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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ほんとは要らない。「ひくれろ」さんです。

ひくれろ 火くれろ

岩代の国は檜枝岐村に伝わるもので、
むかし、おじいさんが川っぺりの小屋に居たら「火くれろ火くれろ」と
かわいい声で言ってきたという小さい子供のすがたのもの。

「かっぱ」だなと気がついたおじいさんが
「かっぱ火やろう火やろう」と返したら
「いいや、いいや」と言っていなくなってしまったソウナ。


こういう具合に、水の中から子供のすがたのものが現われて
「火をくれ」とか「火をかせ」とか言ってくるおはなしの型というのは、いくつかあるそうで、
三河の国の「ひをかせ」(火を貸せ)とかとは、近いもののようです。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
硬貨イノシシ。「ぜにひりじし」さんです。

ぜにひりじし 銭排猪

薩摩の国の川辺郡につたわるもので、
むかしむかし山の中にいたという、銅銭を糞として出してたふしぎないのしし。

あるじいさんが山でこれをみつけて、
ポロポロ落とす銭をひろい集めてお金持ちになった、
という話を聴いた欲深いじいさんが、
後ろをついて行っておなじように銭を拾ってたのですが、

途中でなかなかおしりから出て来ない銭があってイライラ。

まだ出切ってない銭を取ろうと引っぱった途端に、このいのししがびっくりしちゃって
銭をじいさんの腕と一緒におしりに吸い込んじゃって暴れ出したので大変。

じいさんはそのまま山中をひきずられてしまい、死んでしまったソウナ。



おしりから、お米を出したりする「こめひりじぞう」(米ひり地蔵)や
一定のごはんを食べるとその分だけ金を糞としてだした「りゅうぐうのくろねこ」(竜宮の黒猫)などと
おなじラインにあるおはなしです。
 

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
しっぽはげてるヨ「。ようそ」さんです。

ようそ 妖鼠

越中の国の五社村と道明村のあいだにあった墓地にいたという大きなねずみ。
猫や小さい獣などを取っては食べてたといいます。

この話が載っかってる『続三州奇談』には、安政7年(1778)の春に
五社村の伊兵衛(いへえ)というちからもちがこれを退治したと書かれてます。



『三州奇談』ですから、もちろん、「妖鼠」という呼び名は
説話の題になってる「妖鼠領墳」から来てるもので
きゅうそ」(旧鼠)と同様、実際の里人からの呼び名というよりは
単純に、漢文な表現を文章上あてて記録されてるだけのもの。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
べろべろべろりんが。「なめぼうし」さんです。

なめぼうし 甞法師

いとんぼう」や「しりめ」のように、宮川春水の『怪物図巻』に描かれてる
デザインだけがのこってる画像妖怪のひとつです。

「甞法師」という画像に添えられた呼び名どおり、べろがおおきいのが特徴ですが、
耳のかたちは「にくらし」たちなど、ほかの絵巻物に出て来る蓮の葉っぱみたいな
大きい耳のデザインに近いものがみられます。進化の関係アルノカナ?
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天敵には手がだせなーい。「まんがぶちのぬし」さんです。

まんがぶちのぬし 馬鍬淵の主

越前の国の下池田村にあった淵のぬし。

むかし近くに住んでる小兵衛という男の夢の中に
美女の姿に化けて現われ出て

「たのみがある、歯が8ッある魔物に苦しめられているから助けてくれ」

と言ったそうで、

目を覚ました小兵衛が家にあった水滴のあとをたどってゆき、
ひとつの淵にたどりついてみると、水底に馬鍬(まぐわ)が沈んでいて、
これを取り除けてあげると、ぬしはよろこんだんだソウナ。



「馬鍬(まんが)淵」という呼び名の由来が語られてる話で、
馬鍬(土をたがやすときにつかうもの)が怖いというのは「かっぱ」などの話にもある形の話です。
鉄製のものがやっぱり怖いのヨ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
喧嘩の果てドンドン。「もうじんだいこ」さんです。

もうじんだいこ 亡人太鼓

加賀の国の金沢につたわるもので、虫送りの時季になると
ドンドンドンドンと虫送りの太鼓の音が誰も叩いていないのに
どこからか聴こえてくるというもの。

むかし、虫送りのときに村の若者たちのあいだで喧嘩があって、
そのとき死んだ者がこれになったと言われていました。


「たぬきばやし」とかに構造は近いのかも知れませんが
お祭りではなく、虫送りの行事に関連づけられてるという点が
なかなかピックアップしがいのある設定。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
カワウソ、セオウゾ。「ぼんぼしょ」さんです。

ぼんぼしょ

金沢につたわるもので、夜道などを歩いてると

「ぼんぼしょ、ぼんぼしょ」

と後ろから声をかけてくるというもの。

ある胆のふとい男のひとがこれに答えておんぶしてやり、
その手をギュッとひっつかまえて見たところ、
正体はかぶそ(かわうそのこと)だったと言います。



「ぼんぼ」は「おんぶ」という意味のことば。
おばりよん」などの仲間ですが、正体がわれてしまう展開は
総州の「かたぐるま」などと同じ感じのものです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ドスン。「おのざかのばけもの」さんです。

おのざかのばけもの 斧坂の化物

加賀の国の高尾村と大聖寺のあいだにある斧坂(小野坂)に出たというおばけ。
なんだかよくわからないものが後ろからドスンと押して来て、
つっころばされてしまうというものですが、振り向いても何もいなかったと言います。

『聖城怪談録』では、きこりの男がこれに出遭って
歩いているときにコロンコロン転ばされて
以後、この坂道をとおりたくない!やめた! となった話を載せてます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
みずを得る。「ごろべえのどんぶり」さんです。

ごろべえのどんぶり 五郎兵衛の丼

越前の国の上河瑞村につたわるもので、
むかし五郎兵衛さんの家に家宝としてつたわってた汚くて古いどんぶりばち。
先祖代々天井に秘め置いていたそうですが、
五郎兵衛さんの家の経済がどうにもいかなくなってしまいうるものも無くなり、
ついにこれを売ることに。

これをなかなか趣きのある古色のどんぶりばちだ、
と源右衛門というひとが買ってくれたのですが、
家に帰って「どのくらいものが入るかな」と水を試しにそそいでみたところ、
中に描いてある鯉(こい)の絵が動き出して跳ね上がったんだトカ。

「これはすごい宝だ、五郎兵衛はこれを知らなかったろう」

と、源右衛門が五郎兵衛の家にこれを返しますが、
これを聴いた五郎兵衛が自分の家で水をはってみても、
鯉はピクリとも動かず絵のまま。

「この丼があの家に行きたがってるのじゃろう」と、再び売り返したんだトサ。


このはなしを記した中村九堂の「丼の奇瑞」という記事(『南越民俗』5号)によると、
この丼鉢はこわれてしまったため昭和10年代の時点で、すでに現存してなかったことが知れます。
惜しい。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
どこの権現様に行く? 「ごんげんさままいり」さんです。

ごんげんさままいり 権現様詣り

越後の国の矢田の山あたりに出たというもの。
旅をしているすがたをした僧侶が歩いてるのと、
その後ろを何物だかよくわからない犬の子くらいの大きさの動物が
ころころ、2、3匹走ってついていったのと出遭った! というふしぎなもの。
コレは、もじ(むじな)の化けたものらしいトカ。

むかし、本成寺村の吉蔵という男の子が母親と山の畑に行ったとき
この僧侶が歩いてるのを見つけて、「ぼうさまどこ行く」とたずねたら
「権現様詣り」と言ったのですが、後ろについてるヘンな動物を目撃して
一気にビクビク。母親も怖くなって畑仕事をおっぽりだしてその日は帰っちゃった
とかいう話がREKIRO(外山暦郎)の『越後三条南郷談』に載ってます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
せんしゅうの「いとんぼう」にひきつづいての
画像妖怪のニューフェイスなかんじのひと、「しりめ」さんです。
しりめ 尻目

あたまに眼の玉が生えていなくて、
からだのおしりのほうに眼の玉の生えているおばけ。

けものみたいな姿をしてますが、どんなものなのかはくわしくは不明。


ぬっぽり坊主にのちのちつけられた「しりめ」という呼び名とは
特に関係ありません。

まえ、新・妖怪党「not丑みつ四六時chu ポスター」 の中に
あえて「尻目」と「ぬっぽり坊主」を一緒にぶち込んだように、
蕪村の描いたアチラさんは、あくまでも「尻目」というのは20世紀に這入ってからの
呼び名でございますから、このあたり、ご混濁めされませぬよう。ご注意あれ。



絵巻物に描かれているものですが、同じ系統のものと考えられる絵巻物に、
似た姿かたちで、ちゃんと眼の玉が普通の位置に描かれている「むじな」という作例も見受けられて、
どういう存在なのかが少し疑問な妖怪です。

(ちょいとくわしくはコチラとかで)

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
樹木のステキ。「だんなさま」さんです。

だんなさま 旦那様

越後の国の赤谷村などにつたわるもので、
山の中に生えてる重要で神聖な木のことをこういう風に呼んで、
だいじにあつかってたと言います。

「だんな」というのは「やまのかみ」をさしている尊称だそうで、
「だんなさまのき」ともよばれています。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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