忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
料金所です。「ろくどうのつじのきどせん」さんです。

ろくどうのつじのきどせん 六道の辻の木戸銭

亡くなったひとに対して、
棺に入れてあげたり頭陀袋に入れてあげたりする銅銭のことで、
あの世へ行くときに通る六道の辻の通行料
として持たせてやるものだと言われてました。



三途の川の渡し賃とは別の言い回しとして確認出来たりします。
六道の辻に街道にあったような「木戸」があるという想定の種類のもの。



PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
植物性。「さんずのかわのわたしせん」さんです。

さんずのかわのわたしせん 三途の川の渡銭

芋(いも)や大根(だいこん)を切ったものを
棺に入れてあげることで、三途の川を渡るときの通行料として、
亡くなったひとに持たせてやるものだと言われてました。



石見の国などで言われてたもの。
これが行われてる地域内でも普通に銅銭が用いられてもいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あくまをはらう、「あくだらのき」さんです。

あくだらのき 悪多羅の木

降魔や魔よけなどに用いるとされてた陸木。
枝などにとげとげがあることが魔よけになると考えられてたようです。


修験道などで用いられてたもので、悪多羅は針桐(はりぎり)のこと。
西海道あたりの神楽でも「あくだら」や「あくたれ」
「あくたな」などの呼び方に変形しつつ
板(ばん)の材質を示す詞章に用いられてもいるようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
どんどん焼きやめます。「はいのなかのかいとまる」さんです。

はいのなかのかいとまる 灰の中の垣内廻

大和の国の中白木では、むかし「とんど」をやったとき、
焼けおわった注連縄(しめなわ)たちの灰の中から
とぐろをまいた「かいとまる」が出て来たので、
それからは「とんど」をやらなくなった、などのはなしが残ってます。


「かいとまる」は大和の国や紀伊の国での青大将の呼び方。
「かいとめぐり」や「かいとまわり」とも。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ありえない建造物。「となかのちゃや」さんです。

となかのちゃや 海中の茶屋

「となか」や「沖のとなか」は、海の沖の意味だといいます。
沖のまんなかにいきなりある、茶屋あそびの出来るようなお店。
ありえないものの意味。


「沖のとなかに茶屋町たてて上り下りの舟を待つ」など
俗謡の文句に見られるもの。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぱらぱらふるふる。「あさまのはい」さんです。

あさまのはい 浅間灰

春に降るという赤っポイ色を含んだ、淡い雪のこと。
これが降ると、もう積もるような雪は普段なら
降ることはなくなるのだソウナ。



越後の国などで言われてたもの。実際のところは
大陸からの風による黄砂が混じることで色がついた雪で、
浅間山とは無関係の雪。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
べちょべちょなスノー。「のりゆき」さんです。

のりゆき 海苔雪

春のお彼岸の時季前後に突然降ることのある、
べちょべちょした雪のこと。


海苔・雪の意味だそうで、これが発生すると海苔(のり)が海に生まれる、
べちょべちょ多く降ると海苔が豊作になるなどと言われてたりもしたソウナ。


越後の国などで言われてるもので「彼岸の海苔雪」(ひがんののりゆき)などとも称されます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぴかぴかするすじ。「やなぎびき」さんです。

やなぎびき 柳びき

夜に海の波のうえに、ぴーっと引っかいたような
細い筋状のふしぎな光が見えるといったもの。


三浦半島などで言われてたもので、漁師さんたちによると、
鰯(いわし)の群れがぴかぴかと白く光る現象なのだソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぴかぴかざばーん。「かんき」さんです。

かんき 鹹気

漢字で書くと「鹹気」で
西川如見『怪異弁談』巻7には
「(正字通)火部火字註 陰火海中鹹気所生 凡海水遇陰晦波
 如然火満海以物撃之迸散如星 有月即不復不見」――などとあります
(この文のなかに出て来る「然」は「もゆ」と訓みがつけられてて「燃」の意味です)


海の水のなかに含まれてる鹹(しおからい)成分の気たちで、
ときどきこれからは陰火が生じて、波の上にぴかぴかと輝く
ふしぎな光を発生させることがあると考えられてました。


3月はじまりはじまりの「和漢百魅缶」へのアップは、
海でぴかぴか。「がんぎ」さんです。

がんぎ

夜の海に出現するという淡く光るものたち。
魚にまとわりついて肉を吸い取ってると考えられてたようです。
筑前の国の遠賀郡などで言われるもの。
海の中にぷかぷか棲んでる
夜光虫や発光微生物たちの群れの光(海耀)のことだと言います。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
はしか療治。「きんかんぶくろ」さんです。

きんかんぶくろ 金柑嚢

麻疹(はしか)にかかってしまった者は、
金柑(きんかん)の実を入れたふくろを腰にさげておくと
治るのがはやい、と語られてました。


讃岐の国などで言われてた麻疹に関する俗信の一ッ。
金柑は、甘く煎じた汁を飲ませると麻疹の治りが早い、
麻疹が流行したときに家の入口にぶらさげておくとよい
というおまじないなども残されてて、近世以後に
麻疹と関連づけられることは多かった果物です。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夜にこんばんは。「あめふりのくも」さんです。

あめふりのくも 雨降の蜘蛛

夜になって、すーっと部屋のなかに出て来る
蜘蛛(くも)のことで、これが出て来るときは
翌日のお天気が雨になることが多いんだソウナ。





夜蜘蛛は、魔物や泥坊と結び付けられることが多いですが、
このようなお天気のしらせのような面で語られることもあったようです。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]