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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夢のなかで蓬莱にも瀛州にもゆうせんちん」さんです。

ゆうせんちん 遊仙枕

漢字で書くと「遊仙枕」で
瑪瑙(めのう)のような美しい色をしたふしぎな枕(まくら)で、
これをつかって眠ると夢のなかで
あらゆる霊地仙境にも行けるといいます。


唐の時代、玄宗のもとに亀茲国からこれが献上されたといいます。
「十州三島四海五湖」どこにも夢のなかで行けることから
玄宗がこの名をつけたトカ。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いっぱいおとかコイン。「たくさんのぜに」さんです。

たくさんのぜに 沢山の銭

道や店などで思いもよらない大量の銭をもらえる事態が発生するのですが、
あとから気が付くとその銭はすべて
ただの葉っぱになってるといったもの。

常陸の国・上野の国などで、おとか(きつね)たちが使って来る化け術として
しばしば語られてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雨のモト。「アミピトゥピサ」さんです。

アミピトゥピサ 雨一粒

雨を降らせるときに、
ティンガナス(天神)が竜宮から上げてもらうという
雨のモトになる水玉。降らせる雨の量によって、
粒の数を増やしてもらうといいます。



宮古島の昔話などにみられるもので、人間がこのやりとりをたまたま見て、
日照りのときに勝手に「アミウ、ミーピサ、アギル」(雨を三粒上げて)
と竜宮に呼びかけて雨を降らせ、ひとびとに罰がくだされてしまうハナシなどがあります。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山の神様の嫌いな数字。「くにんどうぎょ」さんです。

くにんどうぎょ 九人同行

狩りをするとき、いっしょに山に入ってるひとが9人なこと。
山の神は9という数が嫌いなので、この人数で山に行くと、
凶事や事故が何かしら巻き起こって、
獲物にもぜんぜん恵まれないのだソウナ。



日向の国の椎葉などで言われており、9人で行くことは「苦」を呼んで、
善くないことだと考えられてたといいます。
対して7人(七人こうざき・「しちふくこうじん」(七福荒神))は善いとされます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
猟にゆくときゃよー。「しちふくこうじん」さんです。

しちふくこうじん 七福荒神

狩りをするとき、いっしょに山に入ってるひとが7人だと、
七福荒神に好まれて、よい獲物にも恵まれて事故もなく、うまく行くんだソウナ。



日向の国の椎葉などでは「七人こうざき」などと称されて、
それぞれの人間にこれがつくので狩猟に出るときに7人で行くことが
善いことだと考えられてたといいます。対して9人は善くないとされます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かっぱたちのおひがん通路。「おすじ」さんです。
おすじ

「おすじどおり」とも。河童たち(がわっぱ・ひょうすぼ)たちが
彼岸の時季になると川と山を移動する際に通るとされてる道のこと。


日向の国の臼杵郡などで言われてたもの。
これにあたる土地に家を建てるとよくないと語られてました。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あしのすんぽう約1めーたー。「やまおとこ」さんです。

やまおとこ 山男

駿河の国の安倍郡で語られてたという「やまおとこ」(山男)で、
山に棲んでますが、雪の降ったあとなどには、
おおきな足跡が点々と残ってるのが見られたりしたといいます。




山道など屎が落ちてることもあり、そこに
鈴竹(すずたけ)の葉っぱが含まれてることから、
鈴竹をよく食べてるのだろうと考えられてもいたようです。




『甲子夜話』巻54などにみられます。
足跡の寸法は3尺ばかり、歩幅は9尺ぐらいあったといいますから
ナカナカ大きいもの。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
箱入り川太郎。「ふくたろう」さんです。

ふくたろう 福太郎

箱に入れられてたという川太郎(かわたろう)の「みいら」で、
水難や疱瘡(ほうそう)麻疹(はしか)から
ひとびとをまもって来るとされてたといいます。



『甲子夜話』(巻65)などに記録されてるもので、
相模の国の金沢村の重右衛門という漁師の家に
箱におさめられた状態で伝わって来たとされる河童。



享和元年(1801)に重右衛門の姉の夢枕に立ったので社を建てて祀った。
また、ある大名が所望したので屋敷に持参したところ、そこでも同様に
夢でお告げがあったので水神を建立した、などの「いわれ」を付与しつつ、
「水難除・疱瘡除」としたためた絵紙が、12文で江戸で売られてたと言います。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
猛犬ちゅうい。「かめいろくろうのしそん」さんです。

かめいろくろうのしそん 亀井六郎の子孫

亀井六郎の末裔だと称して各地を回ってたという廻国の僧侶で、
泊めてもらった家では笈(おい)に入れてる
仏像や亀井六郎のものだという書をみせてたといいます。



ひとびとから丁重にあつかわれてましたが、
実は正体は狸(たぬき)で、あるとき道中で犬に襲われて
喰い殺されてしまったなどと語られます。



亀井六郎は源義経(みなもとのよしつね)に従ってた武士のひとり。
四天王(亀井・片岡・伊勢・駿河)として物語やお芝居などで親しまれてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かみなりよけ。「えだまめのから」さんです。

えだまめのから 枝豆殻

お月見(十五夜)のときに飾られて、
食べたあとの枝豆(えだまめ)の殻で、それを
家の裏口や戸口に挿しておくと雷避けになると語られてました。

陸中の国の花巻などでは、
男のひとが食べた殻だと効き目が高いとされてたようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
大根ガード。「せがきのはた」さんです。

せがきのはた 施餓鬼の幡

施餓鬼(せがき)の行事に用いられた紙の幡(はた)を、
行事が済んだあとちぎってもらって来て、畑に立てておくと
害虫が来なくなるといったもの。



各地で、大根(だいこん)の畑に用いられることが多かったようです。



夏に行われる行事に使われた竹や枝・花を田畑に立てると
虫よけになるとする俗信は多く、これもその一ッです。「せがきのはな」(施餓鬼の花)も同様。
幡や紙幣のようなものを「花」と称してる場合もあります。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
害虫ばいばい。「せがきのはな」さんです。

せがきのはな 施餓鬼の花

施餓鬼(せがき)の行事に用いられた花を、
行事が済んだあと、畑に立てておくと害虫が来なくなるといったもの。


夏に行われる行事に使われた竹や枝・花を田畑に立てると
虫よけになるとする俗信は多く、これもその一ッです。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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