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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おんちょろちょろ。「よむかで」さんです。

よむかで 夜蜈蚣

夜に座敷にちょろちょろと出て来る「むかで」のこと。
縁起のよいもの、吉兆だと言われてました。



大隅の国や薩摩の国を中心にみられるもので、
「あさこぶ」(「こぶ」は蜘蛛のこと)と並べて称されてました。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
よろこびのこえ。「かんじゃく」さんです。

かんじゃく 乾鵲

漢字で書くと「乾鵲」で、かささぎのこと。
すこし先の未来を知ることの出来る鳥だと考えられてて、
これが鳴くのはよいことをもたらす人が訪れたり、
よいことの起こったりする前兆だと言われてました。



鵲噪(じゃくそう)あるいは鵲声(じゃくせい)と呼んで、
その声の響きわたることは
ものすごく天気のよくなる予報、縁起のよいことだと言われてました。




喜鵲(きじゃく)乾鵠(かんこう)乾吉(かんきつ)干吉(かんきつ)などとも呼ばれます。
『淮南子』(氾論訓)では「猩猩知往而不知来 乾鵠知来而不知往」と
未来を知るということでは「しょうじょう」(猩々)とは真逆の一対として、
『西京雑記』(巻3)では「乾鵲噪而行人至 蜘蛛集而百事喜」と
よいことを知らせる存在としては蜘蛛とも一対として語られてたりもします。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
葉っぱにたましいが入ってなるほう。「やまおとこ」さんです。

やまおとこ 木客

近路行者『繁野話』の巻3で、漢字には「木客」があてられてます。
山のなかにいる「山魅」のひとつとして脚色・描写されてるもの。
山のなかにいる一ッ目の妖怪で、とてもちからが強いといいます。



落ちて積もった葉っぱたちが、これになるので、
葉っぱが落ちた季節になると生じて、
葉っぱがなくなってしまうといなくなるとも言います。



目が一ッとか、ちからが強いとかの点は
やまわろ」(山童)や「やまおとこ」(山男)たちの性質が反映されてます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雨が多いと魚介が増えるが……。「ざんぺんちゅうだ」さんです。

ざんぺんちゅうだ 暫変虫蛇

漢字で書くと「暫変虫蛇」で
天下の降水量がながくふえつづけることで、
本来のすがた(真形)から魚介類にかたちを変えている
蛇や虫たちのこと。




長いこと雨が降りつづいたあとには「魚鼈」(ぎょべつ)の類は献上しないものだ
――というおしえの説明理由としてつけられてることのある考え方。




もともとの『礼記』にある「水潦降 不献魚鼈」という文は
潦(ながあめ)で水かさの増した水辺では漁がしづらいので、わざわざ
魚鼈を捕って献上しない――という意味に読まれることが多いですが、
『論衡』では暫変した虫蛇が多い状態なので、それを捕って献上しない
――というはなしにしています。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天竺からいっしょに飛んで来たス。「てんじくのくさき」さんです。

てんじくのくさき 天竺の草木

天竺にしかないようなめずらしい異草や珍木たち。
筑波山は、太古のむかしに天竺から飛来して来て
日本の東の地に出来上がったふしぎな山なので、このような
ふしぎな植物がたくさん生い茂ってる、と語られてたんだソウナ。





『臥雲日件録』に、「筑波山とはどこにあるのぢゃ」という質問に対して、
城呂という琵琶法師が答えたことばのなかにあるということが知られてます。


霊山とされる山は、異国の霊山の一部が欠けて飛んで来て日本に生じた
――とされる縁起物語は多くあり、この城呂が語った内容も、そういった
縁起世界の思想設定に基づくものだと言えます。異草や珍木が生えてるのは、
仙境・浄界であることの象徴として語られやすい題材でした。



いっぽう、むかしから真面目な本などでは当然、
『詞林采葉抄』にある天照大御神は水波曲(すいはのきょく)を弾いて波が起こったので
「筑波」だとする古註やその派生などと同様、「怪誕」としてあつかわれてました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
不熟あるいは禍となりあるいは福となる。「せんふごじん」さんです。

せんふごじん 鮮不五稔

漢字で書くと「鮮不五稔」で、
どんなに君主が悪政をとって国が無道であろうとも、
すぐに五穀がまったく実らなくなるような
「わざわい」が発生することはないこと。



「天賛」(天のたすけ)によって起こるとされる作用で、
五穀がキチンと成長して収穫がおこなえます。




瞬時に五穀が育たなくなって王朝が滅びることはない――
とはしてますが、実質は「そんな状態なのにわざわいが起こらない」ことが
「わざわい」であるとも言えます。




いっぽう、『論衡』(異虚篇)では「天賛」によって
五穀がキチンと収穫出来てしまうこと自体が、既に王朝のほろびる
「わざわい」にあたるハズだと難じています。


「五稔」は「5年間のみのり」とも、「五穀」のこととも解釈されています。
『春秋左氏伝』や『国語』では「5年間」のほうで読むのが普通ですが、
『論衡』の場合は特に「五穀」のほうの意味で読むようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
キラキラ幻覚。「てんじょうにはな」さんです。

てんじょうにはな 天井に花


何もないはずの庵室や陋屋の天井に
極楽浄土のようなきらびやかな花が見えるというまぼろし。




魔物などが見せるまぼろしで、
相手が悪人の場合は悪い意味でこころを安楽なものにしますし、
相手が修行者の場合は乱しもします。




くうげ」(空華)のようなものではなく、現実に
花が咲いているように見えるというもので、もっと幻覚に近いもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
淫泆のきざし。「てんじょうか」さんです。

てんじょうか 天井花

漢字で書くと「天井花」で
天井に花が芽吹いたり咲いたりするようなことは、
家にとってよくないことと考えられてました。



天井に花が咲いてるのは、なかで暮らしてる人間が
「淫乱」、「淫佚」になることにつながると語られています。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
へびちゃんたちの笠。「へびのおおい」さんです。

へびのおおい 蛇の蓋

鬼神たちが頭のうえにつけている
傘蓋のような竜蛇たちの束のこと。



「じゃがい」(蛇蓋)や「りゅうがい」(竜蓋)を
やまとことばにやわらげたもの。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひとの霊にほかならず。「じょれい」さんです。

じょれい 助霊

漢字で書けば「助霊」で
まつるための土偶や木像の胸や腹のあたりを空洞にしておいて、
そのなかに小合などに生きたまま詰め込んだ
蛇(へび)鴉(からす)猴(さる)などを入れて、
かみさまの霊力をたかめるとされるもの。



小合は、蓋のしっかりとついた小さな容器などのこと。



「淫祠」に対する論のなかで、このようなことは
妖蘖(ようげつ)を助けることにしかならないとしばしば説かれ、
「たたり」などの原因はむしろこういう行動にこそあると批難されてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
国信くんのパパ。「めかたのさだかね」さんです。

めかたのひでかね 目加田秀兼

あたまが舌ダケのこった「しゃれこうべ」で、
からだは普通の人間だというふしぎな境遇の武士。




このひとは、目加田秀光(目加田十郎)の弟・目加田万八そのひとで、
モトは源頼光・頼信に仕えていましたが、使用人によく手を出していた結果、
女房どのから戸に顔ダケ挟まれた状態で煮え立ったお湯をどくどく注ぎ込まれて、
顔の肉や両眼が焼け失せてしまったんだソウナ。



たまたま死ななかったものの、それからは
「へんげ・ばけもの」と近所のひとに恐れられた結果、
遠い丹波の山奥に家族と共に隠遁して暮らしてました。



たまたま、悪者を探して山に入って宿を求めてた坂田金平・碓井貞景が、
この家に泊まったことから、秀兼の息子である目加田国信は
都へ行って武士として活躍するようになります。




目加田国信(目加田大蔵)は
『公平武者執行』や『公平入道山めぐり』に登場してます。
これらの浄瑠璃での姓は「めかた」とも「めがた」ともあって一定しません。



正体来歴を打ち明けるまえ、酒を進められたときに
「むかしは坂田金時という者たちとも、よく酒をのみました…」
など語ったりしていたため、坂田金平からは
「なぜか吾々に近しい者(主君や親四天王たち)のこともやたらと知っているのはあやしい」
として「へんげのもの」だとも思われてました。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
深く、しまうべし。「ざんしんとう」さんです。

ざんしんとう 斬身刀

漢字で書くと「斬身刀」で
人間の舌を、我が身を斬る刀剣であると見立てた形容で、
「くちはわざわいのもと」ということをたとえたもの。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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