忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  
[389]  [390]  [391]  [392]  [393]  [394]  [395]  [396]  [397]  [398]  [399
とざい、とーーーーーーーーーざいーーーーーーーー。

さて、本年もすっかり年の瀬。12月28日とあいなりましたにつき
例年にならって、「和漢百魅缶」の舞い納め、千穐楽の連続アップ興行をば
ドドンと連続23体、おおくりいたします。

ではでは、どうぞどうぞ。

 ■ ウバ
千穐楽連続アップ興行は、『南島雑話』の中に記されてるこちらさんから。
オホーツクのほうから寒気が流れてきてすっかりぶるぶる天気な現時の季候に
真っ対抗して奄美の妖怪からのアップであります。

みちのなかのいえ(道中家)
夜道にいきなり何かじゃまなものが出て来て進めなくなっちゃう!困る!
――という妖怪は、ぬりぼうとかぬりかべとかが名高いのですが
似たものは全国各地にぱらぱらと点在してるんです。
こちらは、和歌山のほうに伝わってたもの。いきなり突貫住宅が出て来るのデス。

こんじんさん(金神さん)
方角に関係するかみさまに同じ名前のものがいるのですが
こちらさんは、そのイメージ(呼び名)がスライドして、
魔神というか魔物というか精霊……のような、なんかそういう
見えないすごいもの、の呼び名として使われた結果の呼び名のようです。
モウコ系統ガゴ系統のような子供をいましめる存在にもなってますが
「みさき」や「行逢い神」のような存在もになっててお忙しいですナ。

ししのたまうち(猪弾撃)
猟師さんにまつわる言い伝え。
この手のものは、いろいろとパターンがあるそうですが
あんまり猟師さん関係の本は読んでないので、今後は見つけ次第
ちゃんと読んで『大佐用』ノートにメモしとこうと存じます。

びんぼうあずき(貧乏小豆)
びんぼうびわ」(貧乏枇杷)につづくびんぼうシリーズ。

ろうちゅうおうふ(滝中嫗婦)
玄紀せんせいの本に出て来るだけで、あんまりよそでは見ない妖怪。
この草津温泉てのは、群馬の草津温泉です。

くもさま(蜘蛛様)
達磨大師に蘆の葉っぱで海を渡るって画題がありますが
船の起源はスパイダー&リーフ。

ねさしうお(寝さし魚)
ちゃんと廃棄しましょう。

びゃくえのたいそう(白衣の大僧)
あくまでも消防部隊であって、防火はしてくれません。
火の用心せねばイケマセンヨ。

びっきよめ(蟇蛙嫁)
お嫁の正体が蛙で、夫を食べるのが最終目的なはなし(ごはん食わないお嫁の系統)
も存在しますが、こちらはそうではないおはなし。
結末がほかの生物がお嫁に来るはなしよりも怖い結末です。

しょうねんだま(しょうねん玉)
漢字は「精念」とかなんでしょうかね?
「少年」でないのはわかりますが。

すいつこうすいつこう(吸いつこう吸いつこう)
「とっつこうひっつこう」の系統のむかしばなしですが、
まねして散々な目に遭っちゃうおじいさんの受けるバッド展開が狂気。

きつねのこのすもうば(狐の児の相撲場)
ほのぼの、かと思いきや、さつばつ。

あかいぷっつり(赤いぷっつり)
おはなしを脳内で同時映像映写しながら読んでると
そうとうにゾワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッとします。
「プリッツ」ってずっと間違ってるひとがいました。

かえろうまつ(かえろう松)
名前の由来は不詳。

ぼうしん
われらが山田野理夫せんせいも、志摩の妖怪の中でコレは気に入ってたらしくて
『海と星の民話』という本で、採り上げて紹介してます。

かまいたちのひでん(鎌鼬の秘伝)
尾張の民間……というより、知識層での解説としてあったものだと思われます。

おうみのげんぞう(近江源蔵)
歯と豆。

かためのどじょう(片目の泥鰌)
前の総理大臣とは関係ありません。
天狗たちが片方だけとってってしまうので片目という説明なんですが
よく考えると、キジムナーとかが片目だけとっちゃう、ってのと似てて
関係性がちょっとキニナルところです。
キジムナーもこの魚とりにくる天狗も、火のかたちになるからネ。

なすのへたのふくのかみ(茄子の蔕の福の神)
河内の国の妖怪はストックが少なくて大変なのですが
ここぞとばかりに、いちばんほかのひとが挙げなさそうなのを
アップしちゃった、という結果がコチラさまです。
(この言い伝えがある地域はナスを神聖な作物あつかいしてる家々があったようです)

ぬすっとぐも(盗人蜘)
夜と朝のクモ、のひとつの例。やたらとカネ。

うまみち(馬道)
大晦日(節分)にはまだ早いですが、「夜行さん」は年の瀬のおかたですので
関係のあるコチラさんをアップいたしました。
首のないお馬さん(首切馬)を、「夜行さん」と呼ぶのか、
それにまたがって走ってるのが、「夜行さん」なのか、意外とハッキリキッパリ
分布状況がわかんないので、わりとあいまい。

おすなおに(お砂鬼)
本年の、いちばんおおぎりな妖怪さんはこちら。
今年は、『大佐用』ノートのためにいろいろと民俗誌をしらべる作業をして
その方面のストックをだいぶ増やしたのですが
この「お砂」さんのはなしも、そんな中で今年の夏、見つけたものです。

調べた直後あたりに、うなぎを食べに行く会があって
(医師・迷信研究家の日野壽一がうなぎの食禁忌に対して放った名言
「うなぎの蒲焼はおいしいですぞ」にちなんでの会)
その席上で、この「お砂」さんのはなしを報告したりしたのが
ついこのあいだ、のような気もしますが、季節はすっかり半めぐり。
来年もまたいろいろな妖怪や俗信や絵をみつけていきたいと思います!



たけがたなわえもん(竹方縄右衛門)
さて、今年の妖怪さんどもをドスンとおしもどしするのはこちら。
さっきアップした「うまみち」に出て来る、まものチェックのしめ縄を
竹に採り入れたかたちで今回はいどんでみました。

やっとこやっとこ。


たけがたなわえもん 竹方縄右衛門



と、これにて、本年の「和漢百魅缶」まずはこれぎり。
あらたまりましてより、またぽんぽんとアップをしてまいりますにつき
いずれもさまにおかれましては、あいかわらずのご愛顧ごひいき、
ひとえに、よろしくお願い申し上げたまつりまする。





とざい、トーーーーーーーーーーざいーーーーーーーーーーー。
PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
擬音みたいだけど擬音にあらず。「がらんでんどん」さんです。

がらんでんどん がらん田殿

薩摩の国の日置郡入佐にある「がらん田」という田んぼの中にある
森山(もいやま……丘みたいなもの)にまつられてるもので、
がらっぱ」たちのかみさまとも言われてます。
ここの森山の枝や草は勝手にとったりするとたたりがあると言われてます。


がらん田(地名は「がらんだ」)には、「がらっぱ」たちが悪さをしたとき
「この石に彫ってある文字が消え去るまで悪さをしちゃいかん」
とかみさまが置いた石もあったりします。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ニャーは8代。「ねこのげんど」さんです。

ねこのげんど 猫の外道

讃岐の国につたわるもので、ねこの化けたもの。
ねこを殺したりするとこれになると言われてました。

「げんど」というのは「外道」から来てることばで
亡霊とか、憑物といったまものに使われたりする呼び名。
「ねこのげんどはやぁげんど」(猫は8代たたる、という意味)ということばが残ってます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
葉っぱマネー。「あめかいおんな」さんです。

あめかいおんな 飴買女

種子島につたわるもの。
子供をお腹に宿したまま死んでしまった女性の幽霊で、
夜毎夜毎お棺にいれられた樒(しきみ)の葉っぱを
一文銭にかえて飴屋さんを訪れて、一文ずつ飴を買っては、
お墓の中で生まれていた赤ちゃんにそれを与えて育てていた、というもの。



日本各地にいろいろな形で伝わっているもので、
こそだてゆうれい」のひとつ。
この話では六文銭ではなく、樒の葉っぱなのが特徴。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
むかしのキャンパス。「びわのきのおばけ」さんです。

びわのきのおばけ 枇杷の木のおばけ

大正のころ、東京お茶の水の順天堂大学の
校庭にあった枇杷(びわ)の木に実がなるころになると現われたというおばけ。

白くてふわふわした何だかよくわかんないもので、
つかまえようと近づくとすぐに消えてしまったと言います。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
風呂ではなく、川にいます。「かぶろ」さんです。

かぶろ

加賀の国の石川郡などにつたわる水にすんでる妖怪。
「かっぱ」や「かわうそ」などの仲間で、「かぶそ」や「うみかぶろ」などの系統です。

加賀の白峰村には、天気が日でりのとき
困ってしまったお百姓さんにこの「かぶろ」の一匹がちかづき、
「むすめをひとりくれたら、水に不自由しなくしてやる」と話をもちこむ
――といった内容のむかしばなし(蛇とかに多いはなしのパターン)などもあります。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
インフル円左衛門とたたかったことあり。「やいこのばば」さんです。

やいこのばば

加賀の国の能美郡のあたりなどにつたわるもの。

はやりやまいが起こったときなどに、
おじいさんおばあさんの人形をこしらえて、
荷車にそれをのせてはやしたてながら村をひとめぐりして、
それを川に流して病気をおいはらわせちゃうというもの。


『能美郡誌』によると、しばらく下火になってたそうですが、
大正7年にインフルエンザが流行したとき、
これを久々にやってみた村があったということです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
きゅうびさんぶんのいち。「さんぼんまっかのきつね」さんです。

さんぼんまっかのきつね 三本又の狐

陸奥の国の脇野沢などに伝わる、
おっぽが3本にわかれてるというきつね。


こういうきつねは人間を化かしてくると言われてました。


「まっか」は「また」という意味の方言。
尾のうえに「ほうしのたま」(宝珠)をつけてるとも。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
脳痛のモトであります。「のうつうちゅう」さんです。

のうつうちゅう 脳痛虫

漢字で書くとそのまま。「脳痛虫」ですが
こういう固有名前、というわけではなく、
この虫じたいは、なんていう名前なのか、正確な名前はないのです。
つまり、単なる呼び名なだけです。

人間の体の中に入り込んで、あたまにズンと来る痛みをもたらしてくる虫。
鷹(たか)のくちばしみたいなかたちをしてるといいます。

むかし、あるひとがあたまの痛みに悩んでたところ、
別の人から「そういうときは桃[もも]の葉をまくらにして眠るといい」
と教わったので、さっそく試してみたところ、
眠ってるときに鼻の穴からこれが出て来て、
いままでの痛みがスッキリ治ったんだトカ。



『奇疾便覧』とかにも紹介されてるはなしなので
ほかの説話に輸入援用されてるのかと思いきや
案外、こういう葉っぱまくらで何かを治すはなしというのは
ジャポンにはございませんようで…。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
わるいこいただく。「よかんじん」さんです。

よかんじん 夜勧進

長門の国の大津郡などに伝わるもの。

夜おそくに泣きわめいてたりする悪い子がいると、
おとなたちは「夜勧進(よかんじん)が来るぞ」などと言っていましめてたそうです。


町や村にやってくるお坊さんとか、おこもさんを怖いものの対象にして
おとなたちが子供に向けて「こわいのが来るよ」と言ってるもので、
やどうかい」(夜道怪)などとは同様のもの。

「勧進」(かんじん)は乞食僧や乞食のこと。
「おかんじん」などとも呼ばれてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
やっほーい。「やまのばばあ」さんです。

やまのばばあ 山の婆

山の中に住んでいるおばけで、
人が山に向かって叫んだりする言葉をまねっこして返して来ます。

やまびこ」や「よぶこ」の仲間で、
駿河の国などに伝わってたものです。

東海道のまんなかあたりには、やまびこを
山のばあさまとしてるのが何個かあるようです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
珪素のつがい。「めすいわおすいわ」さんです。

めすいわおすいわ 雌岩雄岩


三河の国の額田郡の桜形にあったふしぎな岩。

道をはさんでむかい合せにある岩で、
岩と岩との間の道を夜とおろうとすると
どうしてもとおれない日が年に一日だけあると言われてました。



『三河国額田郡誌』によると、両巌の精が逢う日だから
と言われてたようですがそれが何月何日なのかは不詳です。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]