忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28  
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あなめあなめ。「うまのほね」さんです。

うまのほね 馬の骨

どこの何者とも知れない、しゃれこうべを示したもの。
「あなめあなめ」と悲しんで泣いてるの声がするので寄ってみると、
目のところからへんなもの(どくきのこ・とうがらし・からし、など)が
生えてたりします。




戯文や笑い話などで用いられるもので、
小野小町(おののこまち)の髑髏が「あなめあなめ」と歌った
というはなしを土台にしたもの。生えてるものは雅やかさのない、
落差のあるものほど選択されがちです。





PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おいしそう。「きつねのちそう」さんです。

きつねのちそう 狐の馳走

狐たちが化け術を用いて人間に食べさせる、
見た目はおいしそうなのですが、その正体は
とても食べれたものではないような代物なごちそうのこと。




まぐそがし」(馬糞菓子)や「たどんのおもち」(炭団のお餅)
などをはじめとした類を示すことばの表現の一ッとして
俳諧などにも見られます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
木太の大池うろうろおしな、お繁狸にばかされる。「おしげだぬき」さんです。

おしげだぬき お繁狸

讃岐の国の山田郡の木太の大池にいたという化け狸。
近くを通行するひとたちをよく化かして来たといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
枝がさらさらさー。「やなぎのきのおとこ」さんです。

やなぎのきのおとこ 柳の木の男


北上川の近くに生えてたという大きな柳の精。



むかし、ある娘がこの木の近くで洗濯をしてたところ、
どこの誰とも知れない美しい男がやって来て抱き寄せられ、
そのうちに気を失ってしまいました。
夜になっても帰って来ないのを心配して探しに来た人々は、
柳の枝にからまってる娘を発見して
枝をちぎって助けたそうですが、
何日かあとにその柳の木は枯れてしまったソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
埋められちゃう。「せんにんめのひとばしら」さんです。

せんにんめのひとばしら 千人目の人柱

あたらしく架けられた橋の上を渡った、ちょうど1000人目の人間は、
人知れずどこかに連れて行かれて、最終的にはその橋が永く保たれるための
「ひとばしら」として橋のたもとに埋められてしまう――といったもの。



明治ごろにもこういったうわさばなしが
橋の新築と共にときどき出回って、架橋直後しばらくのあいだ、
交通量が目に見えて極端に減るなどの例が出たりもしたソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
柿の大木からぶらりんこん。「やかんつるし」さんです。

やかんつるし 薬缶吊るし

信濃の国の高井郡で言われてたもので、柿の木の上から
大きな黒い薬缶(やかん)のようなものが下がってきて、
ひとをびっくりさせたりしました。


『三峯紀聞』に記されてるもので、
同書で「いしがき」(石垣)のはなしに出て来る場所に生えてる柿の木が、
これの出る場所として子供たちに語られてたという様子が書かれてます。
やかんづる」の仲間たちの古い文字での記述例だと言えそうです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とおれませんね。「いしがき」さんです。

いしがき 石垣

信濃の国の高井郡などに出たもので、夜道を歩いてると
そこにないはずの大きな石垣があって、
前に進めなくなってしまいます。


おかしいナと思って、ひとやすみしてから
もう一度その道に行ってみても石垣はあるので、そのときは
しかたなく別の道を行くしかないんだソウナ。



『三峯紀聞』に記載されてるもので、
狐たちの化け術によるいたずらだと考えられてたようです。



ぬりかべ」(塗壁)などの仲間ですが、こちらは小休止しても別に
消えたりしてない点がおもしろい別展開です。
2月の「和漢百魅缶」へのアップ、はじめましては、
やまいをにょろにょろ。「うなぎつき」さんです。

うなぎつき 鰻憑き

人間に取り憑いて病気や怪我の原因を
つくりだしてしまうという鰻(うなぎ)たちのこと。



病気のもとをうらなってもらったりする際の
「蛇が憑いてる」「狐がたたってる」のような感覚で用いられてたもの。
鰻は、虚空蔵菩薩の騎馬だとも考えられて来た側面もあって、
寺社や宗教者たちのあいだで採り上げられる率の高い生き物でもありました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地面と無関係走行。「ういてるじてんしゃ」さんです。

ういてるじてんしゃ 浮いてる自転車

どう考えても地面の高さを走ってない自転車と、
それを漕いでるふしぎなひと。



建物の高い階の窓や、高さのあるバスなどの車窓などの外に、
これが間近にサーッと横切っていくのを目にすることがあるんだソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
撮影中の画面にしかいない子。「はしりのうまいこ」さんです。

はしりのうまいこ 走りの上手い子

運動会やスポーツ大会などで、
撮影をしながら映像機器ごしに観てると、自分が撮ってる対象以外に、
とても走りの上手い子の様子が見えるのですが、
肉眼で眺めてたひとたちにはその子は見えておらず、
録画した映像にもいたはずの時間帯にその子はいない
――といったもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちょうど上がみえないの。「うえにあるなにか」さんです。

うえにあるなにか 上にある何か

ラジコンやドローンのような無人機で、景色や建築物の撮影をしてると、
急に何かそれなりの大きさのものにぶつかって上に進めなくなるので、
ふしぎに思ってその場所に確かめに行ってみても何もなく、
何であるかも全くわからないんだソウナ。




急に上に進めなくなるのは何もないひらけた場所なことがほとんどで、
しばらく何度ためしても進めないこともあるいっぽう、
同じ位置で頻発するでもなく、原因らしい原因は何もわからないといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごちそうある場所さがしだす。「ガチ」さんです。

ガチ 餓鬼

たべもんをがつがつ食べつづける邪鬼。
沖縄などで呼ばれる「餓鬼」の発音のしかたの一ツ。
ガチガミヌシ」なども参照。



「ガチほどクワッチー(ごちそう)される」(ガチヌドゥ クワッチーヤスル)
――「くいしん坊ほど、ごちそうにありつくものダ」といった意味の
ことわざなどにも用いられる単語です。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]