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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
カワロウカワロー。「かわろう」さんです。

かわろう

川にいるというもので、猿(さる)に似てて、
人間のような手足をしてると考えられてたようです。



『日葡辞書』(1603年)に「Cauaro」という項目名で記載されてる河童。
節用集などのなかに記されて来たものが収録されたもの。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
本草分布把握な河童。「てがわら」さんです。

てがわら

越中の国に分布してるかっぱの仲間。



小野蘭山『重訂本草綱目啓蒙』(巻38)や
山本亡羊『本草綱目釈義』(巻42)の「渓鬼虫」の項目の付録「水虎」で、
河童たちの地方名の列挙のなかに「テガハラ 越中」と記載されてるもの。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水虎の絵。「えちごのかっぱ」さんです。

えちごのかっぱ 越後の河童

越後の国の新潟で商売に出されたらしいかっぱで、
背中には鼈(すっぽん)みたいな甲羅があります。




『水虎之図』などに「此水虎図 越後国新潟郷所出 寛政甲寅秋観于奥旅中
是越州香具商氏物也」と添えられて描かれてるもの。
そのとおり読めば越後で香具商(香具師)が
薬の販売か見世物に出してた河童の絵が、写されたものだといえます。



どこで捕れたものかは不詳。



一枚刷の『水虎十二品之図』にもおなじ絵が描かれてますが、
こちらだと絵と情報のつながりがなくなってしまってます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
松の落葉勢その5。「がわた」さんです。

がわた

近江の国などに分布してるかっぱの仲間。




藤原長房『さへづり草』(松の落葉の巻)に
「水虎の名義」として収録された各地の河童の列挙のなかで、
「かわたろう」に属する呼び名のひとつとして
「近江彦根にてガハタ」と記録されてるもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
松の落葉勢その4。「かわそう」さんです。

かわそう 川僧

肥前の国などに分布してるかっぱの仲間。



藤原長房『さへづり草』(松の落葉の巻)に
「水虎の名義」として収録された各地の河童の列挙のなかで、
呼び名のひとつとして「肥州佐賀にて川僧」と記録されてるもの。
川小僧の「小」が略されたものと言及されてます。



かわっそ」などはほぼおなじ語彙なのだと考えられます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
松の落葉勢その3。「かわこぼうず」さんです。

かわこぼうず 川小坊主

因幡の国などに分布してるかっぱの仲間。


藤原長房『さへづり草』(松の落葉の巻)に
「水虎の名義」として収録された各地の河童の列挙のなかで、
呼び名のひとつとして「因幡の土俗川小坊主といひ」と記録されてるもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
松の落葉勢その2。「かわだ」さんです。

かわだ

越後の国などに分布してるかっぱの仲間。



藤原長房『さへづり草』(松の落葉の巻)に
「水虎の名義」として収録された各地の河童の列挙のなかで、
「かわたろう」に属する呼び名のひとつとして
「越後柴田にてカハダ」と記録されてるもの。柴田は新発田。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
落ち葉勢。「かっぱぁ」さんです。

かっぱぁ 河童

出羽などに分布してるかっぱの仲間。



藤原長房『さへづり草』(松の落葉の巻)に
「水虎の名義」として収録された各地の河童の列挙のなかで、
「かっぱ」に属する呼び名のひとつとして
「出羽久保田にてカッパァ」と記録されてるもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
にゅるながのほう。「めとち」さんです。

めとち

陸奥の国の津軽などで見られた、川のなかにひそんでる
1尺6、7寸ぐらいの、蛇のような帯のような、ながほそいもの。



水底で人間をぐるぐるとしめつけて、身動きをとれなくしてから、
沈めたり、腹の中に入り込んだりするようです。



平尾魯仙『谷の響』(巻5)に記載されてるもので、
「俗にいふメトチなるべし」あるいは「世にいふメトチともいふものか」などとあり、
水中に出る妖怪という点から「めどち」や「めどつ」たちに
対比されて記されたものだといえます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きゅうりの種もすきだ。「めどち」さんです。

めどち

奥羽などに分布してるかっぱの仲間。
水中にひとを引きずりこんで、
だんこ(肛門)をぬいてしまうと言います。



津軽では初なりの胡瓜(きゅうり)や胡瓜の種を川に流して、
牛頭天王・すいこ・めどちたちにあげてから、
水遊びはするものだと語られてました。



「めどち」や「めどつ」の音は
「みずち」(水つ霊)の意味だと考えられてます。



津軽の砂子瀬などでは、麻幹(おがら)が嫌いだと語られてて、
河童たちはそれに触れると体が溶けてしまうので、
身につけておくと河童よけになるとされます。
また、河童を焼いても灰に雨や水がひとつぶでもかかると
河童はよみがえることが出来るが、麻幹を使って焼かれると
よみがえることが出来なくなると語られてたといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
だんこを取るだ。「めどつ」さんです。

めどつ

奥羽などに分布してるかっぱの仲間。
水中にひとを引きずりこんで、
だんこ(肛門)を取って喰ってしまうと言います。



津軽などでは、めどつが出て来ると
川の水があぶらみたいにねばねばしだして、
うまく泳いで逃げることが出来なくなってしまう、
といったことも語られてたようです。



「めどつ」や「めどち」の音は
「みずち」(水つ霊)の意味だと考えられてます。


三戸では頭に「三枚皿」と呼ばれるお皿があって
水をそこに溜めてるとも語られます。



水がとろとろねばねばになるのは「どちがめ」などにも見られる語られ方です。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
鯛いただき。「りゅう」さんです。

りゅう 竜

美濃の国の大矢田神社に伝わる
人形あやつりのおどりに出て来る存在。


滝から出現して「しょうじょうひめ」(猩々姫)が釣り上げた
元気な鯛(たい)を横取りして襲い掛かって来る悪竜で、
「すさのお」によって退治されます。



おどりの展開は「やまたのおろち」が大筋として用いられてて、
ひんここ」たちを食べ尽くしてしまう「おろち」が
「すさのお」に退治られており、
全体の雰囲気として猩々姫は「くしなだひめ」にあたる存在になってます。




猩々姫と竜には、からくり仕掛けの人形が使われてます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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