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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
湿地のおばけ。「ニタッタクッペ」さんです。

ニタッタクッペ

湿地に出来る「やちぼうず」たちのこと。
化けることの出来るものは、人間の子供のすがたになっていたずらしたり、
人間をたぶらかしたりしたといいます。


日高などのアイヌのひとたちに語られてたようです。


ニタッタクッペ(谷地坊主)は枯れて残った植物だけが
こんもりと盛りあがって残った状態のもの。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きらきらヘアー。「イリガンブシ」さんです。

イリガンブシ 入髪星

空をながれる彗星のことで、沖縄などで呼ばれるもの。
これが空に観られるのは、日照りがつづく前兆とか、
天下が乱れる前兆だなどと語られてました。



イリガン(入髪)は、髷のなかに入れて毛量を足す
「かもじ」のこと。形状からの呼び方。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地獄お料理。「もうじゃのすいもの」さんです。

もうじゃのすいもの 亡者の吸物

地獄で釜ゆでにされてる亡者たちを示したお吸物で、
釜に張った出汁(だし)の中でぐつぐつと煮た
三角形の真っ白い「はんぺん」が汁の身になってます。



三角形にするのは亡者たちがあたまにつけてる
紙冠を見立てたもの。



遊食会などで、地獄などが題になった際につくられてた見立て料理で、
明治36年7月16日に鳥居清忠が上野の花山亭で開催した会の献立などにも
見ることが出来ます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夏向きウェア。「ゆうれいのふく」さんです。

ゆうれいのふく 幽霊の服

幽霊や死んだときに着るみたいな服だ、ということで
余りよろしく思われてなかった頃の
木綿の真っ白いシャツや股引などの洋服のこと。


明治初期に俗に用いられてた感覚で、
明治10~20年代頃にそれらの衣料品が
人々のあいだに機能的なものとして普及する過程で
自然に消失してゆきました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
南の風。「おばのむかえ」さんです。

おばのむかえ 伯母の迎え

八十八夜の頃に「まじ」(南風のこと)が吹いて来ることで、
これがやって来ると海から魚たちがサーッと素早い足でいなくなり、
一時期すっかり海からいなくなることがあるんだソウナ。



安芸の国などで「まじの風は伯母の迎え」などと言われてたもの。
季節に関する知識の一ッ。この期間は「洗ったように」魚がいなくなるので、
漁には出なかったといいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
網にくるくる。「キコエマン」さんです。

キコエマン

海で漁をしてるときに
これが網に入ってはじめにあがってくると
「漁がない」と言われてて、
験がよろしくないものだとされてました。



屋久島などで言われてたもので、
縞鯛(しまだい)などの仲間のこと。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水の音~~。「うえのかいのじゃぐち」さんです。

うえのかいのじゃぐち 上の階の蛇口

大きな建物などで夜おそく、誰もいないはずなのに
蛇口から水の出てる音が聞こえるので、あちこち点検にまわると、
自分のいた階の上の階の蛇口のひとつから、
水がジャージャー出てるというふしぎ。


店舗・学校・役場・病院などで語られるもので、
水道の故障などは一切みられず、普段は何の変哲もなく
正常に動くのがふしぎだったりするトカ。


いっせいにでるじゃぐち」(一斉に出る蛇口)なども似た水道管関係のおばけ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちょろっちょろ。「まがりかどのしっぽ」さんです。

まがりかどのしっぽ 曲がり角の尻尾

道の曲がり角に最接近したときに、
塀や壁ごしにサッと動物や爬虫類のしっぽのような影が一瞬見えますが、
直後に曲がった先を見ても何もいないといったふしぎなもの。



明らかに隠れる先も入ってゆく先もないような場面で
おもに発生するらしいソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぞろっと精鋭魔縁。「てんぐはちにん」さんです。

てんぐはちにん 天狗八人

ものすごく神通力や知恵知識などがある
てんぐ」(天狗)たちの群れ。


「小坊主一人に天狗八人」などと用いられることばに見られるもので、
ものすごい力の差があることや、とても強い支援を獲得することなどを示すとき用いられます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ダブルおひさま。「ふたつのひ」さんです。

ふたつのひ 二つの日

天にお日様がふたつダブルで存在すること。
ありえないこと、理にそぐわないことのたとえとしても存在して来ました。



古くから用いられて来たもので、源平の時代を舞台にした物語などには、
安徳帝と後鳥羽帝が並んで天下に存在してることが
「天にふたつの日なし、地にふたりの主なし」といったことばなどで表現されます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
げぼげぼ発動。「とちゅう」さんです。

とちゅう 吐虫

漢字で書くと「吐虫」
人間のからだのなかで働いてる虫の一ッで、
身体を流れてる十脈のなかに住んでるといいます。



口のなかに入って来たものによって起こる異常を感知すると、
咽喉(のど)に集まって来て、人間に吐き気を起こさせます。
原因となる食べ物や異物によって五種の反応を示すようです。



五種の反応というのは、風吐(ふうと)陰吐(いんと)唾吐(だと)雑吐(ざっと)蝿吐(ようと)で
風吐(ふうと)は食べ物によって体調不良を発したとき、
陰吐(いんと)は食べ物の味付けが辛すぎたりしたとき、
唾吐(だと)は食べ物が冷たすぎたり甘すぎたりしたとき、
雑吐(ざっと)は食べ物の油や酢が強すぎしたりしたとき、
蝿吐(ようと)は食べ物が不浄だったり虫が直接飛び込んで来たりしたときに
おもに発動する反応だといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
よだればくはつ。「じきぜんちゅう」さんです。

じきぜんちゅう 食涎虫

漢字で書くと「食涎虫」
人間のからだのなかで働いてる虫の一ッで、
咽喉(のど)に住んでるといいます。



人間がおいしいものを食べて口のなかに生じる涎(よだれ)を
好物にしてます。しかし、あまりにもこの数が繁栄して増長をしだすと、
人間の身体に病気をもたらすソウナ。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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