忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
個々の石にあり・なし。「むらさきすいしょうのじゃき」さんです。

むらさきすいしょうのじゃき 紫水晶の邪気

紫水晶(アメジスト)には、はじめから石のなかに
邪気が含まれてることもあるそうで、そういうのにあたってしまうと
良い効果のあるしんぴてきな水晶ではなかったりするソウナ。




20世紀以後の天然石などに関する神秘的な言説にみられるもの。
欧米からの翻訳知識のようです。
PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お湯をわかすおしごと。「かし」さんです。

かし 華歯

漢字で書くと「華歯」で
仏蓮(ぶつれん)が越後の国にある国上山で修行をつづけてたときに、
どこからともなくやって来て、
薪わりや水くみなどの労働をしてくれたという童子。


一緒にあらわれた「こくし」(黒歯)と共に、ちからが強く、
仏蓮のためのお湯をわかすこと以外にも
あちこちから木の実を集めて来たりなどのこともしてました。




仏蓮が亡くなるまで手伝いをつづけており、
ふたりは仏蓮の四十九日が過ぎると共に国上山からすがたを消したソウナ。




『日本法華験記』(巻中)や『元亨釈書』(巻11)では「華歯」、
『今昔物語集』(巻13)では「花歯」の字で書かれてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お湯をわかすおしごと。「こくし」さんです。

こくし 黒歯

漢字で書くと「黒歯」で
仏蓮(ぶつれん)が越後の国にある国上山で修行をつづけてたときに、
どこからともなくやって来て、
薪わりや水くみなどの労働をしてくれたという童子。



「黒歯」という名称が十羅刹女に存在する名前だったため、
『今昔物語集』(巻13)などでは仏蓮が
十羅刹女の化身してやって来たものたちかな?――と考えてみる場面などもあります。



仏蓮は毎日毎日3回、お湯をわかして沐浴し垢穢を去るのも日課にしてたため、
このふしぎな童子がやってて来るまでは、
その作業に疲れ果ててしまい下僧が辞めていってしまうのが常だったソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
塔建立反対住神。「くがみやまのじしゅのかみ」さんです。

くがみやまのじしゅのかみ 国上山の地主神

越後の国にある国上山のかみさまで、
上にお寺が出来てしまったことで自分の居場所がなくなってしまう
――と怒り、お寺の塔を「かみなり」(雷)に頼んで
壊させてつづけてました。



『日本法華験記』(巻下)や『今昔物語集』(巻12)の文では
寺の塔を壊させてた「かみなりのわらわ」(雷の童)とは深き契りのある仲だとされてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
仏塔破壊ボーイ。「かみなりのわらわ」さんです。

かみなりのわらわ 雷の童

越後の国にある国上山のお寺の塔を蹴りやぶってた、
男の子ぐらいのすがたの「かみなり」(雷)で、
ひとびとが何度再建しても塔を破壊してたといいます。



これをきいた神融(しんゆう・泰澄のこと)が法華経を念じ唱えると、
雷はしばられて動けなくなったすがたで空から落ちて来て退治され、
もう塔を壊さないこと、きれいな湧き水を出すこと、国上山の近くに落ちないこと、を誓い
釈放されるに至ったソウナ。



『日本法華験記』(巻下)や『今昔物語集』(巻12)の文では
「十五、六歳」ぐらいの年恰好の童・男童だったと形容されてます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
足があるので并行します。「へいこうげいぎょ」さんです。

へいこうげいぎょ 并行鯨魚

明恵(みょうえ)が見た夢のなかに出て来たもの。
足の生えてる8寸ほどのおさかな。



明恵がこの夢を見たのは嘉禄2年(1226)6月1日で、
五秘密法を修した結果としてこの夢を見たと夢記で述べてます。
紙に包まれたひもの状態で登場しており、
そのうちに明恵と一緒になって足で歩行したといいます。


「鯨魚」は「まかつぎょ」(摩竭魚)の漢訳のひとつで、
本来はとても大きな魚なためこの字が用いられてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
善悪人心。「おにとほとけのあいずまい」さんです。

おにとほとけのあいずまい 鬼と仏の相住まい

人間ひとりひとりのこころの善悪両面を示すたとえのことば。
「ひとのこころの奥底は鬼と仏の相住まい」
「鬼と仏の同居」などと表現されてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おさかなたべたい。「びょうじ」さんです。

びょうじ 猫児

猫児や狸猫(ねこ達)は人間に取り憑いて、
自分の好きなものをバリバリ食べる
などの悪さをすると言われてました。


『千手経』には「猫児有所着者 於千眼像前呪一百八遍」とあって
観音さまを拝んで「大悲呪」を108回唱えると、祓うことが出来るソウナ。
ふくちゅうびょう」(腹中猫)などが観音さまへお経を唱えることで祓われてるのは、
このお経の説に則ってるものだと言います。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ジンジャーーーーー。「みつきょう」さんです。

みつきょう 蜜薑

漢字で書くと「蜜薑」です。
砂糖などで甘く漬けた生薑(しょうが)で、仏や鬼神たちの好む
おそなえものだとされます。



お経などで、お供え物や壇を設けるときの盛り付けとして出ます。
つよい香気があるので魔物たちにとっては嫌いなもの?




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あたまがばぼーん。「にょありじゅし」さんです。

にょありじゅし 如阿梨樹枝

漢字で書くと「如阿梨樹枝」で
悪さをした鬼神や魔物・外道などが、
陀羅尼のちからによって罰を与えられた状態のことで、
あたまが阿梨(あり)のように七ッに裂け割れてしまってる様子。



仏典やお経の注解にしばしばみられる表現。
その花実が七ッに裂けるとされてることからのことば。
阿梨(あり)は「いんどめぼうき」のことだとも解釈されてます。
華菜・蘭香などとも漢訳されます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
この世におるもの。「ぞうぎょう」さんです。

ぞうぎょう 雑形

漢字で書くと「雑形」で
人間以外の、五体のからだをもった存在たちのこと。鬼畜の類の総称。
仏典で用いられてた熟語のひとつで、
『楞厳経要解』に「雑形 鬼畜等類也」などとあり
鬼たちや畜生たちのことなどと解説されてます。
「雑形の身となる」など人間以外のものに生まれ変わる文脈に使われたりもします。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
そののち生えません。「こまごめがわのあし」さんです。

こまごめがわのあし 駒込川の葦

むかし陸奥の国の駒込川で村のひとびとが
鮭(さけ)を捕ってるところへ、弘法大師がたまたま訪れました。
みんなに鮭をわけてもらった弘法大師は
川沿いを歩いてたのですが、葦(あし)が弘法大師を転ばせ、
しかもその拍子に片目も葦に突っ込み、傷を負ってしまいました。



怒った弘法大師のせいで、駒込川には自然に葦が生えなくなってしまい、
鮭ものぼってこなくなってしまったんだソウナ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]