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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いくらあってもかねもうけ。「ゆきどうふ」さんです。

ゆきどうふ 雪豆腐

水ばかりで出来てるまがい物な豆腐で、
化け動物たちがもうけるためにしこたま生産するもの。



「降る雪を豆腐につくり金もうけ」などのことばは、
資本を用いずに利益を得ることを示すもの。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
みてくれの荘厳。「まぐそばかま」さんです。

まぐそばかま 馬屎袴

立派な織りの袴(はかま)を身につけてる
有象無象なおばけきのこ。



「まぐそ茸でも袴はく」というのは、悪口軽口などに見られる表現で
「身なりだけ立派」「身なりを飾り立てるのは誰でも出来る」などの意味。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
買っておとどけ。「かいものぎつね」さんです。

かいものぎつね 公斑狐

人間から頼まれた品物
(豆腐を100丁とか座布団を100組だとか数がとても多いもの)を
一気に揃えて買って来てくれる小さな狐たち。



山伏や僧侶の用いる「つかいてんぐ」(遣天狗)などのように、
狐を使うものたちがお使いをたのむこともありますが、
黙って勝手に持ってきちゃうことも多いようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
えんぎよいとき・わるいとき。「けんとうくそ」さんです。

けんとうくそ 賢徳相

ほんの小さいよいこと・わるいことを散りこぼしてくるもの。


本来は「けんとうくそがよい」というのは
「縁起が良い」といった意味合いのことば。字義はよくわかりません。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぴらぴらぴら。「うみこちょう」さんです。

うみこちょう 海胡蝶

海の中から出て来るぶきみな蝶で、
つよい毒があります。



「蝶」というのは俗に謂うところの
河豚(ふぐ)の胆のこと。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ばけねこたちのほしいねずみ。「さんしょねずみ」さんです。

さんしょねずみ 山椒鼠

さんしょのこ(山椒粉)のような良いかおりがついてる、
味つけ鼠(ねずみ)のこと。猫や化け猫たちの食べたいもの。



市場通笑『即席耳学問』のなかでも猫たちは
ふつうの鼠を喰わされるのは閉口だ「山椒醤油の付け焼き」か
「しっぽく料理」みたいな調理がしてあれば良いのに
――といったせりふをしゃべってます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
こよりで〆て。「すいどんどん」さんです。

すいどんどん

紙につつんで色んなものを川に捨ててしまうもの。



すいどんどんは、手鞠唄などにみられる
「紙につつんで紙縒(こより)でしめて前の小川へ すいどんどんど すいどんどんど」
などに見られる擬音。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
魔王たちを封じる聖王の王法。「しゃか」さんです。

しゃか 謝過

漢字で書くと「謝過」で
王法をつかさどる治者が「過を謝する道」をとおすこと。
具体的には正しい「改元」をすることです。




魔王や悪魔たちは、天下の乱れの原因に対しての謝過が
正しく行われない状態があれば、天災地異や世の中の混乱を起こして
人間たちへの介入理由とすることが出来ます。



しかし、それを示す正しい「改元」が行われると
世の中の安泰が約束されて暗躍が出来なくなるとされます。






『太平記』などで考え方が深められてる設定で、
魔王になった後醍醐帝が「改元がおこなわれる前に退治せよ」と
魔界のものたちに武将たちの滅亡させるよう命じてるのは、
効果ある改元があると介入が阻害されてしまうからです。







――4月は、ありそうな実際の単語とか要素から
新手をデザインする様式でつづけてまして、
今回のこれも、そういう風につくれるかナ……と進めてたんですが
いざキチンと読んでみると『太平記』そのものがキチンとそういう設定だったので
オリジナルというより、『太平記』自体がそういう設定です、というものでスネ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
申せ申せ赤いもの申せ。「しゅすりぼう」さんです。

しゅすりぼう 朱摺棒

真っ赤な朱摺棒の化けたもの。



朱摺棒は、朱を絵の具として溶くときに用いる棒。
赤いもの尽くしの近世初期の小唄のなかには
「天火いなづま 朱すりぼう 稲荷どのの狐火」などの歌の文句が見られます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
どっさりひとつぶ。「ごたんのけし」さんです。

ごたんのけし 五反の罌粟

大量の罌粟(けし)の実のような人間の願いや欲が、
かたまって空を飛んだりするもの。


けしの実の数は、大量の時間や量数を示すものとして
天竺などでも用いられてて、「五反畑のけしの数」などは
口説節などでも用いられてきました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おしっこがまんさせません。「つきとぎす」さんです。

つきとぎす

夜中に飛びまわるおばけ鳥で、これが家屋敷の近くにいると
眠ってるときに冷えが来て、
お便所につぎつぎ行きたくなってしまいますトカ。


実際の「つきときす」(つきとぎす)は
錦部道麻呂の家に伝わる黒焼きの薬の材料のひとつとして挙げられてて、
実在の鳥なのかとみられますが、何の鳥を示してたのかの詳細は不明。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かしこさのむし。「いこう」さんです。

いこう 輟業

人間たちのあたまのなかに
良い知恵も悪い知恵も生み出させる小さな虫。
春・秋の「社日」に、仕事をせずに憩っていると
これが増えるんだソウナ。



春・秋にやって来る社日(しゃにち)に
仕事を輟(やすむ)ことで人間はかしこくなる
――といった内容は大陸で言われてた考え方。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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