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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひとつめな妖怪。「めひとつごろ」さんです。

めひとつごろ 目一ッごろ

顔に目の玉が一ッだけあるおばけ。



日向の国などで言われるもの。
「ごろ」というのは南九州に見られる接尾語で
「あさねごろ」(朝寝坊・寝坊助)「やせごろ」(痩せた者)「うさっごろ」(兎)など
人間や生物につけられます。「坊」や「助」「こ」などと同様の意味合いで、
「ごろ」ということば自体に意味は深くない様子。






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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の五句のなかの中央存在。「あまてるかみ」さんです。

あまてるかみ

和歌の古註にある五七五七七のうちの「第四の句」の七音のことで
「土用の句」や「智の歌」と称されます。



第四句は、中央・黄・土用に属しており、
万物の円満を示す句(果句)で、
歌のなかではここがいちばん勝ってる状態が良いとされます。
その均衡から外れてしまうと不吉であるとも説かれます。



『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「あまてらすおおみかみ」(天照大御神)仏は「だいにちにょらい」(大日如来)をまつるとよいとされます。


「あまてるかみ」の呼称は同書の項目中にある歌
「五十鈴川きよき流れの道とめてあまてる神を拝みつるかな」から。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の古註のはじまりのちから。「みねのさかき」さんです。

みねのさかき

和歌の古註にある五七五七七のうちの「第一の句」の五音のことで
「春の句」や「仁の歌」と称されます。



第一句は、東・青・春に属しており、
万物のはじまり、任運の発気を示す句であるとされます。




『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「日神」(日天子)仏は「あしゅくにょらい」(阿閦如来)をまつるとよいとされます。



「みねのさかき」の呼称は同書の項目中にある歌
「春のくる道こそ見ゆれ春日山みねの榊の色のてらこさ」から。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の古註の無常パワーのあるかた。「すすきほ」さんです。

すすきほ

和歌の古註にある五七五七七のうちの
「第三の句」の五音のことで「秋の句」や「義の歌」と称されます。



第三句は、西・白・秋に属しており、
ここが他の句より強くなってしまうと不吉であるとされます。
また五行では金にあたり金属はものを断つものであることから、
命を無常に断つおそれもあると説かれます。



『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「すさのお」(素盞嗚)仏は「むりょうじゅにょらい」(無量寿如来)をまつるとよいとされます。



「すすきほ」の呼称は同書の項目中にある歌
「うちつづき野辺のけしきも秋と見えてすすき穂に出づる風ぞ吹きぬる」から。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の古註のやっぱり不吉パワーのあるかた。「みずのいろ」さんです。

みずのいろ

和歌の古註にある五七五七七のうちの
「第五の句」の七音のことで「冬の句」や「信の歌」と称されます。



第五句は、北・黒・冬に属しており、
ここが他の句より強くなってしまうと不吉であるとされます。



『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「月神」(月天子)仏は「ふくうじょうじゅにょらい」(不空成就如来)をまつるとよいとされます。



「みずのいろ」の呼称は同書の項目中にある歌
「山風は吹きこおりつつ飛鳥川みずのいろにぞ冬は見えける」から。




通算7777、ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
和歌の古註の魔力のつよいおかた。「やまほととぎす」さんです。

やまほととぎす

和歌の古註にある五七五七七のうちの
「第二の句」の七音のことで「夏の句」や「礼の歌」と称されます。



第二句は、南・赤・夏に属しており、
他の句より強くなってしまうと作者に
怪喪(かいそう)やわざわいを呼んでしまい、よくないとされます。
そのため、ひとを呪詛する歌は第二句にたましいをこめてつくると
効果が高いとも説かれてました。



『玉伝深秘巻』や『石見女式』にあるもの。
神は「ひるこ」(蛭子)仏は「ほうしょうにょらい」(宝生如来)をまつるとよいとされます。





「やまほととぎす」の呼称は同書の項目中にある歌
「おしなべて夏の景色は知られけり山ほととぎすまだも来鳴かず」から。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おぐしによいもの。「たくあんのしっぽ」さんです。

たくあんのしっぽ 沢庵の尻尾

お漬物のたくあんはしっぽのほうの毛のはえた端っこを率先して食べると
長くて美しい髪の毛が生えると語られてたソウナ。


たくあんのしりげ」(沢庵の尻毛)などはまったく別個の内容のもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あまはぎばば」さんです。

あまはぎばば
冬の晩にやって来るとされてたおそろしい存在。
子供たちに対して大人たちが「あまはぎばばが来るゾ」と言ってたとといいます。



能登の国の羽咋郡などで言われてたもの。
藁(わら)を打つ槌(つち)をだいて早く眠れば来ないゾなどとも言われてたようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ギブミーオイル・たんぽぽ。「あぶらかいすかい」さんです。

あぶらかいすかい 油買酢買

たんぽぽの綿毛たちのことで、綿毛を吹きながら
「油買いに酢買いに」などと囃すのが、子供たちのあいだでおこなわれてました。


綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばで
瀬戸内のほうなどで言われてたもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
たんぽぽあまい。「あめかいぼう」さんです。

あめかいぼう 飴買坊

たんぽぽの綿毛たちのことで、綿毛を吹きながら
「お坊お坊あめ買いに行け」などと囃すのが、
子供たちのあいだでおこなわれてました。



綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばで、
信濃の国などで言われてたもの。
「あめ」は、「飴」と解説されてたりもしますが(『わらべ唄風土記』など)
「酢」を意図してる地方もあるのかも知れません。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おかいものたんぽぽ、成年。「すかいさけかい」さんです。

すかいさけかい 酢買い酒買い

たんぽぽの綿毛たちのことで、綿毛を吹きながら
「酢買うて来い酒買うて来い」や「酢買って来い酒買って来い」などと囃すのが、
子供たちのあいだでおこなわれてました。





綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばは各地で言われてたもの。
「雨が降ったら泊まって来い」などとつづけたりします。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
目的地あり・たんぽぽ。「あこうのしおかい」さんです。

あこうのしおかい 赤穂の塩買

たんぽぽの綿毛たちのことで、綿毛を吹きながら
「赤穂へ行って塩買うて来い」などと囃すのが、
子供たちのあいだでおこなわれてました。


綿毛たちを買い物をする存在たちに見立てる囃しことばで、
播磨の国などで言われてたもの。



みそかいしおかい」(味噌買塩買)や「さけかいぼう」(酒買坊)などは同様な例。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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