞の軍勢に破れて華を散らした鎌倉幕府の執権
北條高時公の眠っている「やぐら」でございます。

やぐら」というのは(七狐さんが解説なさってましたが)
山肌にしつらえた横穴につくられた鎌倉独特のお墓の形式。

ビクビクしながら(怪人一部)お参りをして(怪人一統)
本日の晴天と無事を感謝いたします。なむなむなむ。

★★★
高時公の「やぐら」へと向かう途中にある滑川
最明寺入道(北条時頼)のもとで辣腕をふるった名裁判官として有名な
青砥左衛門尉藤綱(あおとさえもんのじょうふじつな)が
オカネの落し物をしたコトでも知られている川。

この川の近くで撮影されたのが某所にて掲載されている
鎌倉」の「」の文字の刻印が入っているマンホールのフタです。(笑)




さて、いよいよ鎌倉を巡るこの日の怪道中の最終地点
鎌倉の真ン中奥に聳え立つ鶴岡八幡宮でございます☆

一番はじめに目に付くのは大きな鳥居。
その上に白い鳥が居るのを見つけて「ツル!!」という大向こうも入りましたが
あれは「サギ」です、「シラサギ」☆(笑)

源平池をサラリと見渡し、参道を進んで行くと、怪人さん達は
『鉄道唱歌』の鎌倉のところでも出てくる、公暁(くぎょう)が隠れていたイチョウの木やら、
門の両脇に控えている像やら、たくさん奉納されている絵馬やら、
果ては舞殿の左奥にズラッと積んである酒樽の群れやらをシゲシゲ。

また、この日はお宮の中で結婚式が執り行われたりもしており、
笙や竜笛の音が流れて来て、お社の荘厳さに拍車をかけたりしておりました☆

ご朱印帳をおともに従えている怪人さん御一行も
御朱印(岡の字の篆体が面白い)を頂きおえ、
鎌倉の怪道中の目的地を無事全部めぐりおわったのは
おやつの時刻も過ぎて空が薄紫色がかって来た頃でした。

★★★
怪人達によるオフ怪の行程に組み込まれているお宮で
オフ怪当日、結婚式に出会う確率は高い(?)ようで
先年、催されたオフ怪でも、結婚式に遭遇したことがあるそうな。



さて、鎌倉での道中を大満喫した怪人一行は
関東圏以外からの参加者の宿泊施設や帰途の便を考慮して選定された
打ち上げの地横浜中華街へと向かいます。



もう、今年各地で何回建設されたのか実数の掴めない(←ただの計測怠慢)

スネタワー
(スネコスリのタワーの略)

も、モチロン恒例儀式のひとつとして
ここ、中華な地にて建立されました。(呵呵)


ちなみに、お店での怪食中
もっとも、ひょーせんの印象に残ったのは、

義弟分のイジラレっぷり(いい意味での)と、
七狐幹事の提出した、
「みそしるが附属してイイのか!?」という議題でした。

もともとは「酢豚の中にパイナポーが入ってるのはナゼ!?」
とかいう話題が別にあって、そこからポコンとむかごみたいに発生したのですが

議論の最後の方では 「クリームシチューにフランスパン!!? セレブだ!!!!!」
などの「みそしる」から別の方向へフライトしてしまった意見も出て
よくわからんうちに消滅してしまった、と、ひょーせんの右脳は記憶して居ります。

食卓上のいろんな献立に付く「みそしる」がアリナシか判定している姿は
怪しい以外のナニモノではなかったと思われます。(しかも、なんか建立してる 笑)

ああ、こうしてオフ怪の日の夜は更けつづけ、
その後、無事に散怪となったのでありました。


めでたしめでたし。

★★★
義妹分が隣国から持ち帰ってきた
舶来品「蛹(さなぎ)の缶詰食品」が
この日、最後に口に入れたタベモノだった、
という怪人さんが果たして何人いたのかなぁ、

――と考察しつつ、ご報告をおわんぬ☆

さてさて、本日は先週怪催されました
新・妖怪党プレゼンツオフ怪 in 鎌倉 の道中記をば
ご披露させていただきまする☆

mt001.gif

さっそくですが、鎌倉幕府の最寄り駅「鎌倉駅」の前でございます。
ここが今怪の集合場所&スタート地点です。
今怪の参加怪人さんは総員14名のつぶぞろい。
お米でいうなら「一粒一粒手作業で選別して、更に検査機械にかけました」 と、言ったレベル。
(応募〆切までが早過ぎて参加出来なかった怪人さんも居られました、次こそは!是非!)
集合時には、よく食物の献上が行われたりします(前怪の京都あたりから恒例化?)
今怪もオフ怪の運営部隊・七狐組の七狐サン製作による「ダッチョサブレ」をはじめ、
おせんべいや亥の子のお餅などなど、もろもろの献上+しおり配りが済んで、やっとスタートです。

まずは江ノ電に乗り込んで極楽寺へと向かいます♪

★★★
今怪は「オフ怪のしおり」の表紙と裏表紙が色摺りになったり
にゃがいもサンのイラストによる【静御前】のポストカードが附録に付いたり、と新案沢山でした☆
(↑宛名書き面に居る「ろうそく」のお化けがキャワイイ……)

mt002.gif

ひょーせんは、いままで何度も鎌倉へ遊びに行ったり、
江ノ電に乗ったりしていましたが、大抵、行楽シーズンとはズレていたので、
この日の車内の大混雑振りには少しビックリでござんした。

行楽シーズンなんだね。

と、押し寿司みたいに揉まれるうちに駅は極楽寺
白浪五人男のお芝居の中だと弁天小僧が最後にセップクするのが
ここの山門、という舞台設定になったりもしておりますが、
その昔はかなり広範囲な伽藍をもったお寺で、施薬院など色々の施設もあったんだソウナ。

怪人さん達のなかには、さっそく旅のおとも「朱印帳」を取り出して
お寺の御朱印をいただいてる方も多数おられました♪

kusi.gif★★★
そういえば、今怪のオフ怪は
厘亭氷泉・緑洞山葵・崇道早良の3人組
「氷酔院」(ひょうすいいん)のメンバーがはじめて
リアルで顔合わせをした、という
記念碑現象も発生致しました☆

(実際住居している場所がそれぞれ離れているので
 いままで同時に集まる機会が発生しませんでした。)

なお、この「氷酔院」には
あともうひとり、3人をぶっ貫く「」という役目の
怪人さんも居られるのですが、
残念ながら今怪は不参加。

次の目標は「氷酔院」+「串」ですかな。
……ちょっと怖いですが(笑笑笑)

mt003.gif

さて、帰りの江ノ電もギュウギュウ詰め。
極楽寺から鎌倉へと舞い戻り、これからは徒歩コース、
鎌倉時代の人と同じ歩調で巡り歩きます。
kitune.gifまず目指すのは「佐助稲荷」――
あたまのサイズで有名な(?)征夷大将軍
源頼朝公に運を授けてくれたという言い伝えのある
鎌倉随一の神様へとおまいりです。

山の上にある社殿へと登って行く階段には
朱の華表と奉納幟、そしてときどきの対の石像。

山の上の上にある本殿の左脇の山肌には
いい具合に寂びている祠がたくさんあって
独特の雰囲気を醸しておりました。

★★★
左の画は、その祠の前に立っていた
さんの陶像のひとつ。
お顔つきが、やや、他の方より印象派。

mt004.gif

佐助稲荷」からひと山ぐるりと越えますと
名高い「銭洗い弁天」の入り口が見える急な坂道に突入です。

ここも、また大変な人出。怪人さん達の十数倍ある参詣客がごった返している中、
各々サイフから貨幣や紙幣を取り出して、
境内の洞窟にしつらえてある洗い場で、ザルを片手にシャワランランと洗滌です。

★★★
そのむかし『グレコ・ひょーせんの大日本紀行』で書いた事もありますが
佐助稲荷」あたりの山では野生なリスが多数、ちょろちょろ顔を出したりして
キャワイイのですが、今回は途中の民家の生垣などに数匹その姿を発見した程度で
大量に拝むことは出来ませんでした。むむむ。少し口惜し(笑)

あ、一部の怪人さん達の間では鎌倉のここらへんの地名【佐助】が
銀座の鳩居堂前の土地並に人気急上昇しておりました。



道中はまだ半分あたりですが、
かなり縦長になって参りましたので、

ここらで一旦CMです☆minihuribana.GIF

今月も青梅で無事開催されました氷厘亭氷泉の【怪蓆娯然】(かいせきごぜん)、
11月の土曜日、ということだけあって
青梅の妖怪本舗の近くの道にも
七五三の家族連れとおぼしき往来が数組、歩いておられました。

さてさて、毎回のご報告が、只の写真鏡だけでは詰まらないので今回は、

当日、用意してある墨が寒さ or  暖房の影響で悪くなってしまわないよう
合間合間に描き連ねていたひょーせんのそぞろ描きをご紹介☆


kudannyu.jpgまずは、こちら。

題名を仮に附けるとしたらば

件乳しぼり in シンバシ牧場

と、いった具合でしょうか。

顔が人みたい、だと言われている妖怪
くだん(件)さんの人面顔が午後11時ごろ
新橋で発見できそうな人面顔になっちょります。

件乳」とはそのもの即ち「」の「ミルク」ですが、
この牧場で毎朝搾乳されて出荷されてるモノは
あまり定期購入したくありませんナ(苦笑)


kitirenge.jpgつづいて、こちらは「たぬき」さんと
レンゲのおばけ「きちれんげ」さんが
コタツの上でお鍋をこしらえて
ハフホフ食している風景でございます。

こちらは現地で既に着色済み。
画材の発色具合を見るために
小さい色つきの画を描いたりもします。
ハイ。

←この画の「たぬき」さんの茶色
やや、若干かすれているのが
おわかりになったでしょうか?
(アンビリ○ボー風味)


そろそろ新しいのを買っておかないといけません、茶色、茶色……と。めもめもめも。


なお、今月の「和漢百魅缶」の連続興行のなかでアップした
オリジナルおばけさんの1体、ちくわぶの「わぶわぶ」は、
上に挙げた2作同様、この【怪蓆娯然】最中のそぞろ描きで産ぶ声を発しました。

先月まで第3金曜日に開催させていただいておりました
青梅の妖怪本舗さんでの席画ワークショップが
今月より第3土曜日に移りましてございます。

と、いうわけで今月の

【氷厘亭氷泉 怪蓆娯然】
(かいせきごぜん)は

11月17日〕開催です☆

ミニ色紙や葉書サイズの和紙などに、
その場でイラストを描きおろして販売させていただきます、

『和漢百魅缶』に収録されてるおばけさん達のリクエストも、
バリバリお受けいたします♪

また、イラストカードには新作(下写真)も加わりました。
お立ち寄りの際は、どうぞ宜しうに☆


yukinokoonsen.jpg 


にちじ■2007年11月17日 AM11:00~PM4:30 ごろ
ばしょ■山口敏太郎の妖怪本舗
青梅市住江町52(キネマ通り)JR青梅駅より徒歩5分くらい

youkaihonpomap.png
本日は仮名垣魯文シショーのご命日でございますので、
ひょーせんが永らくお勉強しているもうひとつの分野「戯文」を特集してみます☆

こちらは、魯文シショーが創刊した新聞紙 『いろは新聞』の
第1440号(明治17年9月21日)のなかにある記事です。
まぁ、こういうカンジの文章が当時、新聞に載っていた、
というフンイキを味わってくださいませ。

★[]の中身は、原典にあるよみがなです。
もともとは全部にふりがながありますが、とりあえず無塚しいものへダケ附属★



○巷説[うはさ]の彙信[よせぶみ]

道路の流説だの巷閭[こうりょ]の風聞だのとは新聞記者の常套語[もんきりがた]だが
[かう]いふ濶[ひろ]い標題[みだし]を置けば
何事でもツイ一寸[ちょっ]と書込める重宝な思着きサ抔[など]とハ飛だ自製[てまへ]味噌
からいも有れば酸も甘いも五目種[ごもくだね]の椎茸[しひたけ]干瓢[かんぺう]
ごッた煮の鍋のうち孰[どれ]でもお好み撰取[よりどり]みどり
サア御覧[ごらう]じろ御覧じろ

烏森[からすもり]の丸本お俊[まるもとおしゅん][こ]

先日伯父[おじ]さんがお死亡[めでたく]なッた時に
[わたし]も此の土地で新三河[しんみかは]新吉時分から久しく売た名義[なまへ]もあり
[こと]に俳優衆[やくしやしう]も喰飽[たべあ]きて
関取株の力士[おすまふ]とも華麗[はで]な浮名の立[たつ]た身で
[たつ]た一人の伯父の不幸に夜明前の差荷[さしにな]
其様[そん]な吝[けち]な葬式も出せないからと両肌脱[りやうはだぬぎ]の大奮発[おほはりこみ]
大層に金を掛け岩倉様以来復[また]と無い立派な葬礼を出したとやら
ウラ町での噂でござい

サテ其次[そのつぎ]は新富河岸[しんとみがし]での立[たち]ばなし
菊五郎[おとはや]の弟子の登美松[とみまつ]
近来めッきりと芸道の上達デハナイ
服装[みなり]がズット立派に成り洋服拵[ごしら]へも幾通りか
携具[もちもの]
までも吟味を尽して何処[どこ]の茶屋小屋へ入ッても
決して履物へ灸を据られる処[どころ]か下へも置ぬ取扱ひ
[あ]の容態でハ余程[よつぽど]の好貢人[いいみつぎて]があると見へる
ハテ何人[だれ]だらう

其次[そのつぎ]
ハまた新橋日吉町の流行妓[はやりつこ]よし田屋の山登[やまと]
浮名の歌妓[うたひめ]の新聞と新富の音頭舞踊[をどり]このかた頓[にはか]に売出し
日本橋から引越てより土着[はちぬき]の名妓[ねへさん]も及ばぬ程の忙がしさ
今度新富座の忠臣鏡[ちうしんかがみ]の劇場[しばい]にも御座敷筋と自前とで
都合三四度見物したが其の度毎に楽屋中不残[のこらず]へ遣ひ物の鮨[すし]の代が
[いつ]も小十円とは華麗[はで]稼業の芸妓[げいしや]には珍しからぬことながら
名を売る人は兎角[とかく]黄白[ものしろ]のキリ離れが肝腎[かんじん]

サテ終結[どんぢり]ハ些[ち]と怪談見えた寥味[すごみ]な噺[はな]
何でも江戸の真中橋[まんなかばし]辺へ毎夜[よなよな]青い燐火が燃立ち
時計台の家[や]の棟[むね]を飜然[ひらひら]と飛廻ると
近処[きんじよ]の噂を記者ハ笑ッて其様[そん]なことが有るものか
[それ]とも十六日の炎暑[あつさ]に息吹返した蛍殿[ほたるどの]
往来[ゆきき]の人の便利の為に丑満比[うしみつごろ]の刻限を見せる気で
車胤[しやいん]の読書摸擬[もどき]で長短針の在処[ありどころ]
明瞭[はつきり]と照らしたのか但しハ何か仔細らしい話なら探ッた上で又お通知[しらせ]

[も]一ッお増計[まけ]に或人[あるひと]が郵便函を題にして
迂鳴[うなり]たてた都々逸[どどいつ]


  入れりゃ直[すぐ]いく新聞投書
            やれば出すのが記者の役



★補注
【岩倉様】岩倉具視。【黄白】おかねのコト。【
車胤】蛍の光りで勉強をした例の偉人。


★色んな街の噂情報をずらーーーっと並べ立てたこちらの記事。
普通だったら細かく見出しがついて、1個1個掲載される形が普通なのですが
なぜか、ひとつの見出しの中にゴチャっと詰め込まれています(笑)

かいつまんでみると、芸者さんや歌舞伎役者さんの噂+不思議なおばけの話題で、
魯文シショーなどの戯作者出身の新聞屋さん達がターゲットにしていた
ごひいき筋の好む材料がおのずと見えて参りまスネ。

明治になっても、おおよそ20~30年代ころまでは
こういった傾向の記事主体の新聞が、一般の街のひとびとに好まれていたようです。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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