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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
もわー。ぼわー。「ぼもうさつりょう」さんです。

ぼもうさつりょう 菩魍薩魎

漢字で書くと「菩魍薩魎」で
ぼんやりとしていて、見えるようで触ることが出来ず、
見えぬようでもしっかり存在してるような、
何者ともつかない存在のこと。



菩薩と魍魎(もうりょう)を合成してつくられた語句で、
禅学などで用いられます。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
人間に化けるときは。「しょうび」さんです。

しょうび 焦尾

漢字で書くと「焦尾」で
大虫(だいちゅう、虎のこと)たちが人間にへんげするときは、
どうしてもしっぽが残ってしまうので、それを隠すために
そのしっぽを焚き火などで焦がして、なくしてから
人間の中に入り混じって来るとも語られてました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雷エリア通過までは行ったおフィッシュ。「しょうび」さんです。

しょうび 焼尾

漢字で書くと「焼尾」で
しっぽが焼けこげたようになくなってるふしぎな魚たち。


竜門(りゅうもん)から天に登って「竜」になろうとする魚たちは
途中で雷雲のなかを通るときに雷に打たれて、
このようなすがたになることが多いそうで、そのとき
落下して地上に戻って来てしまった魚たちだと語られます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
無間地獄ファイアー。「ねんねつのほのお」さんです。

ねんねつたるほのお ねんねつたる炎

阿鼻地獄でぐるぐるごうごう燃え上がってる炎たちのこと。
堕獄された亡者たちを情け容赦なく燃やします。
『松の落葉』にもおさめられてる「山居之僧」という唄の文句には
「無間地獄の苦しみは ねんねつたる炎の中に」と見られるものですが、
「ねんねつ」がどのような熟語からのものなのかはハッキリしておらず、
藤田徳太郎は「熱々」(ねつねつ)の誤りではないかとしてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
拍子が刻めません。「せんはくばん」さんです。

せんはくばん 氈拍版

牛の毛でつくったふにゃふにゃの毛氈で出来た、
ふしぎな拍版。


本来の拍版は、打ち合わせて
音を刻むための木や竹の板。



禅のたとえに出て来るもので、
「一念不生」や「言葉を用いないすぐれた説法」などを示したりします。
迷いから脱してる如来や上々根な存在でなければ、鳴らすことは出来ないんだトカ。
むくてき」(無孔笛)は対として出て来るもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
最も難吹。「むくてき」さんです。

むくてき 無孔笛

漢字で書くと「無孔笛」で
吹いたり押さえたりするための孔(あな)がひとつもない、
ふしぎな笛。



禅のたとえに出て来るもので、
「一念不生」や「言葉を用いないすぐれた説法」などを示したりします。
迷いから脱してる如来や上々根な存在でなければ、
鳴らすことは出来ないんだトカ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やぁやぁ骸骨ども。「がいこつ」さんです。

がいこつ 骸骨

餓鬼たちのこと。ほそく痩せてるので、
俗にこのようにも呼ばれてました。


餓鬼たちが骨のようにがりがりに痩せてることからの呼び方。
『餓鬼舞』などの唄の文句にも餓鬼道の餓鬼たちを
弁慶が「骸骨ども」と呼んでる例が見られたりします。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ほねほね皮ひとつ。「がいこつ」さんです。

がいこつ 骸骨

人間の骨の化けたもの。
勝手に動き出したり、人間のように振る舞ったりします。
ばらばらな部品の場合も。



古くから骸骨たちは物語・絵草紙・浄瑠璃などにもしばしば登場してます。
『骸骨』、『幻中草打画』や『一休骸骨』にも、生前の欲心のままに動く骸骨たち、
病にかかって死んで葬られる骸骨たちの様子が描かれています。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
買いにくる、おめでたい。「きゃらのたきがら」さんです。

きゃらのたきがら 伽羅の焚殻

福神のつかいたちが、
とてもよい伽羅(きゃら)の灰を買い取りに来ること。
おめでたいおめでたい。



福助をあつかった「福助初買踊」の
唄の文句(「伽羅の焚きがら買お、やれ買お、おお買お」)
などに見られる縁起のよいおかいもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やぼてんじんかうつがみか。「やぼてんじん」さんです。

やぼてんじん 野暮天神

野暮(やぼ)なものごとをつかさどるかみさま。
とにかく身持ちのかたいのが好き。



浄瑠璃の掛詞や戯文に古くからみられるもので、
やぼ(野暮)と天神のぬえ合成。


「やぼ」を示す「やぼてん」ということば自体が、
谷保天神(谷保天満宮)をモトにしたしゃれことばでもあるので、
音としての関係性はもともと深い御間柄。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
そらから降って来る。「てんのばんぜき」さんです。

てんのばんぜき 天盤石

天から降って来ることのあるという、
ふしぎな大きな岩たちのこと。

ばんぜきは「盤石」の字の音。


富士山のはじまりについての説話や縁起物語に
これが登場することもあって、
琵琶湖が出来たときに持ちあがって来た土のうえに、
天から盤石が降って来て完成した「天地和合の霊峰」なので
富士山は蓬莱山に匹敵する霊山なノダなどと語られてました。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つかまえる。「ざくろ」さんです。

ざくろ

飛ん出てきた「やまこぞう」などをつかまえて食べてしまう存在。
食べ終わった骨は川に捨てます。「じゃくろ」とも。


遠江の国などで唄われる鞠つきなどの童謡にみられるもの。
「ざくろ」(じゃくろ)は「あまのざく・あまのじゃく」の
ようなものの転訛なのかどうかハッキリしません。



中道朔爾『遠州童詞謡集』には――

「山から坊主が飛んで来た 雨降ってすべって川へ落ち
 川へ落ちればざくろが把む 坊主はざくろに食べられて
 残りの骨は川へ棄てる 棄てた骨はまだある
 人々物洗ひに来て 深い方へ行ったらば 骨をくすいで あ痛 あ痛」

「川へ持っていって流せばじゃくろが把む
 じゃくろ じゃくろ じゃくろ 把みじゃくろ
 把んで放せば はなじゃくろ
 後に花があるけれど 取らずと思ふたらちょっと落いた」

――などの唄の文句が見られます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

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