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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」27ふりめのおばけさんは!
ややっ、キサマが佐幕の天野八郎か!! いいえ、「いぬのはちろう」さんです。

ある日、突然おシリから犬の尻尾が生えてきて、
次第次第に犬のような所作が表われだし、
ついには見た目にも、そのまま、犬と見えるが如き姿にまで
メタモンしてしまったという「八郎」という名前の中間さんです。

人間が別の動物に変化してしまう、という話は
天竺あたりが源流で、長きにわたって東西各地に語られ、伝わってる
昔話の仕組みの一ッですが、さすがにここ最近は、
この手の話、少なくなって来たようで、そう頻繁には新作が出てきませんナ。

いぬのはちろう 犬の八郎

余りカンケイないですけど、
あまり、ちょんまげ物の文章に親しんでないお方に
「中間」(ちゅうげん)さんって、よく読み間違えられちゃいます。
「なかま」さん、とかいう具合でネ。

ただ、昔の本とかですと「ちゅうげん」を「仲間」と書いてる場合もあって
ちょんまげ物に馴れてる方でも、「アレっ?」としてしまう場合が
あったりなかったりもするのデスけど、まぁ、これはキラーパスのようなもので(呵)
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よみまんだらクリスタル特別号ふろく。カチ、カチ、カチ、カチカチカチ――
地雷太郎「最早今宵も子の上刻、これから先がこっちの世界、どりゃそろそろと出かきょうか」

ト思入あって花道へ行きかける、此時上手の蒲鉾小屋の菰垂を上げ、中にお六菰を引っかけ竹杖を持ち居て、太郎を見て思入あって

人丸お六
「もし、ちょっと待って下さんせ」
太郎「(振返りて)なに、待てとはおれか」
お六「あい、お前でござんす」
太郎「月はあれども霧がくれに姿はそれと分からねど」

……と、いったせりふが流れる『吾嬬下五十三次』の鈴鹿山の場の背景に
書き割りとして登場してもヨイ(?)ほどの出来を誇るコチラのみどり色、
30分で出来る MANDARA妖怪ツリー☆」が特別附録としてついてくる
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月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA
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ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」26ふりめのおばけさんは!
音のおばけシリーズのうちから、「おけたたき」さんです。

讃岐国に伝わるこちらさんは、川の中からポンポンポ…と、
オケをたたくような音をさせてくるというもの。

川から音がしてくる、といえば、

「あずきあらい」を筆頭に「小豆」なおばけさんたちが多くいますが、
それ以外のものも結構があって、多いものには「琴」のようなキンキンした音、
「太皷」や「つづみ」といったポンポンとした音、がありますから
この「おけたたき」さんは、この後者の音のグループの一員なのでしょうネ。

おけたたき 桶叩き 

あえて、桶を組み込まずにデザインする、というパターンですネ。えぇ。
ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」25ふりめのおばけさんは!
小ピピンの「小」ってなんですか! 「しょうどくろ」さんです。

大陸に伝わるこちらのガイコツさんは、
ベッドの下から不気味な声や気を発して、
眠っている人を不快にしたり、気絶させたりしたという
ちょっと睡眠障害はなはだしきお方ですが、

これが現われたという家の特定の部屋にしか出なかったらしく、
その部屋は間もなく深く鍵に鎖されてしまい、
このおばけさんの正体がナンだったのか? というコトや
このおばけさんのその後の活動はどうなってたのか? というコトは
伝わっていません。

 しょうどくろ 牀髑髏

ちょっと背景を雪っぽく散らして、季節のいろどりデス(呵)
ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」24ふりめのおばけさんは!
バッタリあったが病気のモトよ、「こうじんのゆきあい」さんです。

瀬戸内地方や、中国地方に多く伝わっている
「ゆきあい」とか「みさき」とかいった、
道で出会うと病気になったりする類のおばけさんのひとつ。

こうじんのゆきあい 荒神の行合

この世をフワフワと彷徨い歩いてる、成仏できない亡霊が
コレになる、と言われている点は、
大陸に多く伝わってる病気の霊鬼とも関連性が深いんでしょうネ、多分。
ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」23ふりめのおばけさんは!
本日書き下ろしデザイン、なオリジナルさん、「ふじぎゃう」さんです。

細かくひもときますと、この「ふじぎゃう」という名前と、
「人家から聴こえるような音をさせる」という
探せばどこかにありそうな人化かし内容は、
創作用の帳面に数年前から書いていたモノなのですが、
形のデザインは、正真正銘の本日(詳しくいうと夜9時くらい)生まれでございます。

特に意識をしないで、「この色がイイな」という野性のカンまるだしで彩色したのですが、
だいぶ前にアップした「御馳走匙飯」(ごちそうはぶ)という
ユメの中に出てくるハブさんとは、デザイン上、色彩がキョウダイかも知れません。

ふじぎゃう

デヂタルなハーフトーンすくリーんの使いこなしが、
最近になってようやく割りと自由自在になって来た感じです。(汗顔)
ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」22ふりめのおばけさんは!
ピカリひかればダッシュで登場。「きてん」さんです。

「雷獣」あるいは、その一種である、と見られていた動物で、
普段は山の木の上などに住んでいるケド、
空から雷が降って来た、というようなお天気の時に
里のあたりにピュッピュッすばやい動きで出没しだしんだそうな。
 
きてん 木貂

「木貂」という名で、箱書きとか由来書とかがついて残されている「雷獣」なミイラも、
実際、全国のアチラ、コチラにぽつぽつと残されているようです。

ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」21ふりめのおばけさんは!
ポンポコポン!と錯覚させます「めだまじき」さんです。

狸や狐が人間に対してみせてくるという化け種目のひとつで、
夜道にごろごろと目玉が敷き詰められてる、というもの。

この手の、道路に敷き詰められる幻術は、他にも、
虫とか、徳利とか、いろいろヴァージョンがあるみたいですけど、
やっぱり、目玉ってのがイチバンおばけおばけしてますナ。
 
めだまじき 目玉敷

あんまり赤色を強くしすぎると、イクラ工場みたいになっちゃうネ。(笑)
ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」20ふりめのおばけさんは!
コチラの女郎衆はヨクタベル、「いただきじょろうしゅ」さんです。

お囃子の文句として有名な「岡崎女郎衆はよい女郎衆」から出来た
「いただきます」のしゃれ言葉、「いただき女郎衆」を引っぱって
製造されている、明治ごろのデザインおばけです。

この大口で、年越し蕎麦も、おせちも、お雑煮も、
がばーーーっ、と、イタダキマす。

いただきじょろうしゅ 頂戴女郎衆

背中に羽根がついているのは、「篭の鳥」シリーズのひとつとして
上げられていたためです。
ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」19ふりめのおばけさんは!
お~茶を愛するひ~と~は~、「きいんき」さんです。

庭にあった古ぼけた、見ず知らずの古い塚墓に
毎日お茶をあげていたら、中の幽霊さんがことのほかおよろこびで
(数百年間、なにもイベントらしきものが無くて、相当、ヒマだったそうな)
あるとき、そのお礼をしてもらいましたとさ。しかも、ゴールドで。

――と、いう大陸の昔話から。

きいんき 喜飲鬼

古い塚がデデーーーーーン、と存在しちゃってる庭ってのには、
建売物件とかでは、なかなか出会えそうにないナァ……、などと思いましたが、
ソウイエバ、自分の通ってた学校は、縄文人だか弥生人の住居跡や
古墳の真上だったナァ、ってコトを思い返すと、
案外、この手のお礼に出会えるチャンスは、
身近に転がってるかも知れませんヨ! おくさまがた!!(笑)
ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」18ふりめのおかたは!
夢はんだんシリーズの内から「おちおうぎ」さんです。

一冨士、二鷹……ではじまる初夢にみるとエンギがいい、というモノの中の
つづきに茄子とか座頭さんとかと一緒に入ってたりもしたと思う「扇」ですが、

普段の夢の中では、「落ちてる扇を拾う」か、「持ってた扇を落とす」か、
ドッチだったかで、願い事のかなう、かなわない、の予兆としてたんだトカ。

色々あるもんなんですねェ。
 
おちおうぎ おち扇 

そういえば、先日の夜は、下谷神社で開催された落語会
『妖怪倶楽部』に行って参りした。

 落語は、柳家小ぞうサン、柳家ほたるサン
 太神楽(曲芸)が、翁家和助サン
 お三味線に、ザシキワラシーズ

という演者陣。 夏にあった他のイベントで、第一回のチラシをみてましたので
名前は知ってたのですが、足を運んだのは今回(第二回)がはじめて。

アレありコレあり茶番あり粋曲あり、で 約二時間、
たのしいお座敷でございましたよ(笑)

妖怪にどっぷりな方でなくとも楽しめるものでしたので、
某怪人さん衆や某鬼神さまといった方々だと
笑いがとんでもなく加熱しそうでコワイなぁ、と、感じましたでゲス。 (呵)

では、名刺を渡すとよく噺家に間違われるひょーせんも、
兄さん姉さんに負けじと、ナゾカケなぞ、、

  落語につき物の楽器・三味線とかけまして
  やろか水ととく、そのこころは、

   か わ が な け れ ば ど う も な ら な い

あいかわらずの、不出来で(平伏)
ごきげんようございます。12月の「和漢百魅缶」17ふりめのおばけさんは!
ザ・地味目なお方シリーズ。「なまきばし」さんです。

山でお弁当を食べる折りに
近くの枝を手折ってお箸にしたりした場合、(とてつもワイルドですねェ)
食後、その箸(生木箸)は、必ず、半分に折ってから捨てないと
お米が生き返って、お腹で暴れるゾ、という
かなり凄い設定(「生き返る」ってあたりが特に)の俗信が、コチラさまです。

 
なまきばし 生木箸 

使用後は、半分に折るなどしてキチンと捨てねばイケナイ、というものは
他にも、爪楊枝(ちんちん小袴)や墨さし(化木筆)など、あるのですけど、

ひとめでは、おばけな画とは思えない、そんな、本日の「生木箸」さんでした。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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