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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
くろうのくの字にまがらぬはしら。「くろうのとりい」さんです。

くろうのとりい 苦労の鳥居

人間が苦労をするたびにくぐりぬけてるという鳥居。
「苦労の鳥居をたっぷりくぐってるから」「苦労の鳥居の数が多いから」など、
「あのひとはじつに苦労人だヨ」といった際の表現などに用いられてたことば。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うじゃうじゃありじゃ。「ざしきあり」さんです。

ざしきあり 座敷蟻

家のなかにうじゃうじゃと侵入して来て、
食べ物などにたかって悪さをする蟻(あり)たちのこと。



上野の国の邑楽郡などでは、2月の初午(はつうま)の日に
針仕事をしてはいけないという習わしと結び付けて語られてて、
初午に針仕事をしてしまうとその家に座敷蟻が来るようになるといわれてたりしました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おちばくずはき。「やまのかみ」さんです。

やまのかみ 山の神


ひきがえるのこと。
武蔵の国の多摩郡の成瀬などでは、
冬で「くずはき」(屑掃き・山の枯枝や落葉などを集めて来ること)をするときに
もこもこ出て来たひきがえるは「山の神」と称して、
つかまえたり、傷つけたりしないようにしておいたといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
げろげーろ。「こうしんさまのおつかい」さんです。

こうじんさまのおつかい 荒神様のお使い

おかまげえろ(蟾・蟇)のことで、
竃(かまど)の荒神様のお使いだとされてます。


武蔵の国の多摩郡などでは、お使いだから殺してはいけない
ということが語られてたといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やっぱり疫痢の前兆。「あかいねむのき」さんです。

あかいねむのはな 赤い合歓の花

ねむ(合歓)の花が全体にものすごく真っ赤に咲いた年には
世間に赤痢(せきり)が流行ると言われてるもの。


合歓(ねむ)の花に関する俗信で、土佐の国の高岡郡などで言われてたもの。
きれいなこうかぎ」(綺麗な合歓)も同様なもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
疫痢の前兆。「きれいなこうかぎ」さんです。

きれいなこうかぎ 綺麗な合歓

こうかぎ(合歓)の花がものすごく綺麗に、
見事に咲く年には世間に疫痢(えきり)が流行ると言われてるもの。


合歓(ねむ)の花に関する俗信で、
土佐の国の長岡郡などで言われてたもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
美女天下いちさま。「こまちごぜん」さんです。

こまちごぜん 小町御前



伯耆の国の会見郡の小町に伝わるもので、
「ごぜんさん」とも呼ばれます。小野小町(おののこまち)のことで、
この地で亡くなったあと埋葬され、後にそこに築かれた五輪塔の
いちばんうえをまわして出来た石の粉をのむと、
器量よしになるし頭脳もよくなると語られてました。



全国各地にある小野小町に関する伝承のうちの一ッ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おこめがいっぱい。「しゅうろおう」さんです。

しゅうろおう 周老王



大和の国の稲戸村に伝わるもの。
太古のむかしにいたという存在で、神武天皇によって征伐されたといいます。



それが葬られたのが周老王と呼ばれる山(古墳)で、
周老王塚・しゅうろお塚・しゅうろ塚・しゅうろうが塚・しゅうらお塚と呼ばれたり、
周老王墳などと書かれたりしてます。




「周老王」以外に「修羅王」とも字はあてられて考えられてたようです。
稲戸村の古い名「稲津」は「米の蔵」(稲積)の意味で、
修羅王の米蔵の意味だと付け足されて解説されてもいたようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
悪い子は石子詰め。「とみのもうねんび」さんです。

とみのもうねんび 富の妄念火

大和の国の宇陀郡の松の下というところに伝わる怪火。
「まつのしたのひ」(松の下の火)とも。


むかし、富(とみ)という名前の悪い子がおり、それを
石子詰めにして生きたまま埋めたところ、
そこからこの火が出るようになったんだソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おうてーーくれーー。「おうてくればば」さんです。

おうてくればば 負うてくれ婆

ひとに向かって「おうてくれー」と言いながら現われる老婆な妖怪。
言われるままに背負ってしまうと、あたまを咬まれるなどと言われており、
これに出て来たら走って逃げるのがよい
と大体は考えられてたようです。



大和の国などで広く言われてたと見られる妖怪で、
奈良の興福寺などをはじめ、これが出るとされる場所がいくつも語られてます。
「おてくればば」(負てくれ婆)とも呼ばれます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
よくない柄の材。「ぬりだのえのかま」さんです。

ぬりだのえのかま 白膠木の柄の鎌

ぬりだ(ぬるで)の木を用いて、鎌(かま)の柄をつくるのはよくない
とされており、わざわいを起こすと考えられてました。



「ぬりだ」は「ぬるで」の方言名の一ッ。播磨の国の宍粟郡などでは、
こういう鎌を使って蛇を打ち叩くと、叩いた箇所にも口が出来て咬みついて来る
――などのことも語られてたようです。


悪い木と考えられてたのかと言うと、そうでもなくて
お餅をつくるとき、米を蒸すための薪には「ぬりだ」を用いるもの だとされており、
鎌の柄として使われる部分が特殊であって、
ふつうは善い木としてあつかわれてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
狸の音。「きこりのまね」さんです。

きこりのまね 木樵の真似

こーんこーんと大きな木を伐るときのような音が、
夜に響かせて来るもので、狸(たぬき)が起こしてるといいます。



但馬の国の養父郡などでは、しっぽで木を叩いて
狸たちがこれをやってると語ってたりしたようです。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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