古い絵巻からこんにちは。「いとんぼう」さんです。
宮川春水の描いたという『怪物図巻』という絵巻物
(狩野家の妖怪絵巻物みたいにデザインと呼び名が併記されてるもの)
の中に出て来るデザインおばけの一つで、
まるっこい眼の玉をした、ひょろひょろと細長い体のおばけ。
もちろん、ただの画像だけの画像妖怪ですので、
具体的にどういうものにゃのかといったことは、よくワカリマセン。
宮川春水の絵巻物は、耳が蓮の葉みたいなものがいたり、
御幣を持った神様の系統がいたりと、
「王摩」の載っている絵巻物に近いかおりのデザインと構成になっていて、
今後の追調査がまたれる絵巻物のひとつでした。(眺めた感想)
(妖怪仝友会のページにのせた「あつまれ妖怪絵巻物」の表の
「王摩」とか「王摩?」とついているあたりが、王摩な系統の絵巻物です
さがして眺めてみておくれや)
キモの中から書付けが!! 「ちょかんし」さんです。
「ちょかんし」とは「豬肝紙」です。
ぶたのキモのパピルスということです。
ぶたのおなかを裂いてみたら、肝の中からふしぎな紙が出て来たというもの。
そこに書かれてる文句は、未来を予言してたと言います。
漢字のお国は、漢字がふるくから堂々としておったダケに
こういう、文字で何かを発信してくるものが割と古くからいたりします。
あるときは、虫に字のかたちのような穴をあけさせたり、
あるときは、動物のせなかとかに字のようなものを生じさせたり、
『雲仙雑記』にある記述によれば、
むかし、ぶたの肝から出て来たある紙には
「煙蒼々明年無糧」という字がしるされていたそうで
(肝のなかに入ってたのに、真新しい見た目だったソウナ)
次の年、実際、この紙がでたあたりの地域は荒廃したんだそうです。
むかしの倭国はビッグだよ。「さんそ」さんです。
今月の和漢百魅缶は、はんぶん「日本」(和)のもの、
はんぶん「大陸」(漢)のもの、一週間ずつ――みたいな構成でお送りしております。
と、いうことで、きょうから月末千穐楽までは
大陸の本の中からまたチョイス!チョイス!チョイス!で突き抜けますぜ。
で、こちらの「さんそ」さん、漢字で書くと「山鼠」なのですが
この「山」の字はダテではなくて、山のように大きな鼠というのがその図体
牛みたいに大きいというねずみなんだトカ。
これは、『梁書』のなかに出て来る記述に出て来るもので
それによると、その生息地は、倭国。
倭国には、これを食べる「だいじゃ」もいる!! と言われてたそうです。
とんでもないね。ワンダー倭国。
サンダガたんぼ。「よめがた」さんです。
5月22日、は、なぜだか知りませんが
「田んぼ」に関するものをアップするという慣例ができてしまったので、
和漢百魅缶では、今年もこういうチョイスになりました次第です。
――おととし、「ちわがいけ」をアップしたのですが、偶然、おんなじような
「じじいばばあいし」がチョイスされたのが去年の5月22日だったので慣例化――
と、いうことで、こちらの「嫁が田」さんですが、
遠江の国の掛川にあった田んぼです。
むかしお嫁にきつく当たってた姑が
真夏日にお嫁にひとりで田植えをさせていたところ、
お嫁が疲れ果てて田んぼで死んでしまい、
その後、その姑も雷の直撃を受けて死んでしまったことから、
こういう呼び名が出来たんだソウナ。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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