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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
すぐに使い切りなさい。「とむらいのぜに」さんです。

とむらいのぜに 弔の銭

葬儀のときの投げ銭・撒き銭は、ひろって持ち帰ったら
すぐに何かを買って使い切ってしまうべきで、
大事にしまって貯めておいたりすると銭が
蛙(かえる)になってしまうと、よく子供たちは戒められてました。


武蔵の国などで言われてたもの。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やっぱり荒らすの。「なわしろのかえる」さんです。

なわしろのかえる 苗代の蛙

元旦の朝に囲炉裏に向けて足を出したり、入れたりしてはいけない
とされており、それをすると春に苗代(なわしろ)が
蛙(かえる)たちに荒らされると注意されてました。


加賀の国などで言われてたもの。
苗代を蛙たちが荒らすことを防ぐためのおまじないは各地に見られるので、
このような年中行事と重ねた語られ方も、陸中に「なわしろのかえる」の例があるように
広く各地にあったと考えられます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
荒らさないでね。「びっきのもち」さんです。

びっきのもち びっきの餅

田んぼに供えて、びっき(蛙)たちにあげるためのお餅。
蓬(よもぎ)の葉っぱを搗き込んだ草餅が用いられたりしました。


羽後の国では、4月に苗代(なわしろ)をつくったとき、
これをお供えすることで、苗代が蛙たちに荒らされないようにしたといいます。



蛙たちにお餅やおにぎりを供える風習は秋に多いのですが、
こちらは「なわしろのかえる」(苗代の蛙)に重なる春のもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
田植え妨害タイプ。「なわしろのかえる」さんです。

なわしろのかえる 苗代の蛙

正月16日は、朝めしの粥(かゆ)を食べる前に
炉辺に入ってはいけないとされており、入ってしまうと
春に苗代(なわしろ)が蛙(かえる)たちに荒らされるとされてました。



なので、粥をつくる者だけが朝には起きて、
それが出来上がってから家族を起こして、朝めしを食べたといいます。



陸中の国の稗貫郡などで言われてたもの。
苗代を蛙たちが荒らすことを防ぐためのおまじないは各地に見られるので、
このような年中行事と重ねた語られ方も広く各地にあったと考えられます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
げこげこびんぼう。「はるのびんぼうがみ」さんです。

はるのびんぼうがみ 春の貧乏神

春になってすぐ、蛙(かえる)を目にすると
「びんぼうがみ」(貧乏神)がそのひとの家にやって来る
と俗に考えられてました。


陸前の国などでいわれるもの。
陸中の国などでも家に蛙が這入って来ると「貧乏になる」
という俗信などがあったので、共通したものは広くあった様子。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雨がいやいや。「しおひき」さんです。

しおひき 塩ひき

雨蛙(あまがえる)たちは
むかし、海から塩を運ぶ仕事に従事しており、雨が降るたびに
「塩が流れてしまう」と大騒ぎしてました。
そのときの習性がいまでも残ってて、
雨が降ると大きな声で鳴くんだソウナ。



雨蛙がどうして雨のときに鳴くのか、というはじまりのはなしとして
伊予や吉備の国などで語られてたもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
はじまりのびっき。「ときわのくにのびき」さんです。

ときわのくにのびき 常盤国の蛙

大むかし、あたたかくて作物が豊富な「ときわのくに」(常盤国)に
暮らしてた蛙(かえる)で、「日本」という島に
蛇を誘って移り住んで来たといいます。



ただ、当初から蛇は「日本なんて島には飯米(はんまい)がないだろうからイヤだ」と
しぶしぶな心持ちで、その結果として
蛙たちが蛇のごはんとして食べられる関係になってしまいました。



大和の国の吉野郡などで語られてた昔話に見られるもの。
「ときわ」は「とちわ」とも発音されてたようです。
ほんじつはハロウィンですので「和漢百魅缶」は
世界篇連続興行でございます。
本年も恒例どおり12体連続お昼よりの描き下ろしにて。



とざい、とーーーーーーざーーーいーーーーーーーーーーーー。



オイジュース(Oizys)
まずはじまりの序びらきは、ギリシャ神話のなかから
悲痛をつかさどるオイジュースさんです。
2022年の連続興行でアップした「ニュクス」さんから生まれてる
いろいろな苦しみ悲しみのうちのひとつですネ。

アフリート(Afrit)
つづいては、イフリートの転訛した呼び方から。
書籍上の転訛とかなので実際の方言地域名分布とはまた異なる素質のものですが
こういうものもあつかうのが和漢百魅缶とかTYZですからネ。
どんどんこういうものも加入してゆくわけです。

リアキダエ(Liachidae)
通算8383体目には、アグリッパの魔術の本とかにも出て来る
「最強の霊の君主」さまさまに、ご出座を願い上げました。
おんあぼきゃ、てとらぐらんまとん、なむあみだぶなむあみだぶ。

ムミアイ(Mumiai)
つづきましては天竺のほうに擂木鳥で飛びまして、
ポルターガイストなカンジのおかた。どんがらがっしゃんこ。

シシウトル(Sisiutl)
こちらは北アメリカのクァクァカクァ(夸夸嘉夸)などの
建築や祭祀でよくつくられてきたかたちの両頭蛇さん。
原始美術な研究では、むかしから各地の両頭蛇なカクカクぐねぐねした模様の
解説にはかならず出て来る古典サンプル用例です。

ホーンテッドワードローブ(Haunted wardrobe)
勝手に動き出す箪笥(たんす)のおばけ。
洋の東西を問わずに箪笥でおどろかすとなるとこうなるのですネ、と
いうもの。日本とかの例も近いうちに出しましょうかネ……。

フリヘンデ・トナイン(Vliegende tonijn)
以前からの愛読書、バルトルシャイティスおじさんの本のおさらいをしつつ、
ボッシュフォロワーたち(ボッシュの門人とか、模倣者たちのこと)の絵とかを
去年からいろいろ見てるのですが、そこまでまとまった洋書の解説画集とかが
手に入らなかった(と、いうより求めてるようなタイプのものが手近に出てない)
――ので、バルトルシャイティスおじさんが「thon」(まぐろ)と形容してたところから採って、
ボッシュの絵に出て来る悪魔たちの飛び乗り物をひとつ今年は導入してみました。
オランダ語で「そらとぶ・まぐろ」にしてみました。

チョンウィードンジャ(青衣童子)
今年の朝鮮半島は、お月様とお日様を射るタイプの伝説のひとつから。
前額に2個、後額に2個、合計4個の目の玉がありました……というはなしなのですが
「まえびたい」と「うしろびたい」の違いってどうなのかよくわからなかったので
目の玉が抜かれて、お月様×2・お日様×2に変わる場面のほうを描いて、迯げました。
どう思います? 「うしろびたい」……二口女の口があるあたりとかなんですかね
(だとすると、絶妙に描きづらい)

テム
お次は、ウラジオストックよりも北にのぼっていったあたりの北地に伝わる
鯱(しゃち)です。漂流して来た舟を、テムのぬいだ衣服だ、とする表現が
良いですよね。もちろん、ぬいでるので人間みたいなかたちなのかナ、ということで
はだかんぼな風体になってます。

アケファロイ(Akephaloi)
世界の異国人物シリーズ。世界の刑天から。ですネ。

ネブローエール
■ アシャクルーン
闇の中のジェイさんの「#秋の妖怪大喧騒」という企画にあわせて、
25日から闇をもくもくさせる造物大女王さまのシリーズを描いてたんですが
闇といえば、ということでマニ教に出て来る、闇の五行・光の五行に関する
魔獣のつがいを今年のハロウィン連続興行では主任にしてみました。

日・月・星のほかの、この世のにある天地も生物もあらゆるものすべては
悪魔からつくられたり、悪魔から産み落とされたりしてる――っていう
だいぶあくどすぎる設定は、なかなかおもしろいのでよいこのみなさんは
本屋さんや図書館でマニ教の本をさがしてよんでみましょうネ。



と、いうことで無事12体、お昼から王摩な時刻にかけて
連続で描いて、アップして、の作業、つつがなく打ち遂げました。
まずは、ご見物、いずれもさまにおかれましてはありがたきしあわせ。






とざいーーーー、とーーーーざーーーいーーーーーーーーーーーー。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
げろびっき。「ふるだびっき」さんです。

ふるだびっき 蟇蛙

「ふるびっき」や「ふるだ」はひきがえるのことで、
陸奥や陸中の国などでいわれるもの。
人間を化かしたりだましたりするといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
足があるほう。「やまかがし」さんです。

やまかがし 山かがし


4本の足が生えてる石竜子(とかげ)のような毒蛇。
信濃の国の戸隠山の奥のほうに、6月になると出現したといいます。



小野蘭山『重訂本草綱目啓蒙』巻39「蝮蛇」の項目中の付録「千歳蝮」に
記述のみられるものですが、詳細は未詳。
毒は強いものの、蝮(まむし)に比べれば軽いとされてます。
実際にいる、やまかがし・やまかがちとは別物だと思われますが、
呼び名の意図としてはおなじようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
刀で切られても消えて逃げます。「とこやまのいけのだいじゃ」さんです。

とこやまのいけのだいじゃ 床山の池の蛇

隠岐の床山の池に棲んでた大蛇。
むかし、男のすがたになって、一宮村の神主のもとに
「娘を女房にもらいたい」とやって来ました。



神主は相手の口から自身は蛇であることと聞いて刀を振って追い返し、
娘を部屋から出さないよう厳重に警戒しましたが、
大蛇のちからによって娘は池のなかに入り、蛇体に変じ、
そのお嫁さんになってしまったといいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いい納豆のお豆。「いいおとこのへび」さんです。

いいおとこのへび いい男の蛇

いい男のすがたに化けて、夜ごとに
女のもとに通って来てた蛇の化けたもの。



魅了されてる者にそう見せてるダケで、他の者には
そのまま蛇であることが見えてしまうことがあり、
「あれは蛇だ!!」と知った婆は、女に
「晩のあいだ、納豆にするために豆をたくさん炒っておいてくれ」
と言いつけておきました。



夜になってやって来たいい男は、豆がこげないように
手伝いをしますが、実際は蛇のすがたで自在鉤に巻きついて
一生懸命ぐるぐるしっぽで熱く煮立った鍋の豆を
かきまわしつづけないといけないので、夜明け近くには
焼け死んでしまったソウナ。



陸奥の国の木造などで語られてた昔話にみられるもの。
他の地域にも豆をぐつぐつ煮るのを見させて退治する系統のものはみられます。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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