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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地獄騎馬。「えんま」さんです。

えんま 閻魔

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、
ほとけさまの使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。



その関係から、墓場で「かまきり」を見るのは
誰か死ぬ者がでる前兆だと語られてもいました。



阿波の国などで呼ばれてるもので、「えんまはん」「えんまさん」とも。
かまを振る様子が「えんまさまみたいに怒ってる」ようだからと語られてたそうです。
ほとけんま」(仏馬)などは隣接するもの。




仏様(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、
夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
精霊騎馬。「ほとけんま」さんです。

ほとけんま 仏馬

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、ほとけさまを乗せるための
使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。


阿波の国などで呼ばれてるもので、「ほとけんば」とも。



仏様(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、
夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仮説な太古の海のものたち。「うから」さんです。

うから 海族

広い海原にいるものたち、
あるいはその周囲の精霊たち。



古代のことばにある「うからやから」の解釈説として
「うから」の「う」を「海」であるとみる考え方は、
20世紀に書かれた太古の歴史についての文などに見られるもの。
やから」は対となる存在。



ふつうには「うから」は「血族」や「肉親」などの意味。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仮説な太古の山のものたち。「やから」さんです。

やから 山族

深い山陬にいるものたち、あるいはその周囲の精霊たち。


古代のことばにある「うからやから」の解釈説として
「やから」の「や」を「山」であるとみる考え方は、
20世紀に書かれた太古の歴史についての文などに見られるもの。



ふつうには「やから」は「家族」や「姻族外戚」などの意味。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おぐしをととのえる際はあてぬこと、「くしのみね」さんです。

くしのみね 櫛の峰

髪をととのえるときに、櫛の歯ではない側をつかって
髪型をつくったり髪を流したり叩いたりすることは
死を呼ぶ、縁起がわるいことだと忌まれてました。



武家での故実として、討ち取った首級の髪を結うときの仕上げの工程に、
櫛の峰をつかうことから、忌まれるようになったとされます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ATUTANEのやつ。「いにしえごころ」さんです。

いにしえごころ

異国にある神話や言説は
その地で別に発生したのではなく、太古のむかし
わが国に存在したものがそれらの地に影響を与えたのだ
とするこころのこと。



平田篤胤などが用いてたもので、
からぶみごころ」の逆ではありますが、その根拠となってる資料や発想は外国の説です。
そのため、それらの起源は豊葦原にあり、それらの地にたまたま拡まり残っていたもの
――と前後を遡って配置している例が多数あります。




木村鷹太郎の説なども、動きとしてはこれと同様のもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
NORINAGAのやつ。「からぶみごころ」さんです。

からぶみごころ

異国や他者の言説に染まって、まっすぐにものをみて
判断することの出来ないこころのこと。



本居宣長などが用いてたもので、
「からぶみ」は「漢書」で外来の経書典籍の意味。
『道云事之論』では「穢伎訶羅書心乎洗清米」(きたなきからぶみごころをあらいきよめ)
などの表現がうかがえます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひとさしゆび。「ばけもんにくわれる」さんです。

ばけもんにくわれる 化物に食われる

祇園さまの季節(6月)に、
つばね(鳳仙花)をつかって指先を染めるときは、
ひとさし指ダケは染めずにおくそうで、
ひとさし指まで染めてしまうと「化物に食われる」と言われてて、
よくないとされてたそうです。



肥前の国の上五島などで語られてたもの。



夏に植物の汁をつけて指先を染める習俗は各地にみられ、
別の指にこの内容を付与してる地域もみられます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
良いおやさいも悪く見せよう。「ヤンカーチクイ」さんです。

ヤンカーチクイ

良質のみのりの農作物を罵倒した呼びかた。


魔物たちは人間たちが「立派に出来たなぁ」と褒めてるものを
欲しがって邪魔をしてくるので、わざわいがつかないように、
わざと「いやな作物だな」と文句を発しながら、
畑の農作物を見たり採ったりしたソウナ。




与論島などに伝わるもので、
「ヤンカー」は「いやな」、「チクイ」は「農作物」の意味。


奄美などでの「グワンタレクィ」(やくたたず木)は
樹木に用いられてた似たような考え方。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
良い木は悪く見せかけよう。「グワンタレクィ」さんです。

グワンタレクィ

大きくて利用しがいのある良質の樹木を獲得しようとしたときに用いられる、
樹木を罵倒した呼びかた。



ケンムン」たちは人間たちが褒めて欲しがると、
その樹木を惜しんで邪魔をしてくるので、
わざわいがつかないように、わざと「ぜんぜん良い木じゃないな」
と文句を発しながら、良質な樹木を採って来たソウナ。



奄美などに伝わるもので、
「ぐわんたれ」は「やくたたず、ろくでなし」といった意味。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
対かんのむし器。「むしきりのすず」さんです。

むしきりのすず 虫切鈴

五つの土鈴を糸紐でつないだかたちをしてる鈴。
これを子供の身に普段つけさせておき、
自然に糸紐が切れたり土鈴が欠けたりすると同時に
体から「かんのむし」が去って、すこやかに成長すると言われてます。



甲斐の国の金櫻神社で授与されてる土鈴で、
小さいころの武田信繁(たけだのぶしげ)の癇の虫(疳の虫)をおさえたことに由来する
と説明されてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
こまごまもちもち。「やくなげのもち」さんです。

やくなげのもち 厄投げの餅

厄や魔物を祓うために、供えられる小さく切ったお餅。
小正月の時季に、お米や銭といっしょに
十字路になってる辻などに撒いたり供えたりされます。



2・5歳の男の子、3・7・9歳の女の子におこなって、
厄がつかないようにしたといいます。





「厄投げ」という呼びかたは、陸前の国の気仙郡などで見られるもの。
厄災を祓うために、厄歳のひとが小さくたくさん切ったお餅を、
お供えをしたり、より多くのひとに配ったりすることは、広い範囲にある習俗。






『大佐用』vol.284の「大佐へ報告」のコーナーで紹介した
加賀の国の「厄のがれ」のお餅(『根上町史』)も、氏神さまにお供えしたあとは
こまかく小さく切って、より多くの近所のひとにあげるものだとされてるようです。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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