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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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10月の「和漢百魅缶」20帖目のおばけさん、
通算1450体目のお方は、「おこぞうび」さんです。

信濃の満願寺というお寺の大きな杉の木あたりにあらわれたという怪火で、
杉の木にしばられて死んでしまったお寺の小僧さんの霊が、
これになった、という話が伝わってます。

おこぞうび お小僧火

「おこぞうび」さん自体がうずもれてしまわないように、背景部分の色をかなり濃くしたのですが
……ちょっと濃くしすぎましたかねぇ? うーむ。
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10月の「和漢百魅缶」19帖目のおばけさんは~!
弘法さまのふしぎなサカナ、「むらさきいどのふな」さんです。

先月、安房の「紫池」の大蛇を採り上げましたが、
今月は、伊予の「紫井戸」に伝わる隻眼の鮒を採り上げてみました。

半身になった魚とか焼いてしまった魚を川へ戻したら
復活して、泳ぎだした、という昔話は全国にありますネ。
たしか正岡子規の句の中に、これを詠んだものがあったはずです。ハイ。
鮒がなんとか、とかいった句。
 
むらさきいどのふな 紫井戸の鮒

いまはこの「紫井戸」は水が入っていなくて、この鮒もお話の上だけになっておりますが
この「紫井戸」自体の由来は、なんでも中の水がキレイな紫色だったら、という説と
お醤油(むらさき)の材料になったからだ、という説とがあるみたいです。
……後者の場合、なんだか鮒が井戸の中で佃煮になっちゃってるような映像が
脳裡に浮かんじゃうのですが(呵)
10月の「和漢百魅缶」18帖目のおばけさんは~!
胸へ八寸釘、「ねんのくぎ」さんです。

上につけた「胸に……」うんぬんのフレーズは
『青楼詞合鏡』というお芝居に出て来るせりふから採りました。

と、いう本日のコチラさんは、釘は釘でも
念をおしたり、つのったりする際に使われていた
「八寸釘」という釘が化けたもの、です。

「丑刻参」の時とかのわら人形に打つ釘のイメージって
「五寸釘」っていうイメージが強かったりするのですが
実際のところ、「八寸釘」がフレーズとはして使われてる場合も
多かったりするのですナ、ハイ。
 
ねんのくぎ 念の釘

「丑刻参」以外にも、願掛けのときの絵馬とか、お礼参りの掛け額とかに
この「八寸釘」はよく使われておりましたようでスナ。
10月の「和漢百魅缶」17帖目のおばけさんは~!
こんがり醤油で焼かないデ! 「かこうひ」さんです。

魚の皮、特にエイとかサメとかいった細工物などに使われる皮が
化けたと言われているものです。

鮫皮と言うと、カタナのツカの部分に使われていて、
日本でも昔は大陸からかなり輸入をしていたそうですが
江戸時代になるとおおっぴらには海外自由交易が出来ませんから
コレがどんどん稀少品化→高額お取引、になっていって、
一種、別物なオバケに化しておりましたようですよん。

かこうひ 化鮫皮

鮫皮は、何度か直接さわったことがありますが、
あのプツプツは硬くて怖いネ。
けんこうサンダルのプツプツどころの話では無いです。
10月の「和漢百魅缶」16帖目のおかたは~!
ジャンジャカジャンと、「おおかねもちのみこと」さんです。

「おおなむちのみこと」(大黒さまの姿のモトになってる「おおくにぬしのみこと」の別名)を
もじりかえた江戸ッ児のしゃれ言葉から生まれたお金持ちのことをさす形容詞の一ッです。

おおかねもちのみこと 大金もち貴

既に、色々なサイトやブログなどでも報知されておりますが、
一週間前にせまりましたのでコチラでも、チョットお知らせ。

10月24日の19時から阿佐ヶ谷ロフトで開かれる
「山口敏太郎の妖怪・都市伝説祭り 阿佐ヶ谷だよ!!全員集合」へ
氷厘亭氷泉も出勤いたします。
夜明かしなイベントでございますが、お暇がございましたらぜひぜひご来駕の程。 
ジクロル親分(ジクロルボス)


冷凍化けインゲンから有機リン系殺虫剤ジクロルボスが検出されていた事がわかった。ジクロルボスは農薬などに使用されているが、吸い込んだり皮膚に付着したりすると頭痛や呼吸困難を引き起こすなどの毒性が確認されており、劇物指定を受けている。今回の該当品から検出されたジクロルボスの量は輸入を許可する上限基準値の3万4500倍という天井下もビックリキョトンの数値だった。輸入元のヌラレイフーズによると、被害が出た冷凍食品「化けいんげん」は、7月23日に大陸から輸入。約2日間氷室野槌の中で保管され、その後出荷された。広報担当の雪ん子たちは「基準の3万倍以上というのは、残留農薬で出る数字ではないと思います。早く解明してほしいこんこん」と話している。――『妖界東西新聞』
10月の「和漢百魅缶」15帖目のおばけさんは~!
貴様と俺と~は~、「りょうはのすすき」さんです。

信州の「宮下七ふしぎ」の一ッとして伝えられている
ふしぎなススキで、もしこれを見つける事が出来ると
幸せになれる、などと言われています。

もともとススキの葉っぱは互い違いに生える「互生」なので、
向かい合って生えるこの「りょうはのすすき」のような「両生」は
確かに、ふしぎ。

りょうはのすすき 両葉芒

本当は、普通のススキがいっぱい並んでいる中に、このススキを混ぜ込んで、
「さぁ、どこに居るでげしょう?」などのたわむれを演じてみようかとも思いましたが
ラフの時点で描いた当人が見失ったため、止めにしました。(呵)
10月の「和漢百魅缶」14帖目のおばけさんは~!
野沢那智サンがナレーターをつけたりはしません。「ちき」さんです。

「ちき」という字は「値鬼」と書きます。
ここでの「値」の字は動詞あつかいの「値」の字で
「値遇」というような熟語にも使われますが、「会う」といった意味で使われています。

日本でいうなら「ゆきあい神」とか「みさき」とかいったものに近いようですヨ。
ただし、日本の↑こういったおばけさんが目に見えないのと違って、
コチラの「値鬼」さんは、見えてしまうのが特徴。
その時は、生きていたときの普通の姿で、普通の仕草で通り過ぎたり、
すれ違ったりするんだそうです。


ちき 値鬼

最近だったらば、大昔の人とだいぶ服装が隔絶してますからわかるでしょうけど、
何百年とか千何百年前に、コレと出遭った、となると……
気をつけて見ないと、服装ではチョット気がつきにくいカモネ。
10月の「和漢百魅缶」13帖目のおばけさんは~!
ちゃらちゃら鳴らすよ足の裏、「ばけせった」さんです。

江戸時代の中ごろあたりから、絵草紙とかにおもちゃ絵とかに何種か描かれてる
「せった」のおばけさんを統合して、リデザインしたものです。

ひょーせんは着物を着る時には主にこの「雪駄」にお世話になってるのですが
足袋はいてないときは、よく親指のつけねあたりが鼻緒ズレでヂンヂンします(地味に数日痛い)
くぅぅ、鼻緒め!!! 鼻緒め!!!

ばけせった 化雪駄

このイラストの「ばけせった」さんが、なぜにナンキンマメを持ってるかというと、
「せった」で豆「いった」――という洒落言葉の偶像化の意です。(お下手で)
かっぱ遊び尽し之内……江州名物ふなくずし

12日の朝、琵琶牧々湖のほとりで操業している水産加工会社「鞍井水産」のつらら女室に納められていた「ふなずし」の真空パックのうちでも最も高価な「子持ちのげんごろさん」1300個(約600万ペソ相当)がゴッソリ盗まれているのを同社の社長が発見し、届け出た。ポリスメンたちはその被害数量から推測をして、現場付近を鋭意捜査中。直売所兼事務所裏の化けシャッターには催眠術をかけられて開けられた痕跡があり、店を閉めた11日から12日の朝までの間に盗みが実行された模様。――『妖界東西新聞』
10月の「和漢百魅缶」12帖目のおばけさんは~!
えー、おんやらぁらぁおーー、「きやりてぬぐい」さんです。

いままでも、記念イラストとかこまごましたものに
ちょこちょこと描いたりしてたコチラさんは、
木遣り(きやり)をテーマにして作ったデザインおばけさんです。

ひょーせんは、火消しの衆では無いのでキレイに唄えませんがネ。木遣り。
 
きやりてぬぐい 木遣り手拭

今日のお昼は、近場でやってたイベントで売ってたヤキソバでした。
お肉の替わり天カスが入ってるバージョンだったのですが
なぜかなぜだか、やたらと青海苔がふりかかり過ぎていて
部屋中が磯のかおりになってしまいました。う~ん。(ニガワライ)
10月の「和漢百魅缶」11帖目のおばけさんは~!
山の端からお月を眺め、「やまざる」さんです。

「山男」や「山童」などといった、山に住んでいると言われてる
人間に近いお猿に似た存在を指した呼び名のひとつ。

他の呼び名の場合と同様、特に人間に危害を加えてくることは無くて、
ごはんなどを分けてあげると、荷物などをかついでくれたと言います。

やまざる 山猿

最近はデヂタル処理の傾向が多かったので、今日の「やまざる」さんは
段ボールをちょきちょき切って、思いっ切り、アナログのみで製作してみました。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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