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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつはハロウィンですので「和漢百魅缶」は
世界篇連続興行でございます。
本年も恒例どおり12体連続お昼よりの描き下ろしにて。



とざい、とーーーーーーざーーーいーーーーーーーーーーーー。



オイジュース(Oizys)
まずはじまりの序びらきは、ギリシャ神話のなかから
悲痛をつかさどるオイジュースさんです。
2022年の連続興行でアップした「ニュクス」さんから生まれてる
いろいろな苦しみ悲しみのうちのひとつですネ。

アフリート(Afrit)
つづいては、イフリートの転訛した呼び方から。
書籍上の転訛とかなので実際の方言地域名分布とはまた異なる素質のものですが
こういうものもあつかうのが和漢百魅缶とかTYZですからネ。
どんどんこういうものも加入してゆくわけです。

リアキダエ(Liachidae)
通算8383体目には、アグリッパの魔術の本とかにも出て来る
「最強の霊の君主」さまさまに、ご出座を願い上げました。
おんあぼきゃ、てとらぐらんまとん、なむあみだぶなむあみだぶ。

ムミアイ(Mumiai)
つづきましては天竺のほうに擂木鳥で飛びまして、
ポルターガイストなカンジのおかた。どんがらがっしゃんこ。

シシウトル(Sisiutl)
こちらは北アメリカのクァクァカクァ(夸夸嘉夸)などの
建築や祭祀でよくつくられてきたかたちの両頭蛇さん。
原始美術な研究では、むかしから各地の両頭蛇なカクカクぐねぐねした模様の
解説にはかならず出て来る古典サンプル用例です。

ホーンテッドワードローブ(Haunted wardrobe)
勝手に動き出す箪笥(たんす)のおばけ。
洋の東西を問わずに箪笥でおどろかすとなるとこうなるのですネ、と
いうもの。日本とかの例も近いうちに出しましょうかネ……。

フリヘンデ・トナイン(Vliegende tonijn)
以前からの愛読書、バルトルシャイティスおじさんの本のおさらいをしつつ、
ボッシュフォロワーたち(ボッシュの門人とか、模倣者たちのこと)の絵とかを
去年からいろいろ見てるのですが、そこまでまとまった洋書の解説画集とかが
手に入らなかった(と、いうより求めてるようなタイプのものが手近に出てない)
――ので、バルトルシャイティスおじさんが「thon」(まぐろ)と形容してたところから採って、
ボッシュの絵に出て来る悪魔たちの飛び乗り物をひとつ今年は導入してみました。
オランダ語で「そらとぶ・まぐろ」にしてみました。

チョンウィードンジャ(青衣童子)
今年の朝鮮半島は、お月様とお日様を射るタイプの伝説のひとつから。
前額に2個、後額に2個、合計4個の目の玉がありました……というはなしなのですが
「まえびたい」と「うしろびたい」の違いってどうなのかよくわからなかったので
目の玉が抜かれて、お月様×2・お日様×2に変わる場面のほうを描いて、迯げました。
どう思います? 「うしろびたい」……二口女の口があるあたりとかなんですかね
(だとすると、絶妙に描きづらい)

テム
お次は、ウラジオストックよりも北にのぼっていったあたりの北地に伝わる
鯱(しゃち)です。漂流して来た舟を、テムのぬいだ衣服だ、とする表現が
良いですよね。もちろん、ぬいでるので人間みたいなかたちなのかナ、ということで
はだかんぼな風体になってます。

アケファロイ(Akephaloi)
世界の異国人物シリーズ。世界の刑天から。ですネ。

ネブローエール
■ アシャクルーン
闇の中のジェイさんの「#秋の妖怪大喧騒」という企画にあわせて、
25日から闇をもくもくさせる造物大女王さまのシリーズを描いてたんですが
闇といえば、ということでマニ教に出て来る、闇の五行・光の五行に関する
魔獣のつがいを今年のハロウィン連続興行では主任にしてみました。

日・月・星のほかの、この世のにある天地も生物もあらゆるものすべては
悪魔からつくられたり、悪魔から産み落とされたりしてる――っていう
だいぶあくどすぎる設定は、なかなかおもしろいのでよいこのみなさんは
本屋さんや図書館でマニ教の本をさがしてよんでみましょうネ。



と、いうことで無事12体、お昼から王摩な時刻にかけて
連続で描いて、アップして、の作業、つつがなく打ち遂げました。
まずは、ご見物、いずれもさまにおかれましてはありがたきしあわせ。






とざいーーーー、とーーーーざーーーいーーーーーーーーーーーー。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
げろびっき。「ふるだびっき」さんです。

ふるだびっき 蟇蛙

「ふるびっき」や「ふるだ」はひきがえるのことで、
陸奥や陸中の国などでいわれるもの。
人間を化かしたりだましたりするといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
足があるほう。「やまかがし」さんです。

やまかがし 山かがし


4本の足が生えてる石竜子(とかげ)のような毒蛇。
信濃の国の戸隠山の奥のほうに、6月になると出現したといいます。



小野蘭山『重訂本草綱目啓蒙』巻39「蝮蛇」の項目中の付録「千歳蝮」に
記述のみられるものですが、詳細は未詳。
毒は強いものの、蝮(まむし)に比べれば軽いとされてます。
実際にいる、やまかがし・やまかがちとは別物だと思われますが、
呼び名の意図としてはおなじようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
刀で切られても消えて逃げます。「とこやまのいけのだいじゃ」さんです。

とこやまのいけのだいじゃ 床山の池の蛇

隠岐の床山の池に棲んでた大蛇。
むかし、男のすがたになって、一宮村の神主のもとに
「娘を女房にもらいたい」とやって来ました。



神主は相手の口から自身は蛇であることと聞いて刀を振って追い返し、
娘を部屋から出さないよう厳重に警戒しましたが、
大蛇のちからによって娘は池のなかに入り、蛇体に変じ、
そのお嫁さんになってしまったといいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いい納豆のお豆。「いいおとこのへび」さんです。

いいおとこのへび いい男の蛇

いい男のすがたに化けて、夜ごとに
女のもとに通って来てた蛇の化けたもの。



魅了されてる者にそう見せてるダケで、他の者には
そのまま蛇であることが見えてしまうことがあり、
「あれは蛇だ!!」と知った婆は、女に
「晩のあいだ、納豆にするために豆をたくさん炒っておいてくれ」
と言いつけておきました。



夜になってやって来たいい男は、豆がこげないように
手伝いをしますが、実際は蛇のすがたで自在鉤に巻きついて
一生懸命ぐるぐるしっぽで熱く煮立った鍋の豆を
かきまわしつづけないといけないので、夜明け近くには
焼け死んでしまったソウナ。



陸奥の国の木造などで語られてた昔話にみられるもの。
他の地域にも豆をぐつぐつ煮るのを見させて退治する系統のものはみられます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひぃーーーとろとろとろぴぃーーー。「みぬまのぬし」さんです。

みぬまのぬし 見沼の主

武蔵の国の足立郡、見沼にいた大きな竜蛇。



美しい笛の音をかなでて、あたりに響かせることもあったと言い、
その音色にひかれて、若者がすがたを消したりすると、
見沼の大蛇に取られたのだと言われたんだソウナ。



のちに「下総の印旛沼にうつり棲んだ」というはなしが語られてたりもしたようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あたりぜんぶ泥海にする。「だいひざんのだいじゃ」さんです。

だいひざんのだいじゃ 大悲山の大蛇

磐城の国行方郡の大悲山にある
薬師堂の近くの池に棲んでた大蛇。


都のほうからやって来た、玉都(たまいち)という琵琶法師は、
薬師堂におこもりをしてたとき、夜になると池のほとりで琵琶を奏でており、
大蛇は武士のすがたに化けて、毎晩それを聴きに来ていました。


ある晩、成長した体が池におさまりきれなくなった大蛇は、玉都に
「7日後、池のまわり七里四方を泥海にするので、お前だけはこの地から去れ、
他の者にこれを教えたら八つ裂きにするゾ」と告げて帰って行きました。



玉都は人々が泥海に沈んでしまうことを見捨てることが出来ず、
相馬の殿様にこれを知らせて人々に避難を進めました。
すると玉都は黒雲に巻かれて行方知れずになってしまいました。
村人たちは蛇の嫌う、鉄の釘を大悲山にびっしりと仕掛けて大蛇を退治し、
泥海に沈まずにすんだといいます。





大悲山のある小高には、耳谷(みみがい)角部内(つのべうち)などの地名も、
退治された大蛇の耳や角に由来してるとされており、
耳や角を持つ蛇体だったことが知れます。


箱根山の「しょうじんがいけのぬし」(精進池の主)なども近い構造のはなし。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぐじらぐじらと近づくゾ。「うわばび」さんです。

うわばび

深い山奥や谷間に棲んでいる大きなへび。
ひとをペロリと飲み込んでしまったりします。


土佐の国などでは、うわばびがゆっくりと這って来る様子をあらわす擬音に
「ぐじらぐじら」などがあります。
「うわばび」は、「いわばみ」や「うわがみ」と同様に「うわばみ」の転訛したもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
にょろにょろじゃだい。「じゃだい」さんです。

じゃだい

おおきな図体の大蛇などのこと。
東北地方などの呼ばれ方で、「蛇体」(じゃたい)の転訛したもの。
じゃんでぇ」も同様。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おろおろのろのろ。「のろし」さんです。

のろし
おおきな図体の大蛇などのこと。「ぬるし」とも。


東北地方などでの呼ばれ方で、
「あおのろし」など、へびたちの呼び方にも用いられてます。
「おろち」が転じて「のろし」や「ぬるし」になったと考えられてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おおきいにょろ。「うへっ」さんです。

うへっ

おおきな図体の大蛇たちのこと。
薩摩や大隅の国などでの呼ばれ方で、「うへ」は「おおへび」(大きな蛇)の転訛。


あおだいしょうなども、「大きい」という意味で同様に「うへっ」と呼ばれてて、
巨大な蛇と普通の蛇との間に、固有の呼び方の差は特にないようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
にょろつくだべ。「じゃんでぇ」さんです。

じゃんでぇ

おおきな図体の大蛇などのこと。陸奥の国などでの呼ばれ方。
「じゃんでぇ」は「蛇体」(じゃたい・じゃてぇ)の転訛。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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