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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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和漢百魅缶」2010年1月7日のアップは、
オリジナルさんの中から、「あみせいぬ」さんです。

昨日の、「毛坊主の祠」の絵を描いている途中、
「あーれー? こんな感じの毛の線、あったなー、なんだっけなー」
と、モヤモヤしていた原因だったのがコチラデス。(ダカラドウシタ)

おなかのあたりにある唐獅子っポイ、毛の模様の描き方が、
昨日の毛坊主さんに、似てるでしょ。――と、いう毛つながり。
 
あみせいぬ 編背犬

むかしのアルバム写真っポイ、ふちどり処理です。
この、四隅につける部品、なんて名前なんですかネ?
よくよく考えてみると、買ったことが1度も無いから、知らない。(笑)
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和漢百魅缶」2010年1月6日のアップは、
立ち入り禁止区域です。モソモソ。「けぼうずのほこら」さんです。

木曽にあるという古いほこらで、
このまわりに立ち入ったりするとバチがあたるヨ、などと言われる
村里などによくある、おそれおおい地点もののひとつ。
 
けぼうずのほこら 毛坊主の祠

絵の中では、毛もじゃな感じのものをデザインしてますが、
じっさいのところ、「毛坊主」っていうのは
むかし、村に何人か住んでいたり、いろんな土地を渡り歩いたりしていた
お葬式や法事などをおこなってくれる人たちの呼び名。

もしかすると、そういうひとに関係のある場所だったのかも知りませんナ。
和漢百魅缶」2010年1月5日のアップは、
やまんばのコスメグッズ。「うばかわ」さんです。

やまんばが持ってるというふしぎな道具のひとつで、
なんだかボロっちいこの皮をかぶると
どんなに若いひとでもたちまちのうちに見た目が
スペシャル高齢者になってしまうといったもの。

うばかわ 姥皮

これをもらった娘が、おばあさん姿になることで難を逃れたり、
果ては、ひょんなことから正体を貴公子に見初められたりする、
なんていった展開のむかしばなしに出て来ますが、

こういうものをもってるやまんばが居るってあたりから推測するに、
やまんばがオババな姿をしてるのも、
ある程度、世の中から自分を隠すカモフラージュをしてますよ、
ということの表示なんじゃないのかナ、と思ったり思わなかったり。
和漢百魅缶2010新春連続興行

和漢百魅缶2010年新春連続興行

世界花廻寿五録 [せかいのはなつあーすごろく]

三仏斎人 (南蛮)
マリオに出て来るメットみたいなムテキな硬さを誇る方が今年の第一番手。

ブレミー (ろーま)
『東方見聞録』の挿絵などでもおなじみの、東方異民族のひとつ。

イポポデス (ぎりしゃ)
足が馬な方々。ひづめがあるので、画びょう踏んでも痛くナイ!?

アラッサス (ふらんす)
和名でいうならネコトカゲ。なんて鳴くのかは知りません。ニャゲー、ニャゲー。

ハケンマン (どいつ)
FF11だと、チョウチンアンコウみたいな形してるひと。

タルタロ (ばすく)
バスクっていうのはスペイン北部からフランス南部にかけて住んでいるひとびと。

トーヴ (いぎりす)
ルイス・キャロル先生の狂詩に出て来るへんな古生物。

スワンフィスク (のるうぇー)
ぬるぬるしてる巨魚。全身ボンド攻撃。

カテュタユーク (いぬいっと)
実際にある木の人形を見つつ、デザインを起こしてみました。

カクタスキャット (北あめりか)
ぐーぐるで検索をすると凄くきゅあん☆なブツが出て来るのが非常に気になるシャボテン。

アブフワ (南あめりか)
南米のどふもこふも。小イキな食事法がちょっとツボ。

メネフネ (ぽりねしあ)
雑な感じの一家には寄りついてくれないそうです。

タイヤバン (呂宋)
名前がカッコよすぎる。タイヤバーーーーーーーーーン!! 主題歌つくれそう。(笑)

マッカリーポン (泰)
人間が実る木のひとつ。美少女そのものが実るケシカラン樹木。

むらちろり (日本)
世界をひとめぐりして日本にもどって来たので、お屠蘇一杯、病魔除毒。
和漢百魅缶2009年千穐楽連続興行

和漢百魅缶2009年千穐楽連続興行

世界花廻寿五録 [せかいのはなつあーすごろく]

こね取大明神 (日本)
『むだ砂子』からの登場。おもちはやっぱりつきたてだなー。ぺとぺた。

竹篭岩 (朝鮮)
実はこちらさんは北朝鮮のおかた。天鵬殿(オリジナル)に続く第2号(笑)

仙桃草 (唐土)
この草、日本にも生えてるそうです。でも、ムシクサって…単刀直入すぎ。

ミハチン (蒙古)
子供を戒めるおばけツナガリで「がごめん」とかと同じラインのデザイン。

シリン (ろしあ)
うひゅ!ロシアと言ったら!! というわけで、いよいよ、シリンちゃんの登場です。

ニェン (西蔵)
大陸からまだ参考書が届きません。もっとマイナーなのを選定したかったかなぁ。

チャコーラ (天竺)
とてつもなくキレイな設定の鳥。でも名前はとっても清涼飲料水。水のめ茶のめ。

ヤルマギツ (大食)
シルクロードを走り出したこの辺から、名前とつづりの暗記が大変になってきます。

コノペニ (あらびあ)
ポニータとか呼ばないように。

アルバスティ (とるこ)
中近東あたりにも「うぶめ」の親戚がいるのですヨ。

サマナ (えじぷと)
病気のモトとされるこの手のものは古代文明の移動とともに世界へ伝播したみたい。

ササボンサン (西あふりか)
「手長婆」とちょっと似たデザインになってる。そ……そぅかなぁ……?(笑)

アイガムハ (南あふりか)
足に潜望鏡をつければ、いちいち足をたかくあげなくてもいいと思うんだ。

ストラルドブラグ (らぐなぐ)
18世紀に放たれた人類最大の問題提起のひとつ。

カルナプラーヴァラナ (外天竺)
これなら大晦日も、ちべたくなぃ……っ!! こらっ、触ったらダメっっ!!
和漢百魅缶」西暦でいえば食堂で米のごはんをメニューに入れるのが禁止された年、
通算1940体目のおばけさんは、ジャブジャブ音。「せんたくばば」さんです。

たぬきが化ける、といわれているもののひとつで、
なにかを洗ってるような水音をさせてくるという点で、
「小豆あらい」とか、「洗濯狐」とか、とおなじもの。
 
せんたくばば 洗濯婆

今日は、ガラスまどをふいたり、サッシのごみをボロ歯ブラシでごしゅごしゅしたり、
すすはらいにいそしみました。今年も暮れがおしつまりまくって参りやしたナ。
ゴシゴシ。
和漢百魅缶」西暦でいえばノモンハン事件が大発生してた頃、通算1939体目は
うにゅんとオリジナルさんの中から「きんかぐつわ」さんです。

みかんのことをアメリカとかでは「サツマ」といいます、というのを
以前ここにも書いたような書かなかったような気がしますが、
そんな「サツマ」の御紋といえば、丸に十の字の「クツワ」のかたち。

――と、いう由来で、「くつわ」と「みかん」が融合して
こんなデザインになったわけですが、あの、丸に十の字のかたち、
なんとなくオレンジの輪切り、思い浮かべますよネ? ネ?(笑)
 
きんかぐつわ 金果轡

去年、482種類のおばけさんを散らしこんで描いた『涵妖園遊歩之図』の中に
描いておりましたので、すでに「こいつぁどんな設定がきのあるヤツだ?」と目にとめてた方、
よかったですナ。みかんの季節が参りましたから、いよいよ載りましたぜ。(笑)
和漢百魅缶」西暦でいうと火星人がセメテキタってラジオ放送が流れて
大騒ぎがあったあの頃、通算1938体目のおばけさんは、
なんでそれが手持ち道具なの? 「へらをもったおばけ」さんです。

眠っている子供の上にドサッとのしかかってきて、
むねのあたりから下に向かって(ようするに、おなか方面ってことだネ)
へらでグィーーーーッとこそげるような圧をかける、
といったことをして来たというおばけなのですが、
実際のところ、何が正体だったのかもわかっておりません。
 
へらをもったおばけ 箆を持ったお化け

よくいう魘夢(うなされる)の一種で、カナシバリとかに近いもの
だったんじゃないかな、とも考えられますが、
状況に「へら」という物品を限定をしちゃってるあたりは
なんとなく、誰かのイタズラだったんじゃないの? 感もあるのですが
「へら」を使う数少ないおばけとしては貴重な昔話。
和漢百魅缶」西暦でいうとロコーキョー事件があったころ、通算1937体目にアップするのは
オリジナルさんのなかから、「くぶいおに」さんです。

慶応とか明治のころの錦絵とかにポロポロ出て来る
唐人服なおばけを土台にしてデザインしたものです。
 
くぶいおに 鳩不意鬼

背景は、明治の錦絵などによく使われてる
昼間なんだけど、色がこっちのほうがイイ、という理由の真っ赤な空。
このカラーリングは、この時季にとってもあってる気がするのは
キノセイでござんしょうか。
和漢百魅缶」西暦だったらばー2.26事件のあったころ、
通算1936体目のおばけさんは、肌着だわさ、「じゅばんのゆうれい」さんです。

お着物を着るときの肌着を、じゅばん、と称するわけですが、
こちらはそれが化けて出た、といったシロモノ。
――と、いうよりも、実際は、ことばの表現の上だけなので
化けたらこんなのだろう、というシロモノ。(笑)
 
じゅばんのゆうれい 襦袢の幽霊

むかしむかしは、「じゅばん」というと長い「ながじゅばん」じゃなくて、
腰たけあたりまでの「半じゅばん」が定番でしたので、

「ゆうれいは、腰から下がないじゃんサ」ということから、
衣服の化けたものは、襦袢の幽霊、となっちゃいました次第。
和漢百魅缶」西暦に換算するとナイロンが発明された年、通算1935体目のおばけさんは、
びよんとのびるか、蛇行をするか。「じゃばらおんな」さんです。

いまのところはっきりした作者の知れていない
『百鬼夜講化物語』(ひゃっきやこうばけものがたり)に描かれてる
おばけのひとつで、顔が三ッ目でお腹がヒダヒダなあたりが特徴。

じゃばらおんな 蛇腹女 

本の文章には、「縫箔屋」や「紋」がどうしたとか書いてありますが、
単に、蛇腹(じゃばら)から連想された戯文で、
(蛇腹糸という糸が、着物に家紋を縫うときに使われてるノデ)
どの程度まで、デザインのベースになっているのかは不詳です。

はっきりしてるのは、蛇腹がついてる女のおばけ、といったダケ。
蛇骨婆(じゃこつばばあ)の親戚かどうかはもっと不明。(笑)
和漢百魅缶」西暦でいうとハチ公の銅像が渋谷の駅前に建てられた年、
通算1934体目のおばけさんは、渋谷から遠く離れて与論島の「ハタパギ」さんです。

「キジムナー」さんや「ケンムン」さんといった、日本の南西の島々につたわる
森や水辺にでるおばけの仲間で、ケンムンの別名のひとつとしてもとらえられています。

森のなかなどで、「ハタパギ」さんのことを呼び捨てにしたりすると
怒って、そのひとを道に迷わせたりもしたとか。
 
ハタパギ

キジムナー、ケンムンなどが火の玉に関連しているはなしが多いのと同様、
こちらさんも火の玉に関するむかしばなしが残っていて、
海の上などに火の玉をいくつかチラチラさせたりしましたとか。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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