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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひゅるふるる。「ハジ」さんです。

ハジ

ぞーっと気分が悪くなるような「風」のことで、
地上のあちこちを常にさまよいつづけるといいます。


人間に風邪などをひかせたり、家畜を病気にしたりします。


南西諸島に伝わるもので、沖永良部島では
ティンヌミャー(天の庭)にあがることの出来なかった
あだじに(横死・不慮の死・刑死)をした者の魂などが、
これになるとしてました。






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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
羊のときダケ食べられます。「じきそうよう」さんです。

じきそうよう 食草羊

漢字をあてれば「食草羊」です。
餓鬼の仲間で、普段は何も食べることが出来ずに苦しみつづけてますが、
すずしい冷風が吹いて来ると、ほんのひとときダケそのすがたが
黒い羊(ひつじ)になって、そのへんの地面に生えてる草のみを
食べることが出来ます。



億耳が色々な霊鬼・餓鬼たちに出会うはなしは
『十誦律』(巻25)にあり、「作羊噉草」などの表現で見られ、
大きなお屋敷で働いてた婢が、死後このような餓鬼になってしまってる様子が登場します。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
巨大造形うんこ。「おにのくそ」さんです。

おにのくそ 鬼の屎

慶応のころ、江戸の麻布の路上にある日
突然おちてたという、巨大すぎるとぐろを巻いたうんこ。



直径も3尺以上あったようで、町のひとびとは余りの大きさに
「ばけものか、おにのくそだ」とか噂したそうですが、実のところは
いたずら者が大量のうんこを集めて来て、大きな筒に詰め、
ところてんのように突き出して制作したものだったのだソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山に住んでるよ。「あせごのまん」さんです。

あせごのまん 阿瀬川のまん

阿波の国の阿瀬川(阿瀬河)にいたという
山の中に暮らす怪力の大男。


もともとは炭焼きの子供として生まれており、母親の歿後に
父親ひとりの手で育てられてましたが、
虫や蛇や蛙などを食べてたといいます。


やがて大きくなると、ものすごい怪力になって、
しばらくは父親を手伝って暮らしてましたが、あるとき
「動いてない人間を見ると食いとうなってしまうから……」と告げて、
山の奥に入ってしまったんだトカ。



その後も山の中でときどきすがたを見たとかなどのはなしや、
昔話のなかに組み込まれてるようなはなしがいくつか語られてたようです。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
並んでぴかぴか。「そうれんび」さんです。

そうれんび 葬礼火

夜、離れた場所に葬礼の列の灯りのように
並んだ怪火が見えることがあるというもの。


雨の降る日の夕方ごろに、ひとの行く手に出没したり、
傘に乗って来たりする怪火のこともこのように呼んだようです。


土佐の国などで言われてたといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ポンポンしちゃいかん。「おでこでゆでたまご」さんです。

おでこでゆでたまご おでこで茹玉子

ゆでたまごを食べるとき、おでこにコツンとたまごを当てて、
ひびを入れてから殻をむく――という手順をとると、
その日は良い点が取れない、合格及第しない、失敗をするヨというもの。


何か試験や人前でやる仕事がある前には
避けたほうが良いといった内容の俗信。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おさいふに。「かきのかけら」さんです。

かきのかけら 牡蠣の欠片

ぴかぴかした牡蠣(かき)の貝殻の欠片を
きれいに洗って、お財布に入れて置くと、
お金がよく溜まるようになったり、
欲しいものが手に入るようになるんだヨという俗信。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぴかぴか直線飛行。「てんび」さんです。

てんび 天火

夜空を一直線に飛んで行くという怪火。



丹波の桑田郡などでは、一直線に空を飛んで、木などにぶちあたると
割れて分裂しますが、またひとつに合わさって一直線に飛んで行く、
などとも語られてたようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
めだまだらけ。「ふじさんのばけもの」さんです。

ふじさんのばけもの 富士山の化生物

富士山に暮らしてたと考えられる
おおきな熊のようないきもの。
背中に2本の角があり、体中に眼がついてるとも。


宝永4年(1707)11月に富士山が噴火したときには、
山から逃げる生き物たちに混ざって、このすがたが目撃された
という風聞があったとするはなしも見られます。




天明年間、浅間山の噴火のあとに売り出された
『会談浅間が嶽』に載せられたはなしのなかに出て来るもの。
山の中にいた異獣であろうと考えられてます。
あさまやまのばけもの」(浅間山の化生物)もおなじはなしに描写されてる似たもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まるいおめめ。「あさまやまのばけもの」さんです。

あさまやまのばけもの 浅間山の化生物

浅間山に暮らしてたと考えられる
おおきな鬼のようないきもの。足は1本しかないとも。



天明3年(1783)7月に浅間山が噴火したときには、
山から逃げる生き物たちに混ざって、このすがたが目撃された
という風聞があったとするはなしも見られます。



天明年間、浅間山の噴火のあとに売り出された
『会談浅間が嶽』に載せられたはなしのなかに出て来るもの。
山の中にいた異獣であろうと考えられてます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お盆にぴかぴか。「きつねのひかり」さんです。

きつねのひかり 狐の光

狐(きつね)たちが夜にしっぽの先を
上のほうにあげて出すという光。


武蔵の国の足立郡などでは、お盆のころになるとこれがよく光る、
と発生時季についても語られてたようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごほごほだんご。「かぜばば」さんです。

かぜばば 風邪婆

風邪(かぜ)を引いたとき、病状が良くなるようにまつられる存在。
武蔵の国の足立郡などでは、辻に御幣を立てたりお団子を供えたりして
これをまつり、風邪がよくなるように願ったといいます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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