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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おこめおこめ。「いつのうかのめ」さんです。

いつのうかのめ 厳稲魂女

粮(おしもの)の精霊のこと。


『日本書紀』の神武天皇の顕斎の場面で称されてるもの。
「おしもの」は食べ物のことで稲・米を示してます。



神武天皇がこのときに行ってる「飴」づくりのときの材料として
表現されてるとも考えられてるようです。
おなじ箇所で挙げられてるものには「いつのぬつち」や「いつのやまつち」などもいます。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いつのやまつち」さんです。

いつのやまつち 厳山雷

薪(みかまき・まき)の精霊のこと。
『日本書紀』の神武天皇の顕斎の場面で称されてるもので、
「厳山椎」とも書かれます。「やまつち」は山の霊・神という意味。



おなじ箇所で挙げられてる「いつのぬつち」(厳野雷)とおなじく、
神武天皇がこのときに行ってる「飴」づくりのときの
材料(燃料)として表現されてるとも考えられてるようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
草さん。「いつのぬつち」さんです。

いつのぬつち 厳野雷

草の精霊のこと。
『日本書紀』の神武天皇の顕斎の場面で称されてるもので、
「厳野雷」(いつののつち)とも訓まれるほか、
「厳野椎」とも書かれます。「ぬつち・のつち」は「のづち」と同義。



神武天皇がこのときに行ってる「飴」づくりのときの
材料(燃料)としての草が表現されてるとも考えられてるようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
魚がこなくなっちゃう、「えびす」さんです。

えびす

海岸や入江などに「えびす」が流れ着いたり、やって来ると、
そこでは2年間は鰊(にしん)が来なくて
捕れなくなってしまう、と言われてたソウナ。


鯨(くじら)に関しての言い伝えで、
松前の漁師さんたちの間で言われてたというもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
断髪時代。「とうろうのばけもの」さんです。

とうろうのばけもの 灯篭の化物

ぼーっと背が高くて灯篭(とうろう)の屋根みたいな髪型のおばけ。
戯文などの表現にみられるもので、大正から昭和のはじめにかけての頃の
短く切ったり、そこにパーマをかけたりしたモダンな髪型を揶揄して呼んだもの。
「かっぱのおばけ」なども同義。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ころころ山道。「むじなのまり」さんです。

むじなのまり 狢の鞠

むじなの化け種目の一ッで、鞠(まり)に化けて、
山道をころころ転がってくるというもの。



下野の国の都賀郡などでいわれるもの。
この地域の「むじな」は生物的には「たぬき」のことを示してます。
いたちのまり」(鼬の鞠)も同様なもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
火事花シリーズ。「へちぼけのはな」さんです。

へちぼけのはな 草木瓜の花

へちぼけの一輪咲きの花をむやみに摘んで来るのは、
火事になるからだめだといわれてたソウナ。

下野の国などでいわれる俗信。
へちぼけは草木瓜(くさぼけ)の異名の一ッで、「しどめのはな」と同様のもの。




花に関する祝融回禄の俗信は「ぼけのはな」(木瓜の花)、
うすももつつじ」(淡桃躑躅)や「からちご」(河原児、翁草のこと)、
かじばな」(火事花、錦帯花(たにうつぎ)のこと)など赤い色の花に多くあります。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぱんと飛び散る火の玉。「てんかじん」さんです。

てんかじん 天火人

上野の国の那波郡の上福島に伝わる怪火。
ふわふわと飛びまわってたかと思うと、背後から
飛び上がって花火のように飛び散り、
それにおどろき倒れたひとの血を吸ってたといいます。



この土地の殿様で上杉家によって討たれた
「那波又太郎」(なわまたたろう)の亡霊だと語られてたり、
飛脚がこの火を斬ったところ馬ぐらいのおおきな貂(てん)が死んでおり、
以後ぷっつり出なくなったので、その大貂が化けてたのだ、と語られてたりしたそうです。





「天火人」というのは、昭和初期の報告文で
筆者の高井義信によって独自につけられたと明示されてる宛字で、
「てんかじん」という名称のモトモトの語義は不明瞭です。




蛍(ほたる)の出る時季に出現したともいいます。






『日本怪異妖怪事典 関東』の天火人の項目では正体が「狢」「大狢」と載ってますが、
これは参考資料(高井義信)にある「貂」の字の誤読なので
「むじな」ではなくて「てん」だと思って読んで下さい。
邦波は那波に直せたのにソッチも直しておくのが抜けてました。粗漏頓首。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あしがひとつなら、「かさのばけもの」さんです。

一足 かさのばけもの

戯文や落語のなかででっちあげられてる用字で、
からかさおばけ」(唐傘おばけ)などのこと。


「百足と漢字で書くと、むかでと読む」


ということを聴いた者が、いろいろと述べ立てる
様々な数値と「足」との熟語の「よみかた」のひとつとして登場します。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天竺徳兵衛・七草四郎のしょうたいは、「しょうてんじゅ」さんです。

しょうてんじゅ 正天寿

漢字で書くと「正天寿」で、蟇(がま)の妖術をたくみ用いる妖術使いの賊で、
足利義輝が天草・高麗征伐のために朝廷から貸与された
「くさなぎのつるぎ」(草薙剣)を盗み出し、将軍を暗殺してしまいます。



高麗国の武将で、九州の天草で闘った正林賢(しょうりんけん)の子供で、
普段は耶蘇の開山の忘れ形見・七草四郎(ななくさしろう)と呼ばれていたほか、
幕府などには天竺徳兵衛(てんじくとくべえ)だと名乗って登場します。




みかどのご威勢によって、妖術をもってしても
内裏に侵入出来なかったのですが、
それを打ち破ることの出来る
「辰歳辰刻うまれの男の目玉」と「子歳子刻うまれの男の目玉」を、
それぞれ赤松緑丸・赤松則祐からえぐりとることで、
国崩しに本格的に着手しようとしましたが、
「黒蛇の法」によって術を封じられ、退治されました。




宝暦7年(1757)に大坂で舞台にかけられた
並木正三らによる『天竺徳兵衛聞書往来』に登場する中心的な存在。
天竺徳兵衛の名前を「七草四郎」ものに採り入れた最初期のお芝居。
キリシタンの妖術を用いるとしている点は七草四郎の設定を引いたものです。



黒蛇の法は、4尺5寸の黒き蛇の生き血を飲んで五臓に通わすというもの。


殺されたはずの足利義輝は、実は
天寿の腹違いの弟・安大公(正福寿)と寸前で入れ替わっており、
大切の幕で華麗に正天寿を取り囲みます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いろんな音を出して来る。「かんすがおちる」さんです。

かんすがおちる  かんすが落ちる

筑前の姫島に伝わるもので、地蔵堂の近くの道では
夜中から日の出るあいだの時間帯には
「かんすが落ちる」といったことをはじめ、
気味の悪い音が響いて来ると言われており、
ひとびとから不気味がられてたといいます。



「かんす」というのは「鑵子」(お湯をわかせるための金属製の道具)を
意味してると考えられます。


この音については、他にも
「馬のひづめみたいな音」
「割れ竹を転がすみたいながらがらという音」
「雨がしぼしぼ降るみたいな音」とも表現されてたようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
足音と灯りだけがすたすたすた。「あわずのちょうちん」さんです。

あわずのちょうちん 不会の提灯

美濃の国の中島郡で言われてたというもので、
土堤道を提灯(ちょうちん)のような灯りダケが歩いて行き、それと共に
ひとの足音が通り過ぎて行くというもの。
ひとのすがたが見えないのが特徴だといいます。



承久のころに前渡の河原で討死した武士たちの霊とも、
上中屋村の武士と結ばれるハズだった娘の霊とも語られたようです。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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