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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おおきな木樵人。「ききりべっと」さんです。

ききりべっと 木伐り別当

おおむかし、豊後の国の玖珠郡に生えてたという巨大な
おおきくす」(洪樟)の木を伐ったという巨人。



はじめのうちは、翌朝になると斧を入れてた箇所が
モトのように再生してたので作業が進まなかったのですが、
お告げにしたがって、出た木っ端や木くずを
全て燃やしながら伐り進めることによって、伐採に成功しました。



しかし、木が倒れたときの衝撃で「ききりべっと」は
山国川のほうへ刎ね飛ばされてしまい、死んだんだソウナ。







風土記などでは伐採した者の名や話は出て来ません。
この巨大な木を伐られたことによって、
大きな影が出来なくなり土地が利用しやすくなったとされます。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むかしの巨木いまは山岳。「おおきくす」さんです。

おおきくす 洪樟

おおむかし、豊後の国の玖珠郡に生えてたという
巨大な樟(くす)の木。



これが伐られたあとの「きりかぶ」が
石のようになった山が断株山(きりかぶやま)、
伐ったときの木っ端や枝を焼いた灰が積もったものが
その周辺の山々であると伝えられてます。




「洪樟」や「洪樟樹」と表記されます。
「洪」の字は「おおき」「おおしき」「おおきなる」などと訓まれます。
各地で語られてる、太古の巨木のひとつ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むかしの巨木いまは無し。「ふたつもりのおおくす」さんです。

ふたつもりのおおくす 二ッ森の巨樟

おおむかし、阿波の国麻植郡の「二ッ森」という岡に
生えてたという巨大な樟(くす)の木。



枝がものすごく延びて往来をさまたげてたり、
とんでもなく大きな影が出来て人々は困ってたそうですが、
雷が落ちて焼けてなくなったのだソウナ。






各地で語られてる、太古の巨木のひとつ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
火にたきぎを入れるときは。「さかごのたきぎ」さんです。

さかごのたきぎ 逆子の薪

火のなかに薪を入れるときは、
細いほうを火に向かって入れるもので、太いほうを火に向かって入れると、
お産のときに赤ちゃんが「さか子」になって難産になると語られてました。


「薪は細いほうから火に入れろ」という教えのために語られてた俗信で、
各地にみられます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おっぱいが出なくなります。「ちちすいむし」さんです。

ちちすいむし 乳吸虫

赤ちゃんにあげるお乳が余ってしまったときに
適当に庭に捨てると、お乳が出て来なくなってしまうのでよくないといわれてました。


蟻(あり)や蚯蚓(みみず)などの虫たちが、
庭に無雑作に捨てられたお乳を吸ってしまうと、
そのひとのお乳は止まってしまうんだソウナ。



ありにちち」(蟻に乳)と同様のもの。
越中の国などで言われてたものですが、
特に総合的な呼び名は存在しないようです。



乳の出に関する俗信は他にも砂糖がよくないとするもの
ちぼしむし」(乳干虫)などもあります。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
イビルもぐら。「むしろのしたのもぐら」さんです。

むしろのしたのもぐら 莚の下のもぐら

戸外に莚(むしろ)などをひろげて昼寝をしてるときに、
その真下に「もぐら」が居たり、真下を「もぐら」が通り過ぎてったりすると、
生まれて来る子供がすこやかではなくなるとされて、
よくないとされてました。



肥前などをはじめ、
妊婦が戸外で昼寝するのをいましめた俗信にみられるもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
闇にひそむ魔物たち。「ようないもの」さんです。

ようないもの

人間によくないことをもたらす魔物たちのこと。
長門の国などでいわれてるもの。
夜に子供を連れて歩くときは、ようないものに遭わないように
「へぐり」(鍋墨)を額にぬったといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
すぐにお水を入れないといけないのよ。「からごのみず」さんです。

からごのみず 空子の水

炊きあがったごはんを飯櫃(おひつ)に移したら、
すぐ釜(かま)に水を入れないと、出産が「から子」になる
(破水が起こって、ひどい難産で苦しむ)と語られてました。



「からご」は「からっこ」などとも。
「ごはんを炊いたあとの釜にはただちに水を入れろ」
という教えのために語られてた俗信で、各地にみられます。


「釜に米を入れるときは先に水を入れておけ」あるいは
「鍋に小豆を入れるときは先に水を入れておけ」という教えに
これが結びついてる地域もみられます。
はしゃぎごのみず」(はしゃぎ子の水)などは同じもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」への3月はじまりのアップは、
すぐにお水をいれなさい。「はしゃぎごのみず」さんです。

はしゃぎごのみず はしゃぎ子の水

炊きあがったごはんを飯櫃(おひつ)に移したら、すぐ
釜(かま)に水を入れないと、出産が「はしゃぎ子」になる
(破水が起こって、ひどい難産で苦しむ)と語られてました。



「はしゃぎ子」は「はしゃぎっ子」とも。
「ごはんを炊いたあとの釜にはただちに水を入れろ」
という教えのために語られてた俗信で、各地にみられます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ご先祖騎馬。「しょうろうま」さんです。

しょうろうま 精霊馬

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、
ほとけさまを乗せるための使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。
豊後の国や日向の国などで呼ばれてるもので、
「しょうろ」「しょろうま」とも。



精霊(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、
夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地獄騎馬。「えんま」さんです。

えんま 閻魔

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、
ほとけさまの使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。



その関係から、墓場で「かまきり」を見るのは
誰か死ぬ者がでる前兆だと語られてもいました。



阿波の国などで呼ばれてるもので、「えんまはん」「えんまさん」とも。
かまを振る様子が「えんまさまみたいに怒ってる」ようだからと語られてたそうです。
ほとけんま」(仏馬)などは隣接するもの。




仏様(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、
夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
精霊騎馬。「ほとけんま」さんです。

ほとけんま 仏馬

「かまきり」のこと。お盆の時季になると、ほとけさまを乗せるための
使い・騎馬(のりうま)として働いてるのだといいます。


阿波の国などで呼ばれてるもので、「ほとけんば」とも。



仏様(祖先の霊)が虫たちに乗ってるという考え方は各地にあるもので、
夏や盆の期間中の殺生を避ける言動のなかでもひろく用いられて来ました。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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