「せんぽくかんぽく」を超える「せ」ではじまる
リズミカルネーム。「せんのうばんのうまたそのおや」さんです。

河内の国の錦部郡の唐久谷に出たというなぞのおばけ。
夜おそくここにさしかかると、頭上から
「せんのう、ばんのう、またそのおや」という声が響いてきたと思うと、
ぐるっとのぞきこんで来たと言います。
正体はなんなのかわかりません。
おむすびだいすき。「ふくしゅうき」さんです。

昨日にひきつづいて、大陸からのピックアップです。
せんじつが調味料だったので、きょうは主食(笑)
「ふくしゅうき」とは漢字でかくと「覆舟鬼」
ふねをてんぷくさせちゃう霊鬼であります。
海に出るといわれてたもので、
船を走らせていると大きなあやしい舟が横にやって来て、
船をひっくり返して沈めてしまうんだトカ。
これに対処するために、
船乗りたちは摶飯(だんぱん=おむすび)を港を出る前に持っておいて、
それを投げてあげて、これを追い払ってたと言います。
この覆舟鬼たちの乗ってる舟は、影が出来ないので、
そこで普通の舟と見分けるんだソウナ。
こういう見分けかたは、日本の「船幽霊」などに近いものですが、
(風とは逆向きに進むとか、帆がぜんぜん動いてないとか)
ごはんをあげるといなくなるという点は、
江ノ島あたりの「海坊主」にもある対処法で、
(わらや板きれの上にごはんをのせて流してやる)
その関連性が気になるところです。
ミナノモノ、ゴシンローサン。「ごしんろうのいけ」さんです。

むかし、肥後の国の八幡村にあった
ある池の水をほして、魚をたくさんとろうと人々が作業をしてたところ、
いつまでたっても水がなくならない。
ふしぎに思いつつもやっと水位がさがって来たので
「もうひとがんばり」とがんばってガシャバシャ水をかきだしていたら、
誰だか知らないひとが水の中から顔をだして
「いやいや、みなさま御辛労さま」
とおじぎをしてパッと消えた。
「なんだいまのは」とみんなが顔を見合わせてると
池の水ははじめの量に戻っていて、たまげたというもの。
それ以後は、だれもここの魚をとろうとはしなくなったソウナ。
しょうたいをあばけ。「しょうぶがさこのばばあ」さんです。

石見の国の国分のあたりにいた「菖蒲がさこ」という呼び名の
長者さんの家の老母を喰べちゃって、その姿に化けてたという大きなねこ。
たくさんのねこをしたがえて人間を襲って食べたりしていましたが、
旅の薬屋に正体をあばかれて退治されてしまいました。
おはなし自体は「かじがばば」(鍛治媼)とか
「やさぶろうばば」(弥三郎婆)とかとおなじ型です。
(途中で呼ばれてくる親分みたいなポジションのやつの名前を
乾分たちが呼んでるのを被害者が覚えてて、その名前とおなじ家をさがしたら
そこの家のひとがひとり喰い殺されてて、実はそれが化けてた、というもの)
オオカミ派とネコ派のさかい目がどのあたりにあるのかは、まだ知らない。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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