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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
春にしおるる秋にさかゆる。「ぞくき」さんです。

ぞくき 賊気


あやしい邪気たちで、季節に応じて正常に起こるべき自然のうごきが
起らないで真逆な事態が発生するのは、陰陽がかたよって
人々のあいだに多くこれが生じているせいだと考えられてました。


『淮南子』には「春肅秋栄 冬雷夏霜 皆賊気之所生」
『管子』に「春凋秋栄 冬雷夏有霜雪 此皆気之賊也」などとあり、
「賊」という字は「時に反する」ということを意味してると説かれます。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おやねにがおがお。「こくげん」さんです。

こくげん 刻儼

漢字で書くと「刻儼」で
装飾や辟邪の用途として宮殿や邸宅の屋根などに設置される
虎頭などの彫り物のこと。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おやねにうねうね。「はんう」さんです。

はんう 盤紆

漢字で書くと「盤紆」で
装飾や辟邪の用途として宮殿や邸宅の屋根などに設置される
「りゅう」(竜)などの彫り物のこと。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぷちサイズなバード。「しょうりょう」さんです。

しょうりょう 鷦鷯

漢字で書くと「鷦鷯」で、
蛾(が)のまゆげに住んでるというとてもちいさい小鳥たち。



『日本書紀』についての古註として「すくなびこな」の着てた服素材である
「鷦鷯」の解説の一部に見られるもの。


非常にちいさいのは、「すくなびこな」からの連想であると共に、
蚊(か)のまつげに住むとされる極小な虫「しょうめい」(蟭螟)に引っ張られてる設定のようです。



一般的には「鷦鷯」は「みそさざい」「ささき」などの鳥だと考えられてて、
ここまで小さい鳥は想定してないようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
第三類医薬品。「あかごのほおひげ」さんです。

あかごのほおひげ 赤子の頬髭

赤ちゃんに生えたというひげで、おくすりとして用いられるようです。


うみのまつたけ」(海松茸)や「みなぞこのたけのこ」(水底筍)のように
「めずらしすぎるもの」「ありえないもの」として、ことばの上で用いられてたもの。
狂言『膏薬煉』で珍品な薬種として名前が挙げられます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
第三類医薬品。「てんぐのかげぼし」さんです。

てんぐのかげぼし 天狗の陰干

てんぐ」(天狗)をじっくりと日かげで干したもので、
おくすりとして用いられるようです。



うみのまつたけ」(海松茸)や「みなぞこのたけのこ」(水底筍)のように
「めずらしすぎるもの」「ありえないもの」として、ことばの上で用いられてたもの。
狂言『膏薬煉』で珍品な薬種として名前が挙げられます。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひとつめな妖怪。「めひとつごろ」さんです。

めひとつごろ 目一ッごろ

顔に目の玉が一ッだけあるおばけ。



日向の国などで言われるもの。
「ごろ」というのは南九州に見られる接尾語で
「あさねごろ」(朝寝坊・寝坊助)「やせごろ」(痩せた者)「うさっごろ」(兎)など
人間や生物につけられます。「坊」や「助」「こ」などと同様の意味合いで、
「ごろ」ということば自体に意味は深くない様子。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の五句のなかの中央存在。「あまてるかみ」さんです。

あまてるかみ

和歌の古註にある五七五七七のうちの「第四の句」の七音のことで
「土用の句」や「智の歌」と称されます。



第四句は、中央・黄・土用に属しており、
万物の円満を示す句(果句)で、
歌のなかではここがいちばん勝ってる状態が良いとされます。
その均衡から外れてしまうと不吉であるとも説かれます。



『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「あまてらすおおみかみ」(天照大御神)仏は「だいにちにょらい」(大日如来)をまつるとよいとされます。


「あまてるかみ」の呼称は同書の項目中にある歌
「五十鈴川きよき流れの道とめてあまてる神を拝みつるかな」から。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の古註のはじまりのちから。「みねのさかき」さんです。

みねのさかき

和歌の古註にある五七五七七のうちの「第一の句」の五音のことで
「春の句」や「仁の歌」と称されます。



第一句は、東・青・春に属しており、
万物のはじまり、任運の発気を示す句であるとされます。




『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「日神」(日天子)仏は「あしゅくにょらい」(阿閦如来)をまつるとよいとされます。



「みねのさかき」の呼称は同書の項目中にある歌
「春のくる道こそ見ゆれ春日山みねの榊の色のてらこさ」から。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の古註の無常パワーのあるかた。「すすきほ」さんです。

すすきほ

和歌の古註にある五七五七七のうちの
「第三の句」の五音のことで「秋の句」や「義の歌」と称されます。



第三句は、西・白・秋に属しており、
ここが他の句より強くなってしまうと不吉であるとされます。
また五行では金にあたり金属はものを断つものであることから、
命を無常に断つおそれもあると説かれます。



『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「すさのお」(素盞嗚)仏は「むりょうじゅにょらい」(無量寿如来)をまつるとよいとされます。



「すすきほ」の呼称は同書の項目中にある歌
「うちつづき野辺のけしきも秋と見えてすすき穂に出づる風ぞ吹きぬる」から。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の古註のやっぱり不吉パワーのあるかた。「みずのいろ」さんです。

みずのいろ

和歌の古註にある五七五七七のうちの
「第五の句」の七音のことで「冬の句」や「信の歌」と称されます。



第五句は、北・黒・冬に属しており、
ここが他の句より強くなってしまうと不吉であるとされます。



『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「月神」(月天子)仏は「ふくうじょうじゅにょらい」(不空成就如来)をまつるとよいとされます。



「みずのいろ」の呼称は同書の項目中にある歌
「山風は吹きこおりつつ飛鳥川みずのいろにぞ冬は見えける」から。




通算7777、ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の古註の魔力のつよいおかた。「やまほととぎす」さんです。

やまほととぎす

和歌の古註にある五七五七七のうちの
「第二の句」の七音のことで「夏の句」や「礼の歌」と称されます。



第二句は、南・赤・夏に属しており、
他の句より強くなってしまうと作者に
怪喪(かいそう)やわざわいを呼んでしまい、よくないとされます。
そのため、ひとを呪詛する歌は第二句にたましいをこめてつくると
効果が高いとも説かれてました。



『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「ひるこ」(蛭子)仏は「ほうしょうにょらい」(宝生如来)をまつるとよいとされます。





「やまほととぎす」の呼称は同書の項目中にある歌
「おしなべて夏の景色は知られけり山ほととぎすまだも来鳴かず」から。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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