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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
塩のちからでさやかなる音色。「からの」さんです。

からの 枯野

太古のむかしに使われてた大きな船のひとつ。
材料になった木は、兎寸河に生えてたものすごい巨樹のひとつだったといいます。


廃船後に、枯野の材木は塩をつくるための薪に使われましたが、
ふしぎなことに火にくべられても燃えることなく
残った材木がいくつかありました。
その燃えなかった材木で琴をつくったところ、
遠くまで響くさやかな音のするふしぎな琴になったと伝えられます。




応神天皇5年10月に豆州で造られて大和朝廷に献上され、
その速さが褒められてましたが、応神天皇31年8月に廃船になり、
その燃えなかった材木が琴にされたことが『日本書紀』にみられます。


兎寸河に生えてた巨樹から枯野がつくられたことは『古事記』のにみられ、
朝に出来る影は淡路島に夕に出来る影は高安山にとどくほどだったとあります。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
こめこめ。「べいき」さんです。

べいき 米気

古く腐敗して、悪くなってしまった米から生じる悪気のこと。


文天祥が獄中でつづった「正気歌」に、
「正気」に反する、よくない気のひとつとして出て来ることで知られます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
がさがさもみもみ。「かみもむ」さんです。

かみもむ 紙揉

便所に出て来るというもので、女のひとが便所に入ってると
紙を揉むような音を立てるんだトカ。


「紙もむや姿を見せよ神国のおそれをしらばはやくたちされ」と
3回唱えてから便所に入れば、これが出て来ることはないソウナ。



山田野理夫が『怪談の世界』などで書いてる
「便所妖怪」の記述に見られる妖怪。

唱える呪文は「かみきり」に対して用いられた
「かみきりや姿を見せよ神国のおそれをしらばはやくたちされ」と
ほぼ重複しており、富岡直方の紹介してる髪切についての解説を参照して
つくられたものと見られます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ハジを引くもの。「シジガミ」さんです。

シジガミ シジ神

地上のあちこちを常にさまよいつづけてる霊で、
人間に風邪などをひかせたり、家畜を病気にしたりします。


人間の家に単独で入ることは出来なくて、
まつるときには縁側の外に供物などを置きます。


沖永良部島で言われてたもので、
ティンヌミャー(天の庭)にあがることの出来なかった、
あだじに(横死・不慮の死・刑死)をした者の魂などが、
これになるとしてました。


回復を願って「ハジ」をまつるときに、これがまつられるとも言います。
「シジ」や「シジガミ」という言葉は
南西諸島で、「霊威」や「霊」などのようなニュアンスで
いろいろな意味で用いられてます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひゅるふるる。「ハジ」さんです。

ハジ

ぞーっと気分が悪くなるような「風」のことで、
地上のあちこちを常にさまよいつづけるといいます。


人間に風邪などをひかせたり、家畜を病気にしたりします。


南西諸島に伝わるもので、沖永良部島では
ティンヌミャー(天の庭)にあがることの出来なかった
あだじに(横死・不慮の死・刑死)をした者の魂などが、
これになるとしてました。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
羊のときダケ食べられます。「じきそうよう」さんです。

じきそうよう 食草羊

漢字をあてれば「食草羊」です。
餓鬼の仲間で、普段は何も食べることが出来ずに苦しみつづけてますが、
すずしい冷風が吹いて来ると、ほんのひとときダケそのすがたが
黒い羊(ひつじ)になって、そのへんの地面に生えてる草のみを
食べることが出来ます。



億耳が色々な霊鬼・餓鬼たちに出会うはなしは
『十誦律』(巻25)にあり、「作羊噉草」などの表現で見られ、
大きなお屋敷で働いてた婢が、死後このような餓鬼になってしまってる様子が登場します。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
巨大造形うんこ。「おにのくそ」さんです。

おにのくそ 鬼の屎

慶応のころ、江戸の麻布の路上にある日
突然おちてたという、巨大すぎるとぐろを巻いたうんこ。



直径も3尺以上あったようで、町のひとびとは余りの大きさに
「ばけものか、おにのくそだ」とか噂したそうですが、実のところは
いたずら者が大量のうんこを集めて来て、大きな筒に詰め、
ところてんのように突き出して制作したものだったのだソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山に住んでるよ。「あせごのまん」さんです。

あせごのまん 阿瀬川のまん

阿波の国の阿瀬川(阿瀬河)にいたという
山の中に暮らす怪力の大男。


もともとは炭焼きの子供として生まれており、母親の歿後に
父親ひとりの手で育てられてましたが、
虫や蛇や蛙などを食べてたといいます。


やがて大きくなると、ものすごい怪力になって、
しばらくは父親を手伝って暮らしてましたが、あるとき
「動いてない人間を見ると食いとうなってしまうから……」と告げて、
山の奥に入ってしまったんだトカ。



その後も山の中でときどきすがたを見たとかなどのはなしや、
昔話のなかに組み込まれてるようなはなしがいくつか語られてたようです。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
並んでぴかぴか。「そうれんび」さんです。

そうれんび 葬礼火

夜、離れた場所に葬礼の列の灯りのように
並んだ怪火が見えることがあるというもの。


雨の降る日の夕方ごろに、ひとの行く手に出没したり、
傘に乗って来たりする怪火のこともこのように呼んだようです。


土佐の国などで言われてたといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ポンポンしちゃいかん。「おでこでゆでたまご」さんです。

おでこでゆでたまご おでこで茹玉子

ゆでたまごを食べるとき、おでこにコツンとたまごを当てて、
ひびを入れてから殻をむく――という手順をとると、
その日は良い点が取れない、合格及第しない、失敗をするヨというもの。


何か試験や人前でやる仕事がある前には
避けたほうが良いといった内容の俗信。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おさいふに。「かきのかけら」さんです。

かきのかけら 牡蠣の欠片

ぴかぴかした牡蠣(かき)の貝殻の欠片を
きれいに洗って、お財布に入れて置くと、
お金がよく溜まるようになったり、
欲しいものが手に入るようになるんだヨという俗信。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぴかぴか直線飛行。「てんび」さんです。

てんび 天火

夜空を一直線に飛んで行くという怪火。



丹波の桑田郡などでは、一直線に空を飛んで、木などにぶちあたると
割れて分裂しますが、またひとつに合わさって一直線に飛んで行く、
などとも語られてたようです。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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