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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
樹から気化する。「じゅしょうに」さんです。

じゅしょうに 樹小児

漢字で書くと「樹小児」で
樹木から自然に生じるという存在で、嶺南の地にあるものだとされます。



『本草綱目』の独脚蜂の項目のなかで挙げられてるもので、
樹から気化(自然から直接に生まれること)して
この世に生じる例として出て来ますが名称が示されるだけなので
詳しくはわかりません。



虫の気化についての文に蝶・蜂・蟻などと並べて挙げられてる点から、
虫などの一種なのかと思われもしますが、
独脚蜂は樹から生えてて動けないという存在なので、
地域は異なるものの「にんめんじゅ」(人面樹)のような
人間のかたちをした植物の一部を示してるのかもしれません。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
すずめだけではなかったり。「こう」さんです。

こう 蛤

漢字で書くと「蛤」で、はまぐりのこと。
海のなかに燕(つばめ)が入ってこれに変化すると考えられてました。



『列子』などに「燕之為蛤」とあるもの。
意味するところは雀がなるとする「こう」(蛤)と同じもののようで、
季節の変化に伴うへんかを示してるようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
介族になるもうひとつの代表。「こう」さんです。

こう 蛤

漢字で書くと「蛤」で、はまぐりのこと。
季秋(9月)になると海のなかに雀(すずめ)が入って
これに変化すると考えられてました。



『礼記』月令に「爵入大水為蛤」とあるもので、
七十二候のうちの寒露のころの季節時候の変化のひとつとして広く読まれてました。
爵・黄雀はいずれもすずめのこと。





回数を重ねて行くと「しんこう」(蜃蛤)になるとも。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水から生える。「けい」さんです。

けい 繼


漢字で書くと「㡭」あるいは「繼」で、
水から自然に生まれると考えられてた植物で、節々がちぎれても
またそれぞれから生えて殖えるので「継」と呼ばれるのだとされます。




『列子』天瑞篇、『荘子』至楽篇などに見えるもの。
こまかく小さいものだとする「けい」の解釈とは別箇のもので、
牛脣(水瀉)や続断(接続草)のようなかたちの植物だと想定されてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水がなる。「けい」さんです。

けい 繼

漢字で書くと「㡭」あるいは「繼」で、
水から自然に生まれるもの。こまかくて小さいといいます。



『列子』天瑞篇、『荘子』至楽篇などに見えるもの。
「何ともしれぬ水あかのやうなもの」(太田玄九『張注列子国字解』)
「水上塵垢初生苔而未成也」(『列子』林註)
「水上の塵埃に苔の生ぜむとするもの」(久保天随『列子新釈』)
「塵埃水上に浮びて細く長くひけるをいふ」(岩垂蒼松『荘子新解』)
などなど、水に生じる微小な存在だと考えられてますが
なにものなのかはハッキリしません。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
アイドンノットはまぐり。「しん」さんです。

しん 蜃

漢字で書くと「蜃」で、海などに住む蛟竜の仲間のこと。
孟冬(10月)になると海のなかに雉(きじ)が入って
これに変化すると考えられてました。



『礼記』月令に「雉入大水為蜃」とあるもので、
七十二候のうちの立冬のころの季節時候の変化のひとつとして広く読まれてました。
蛟竜はうろこのある竜たちのこと。


しん」の解釈には分かれがあり、
そこが取り沙汰される際には、こちらのみずちのほうは「蛟蜃」の蜃、
あちらのおおはまぐりのほうは「蛤蜃」の蜃と便宜上区別されたりもします。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
クロニクルはまぐり。「しんこう」さんです。

しんこう 蜃蛤

漢字で書くと「蜃蛤」で、
おおはまぐりのこと。『述異記』などにあるもので
黄雀(すずめ)と蛤(はまぐり)が変化を繰り返しつづけて、500年がたつと
蜃蛤になるとも考えられてました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ビッグはまぐり。「しん」さんです。

しん 蜃

漢字で書くと「蜃」で、しんきろうの「しん」の字でも
おなじみかと思われる文字です。



おおはまぐりのこと。孟冬(10月)になると
海のなかに雉(きじ)が入ってこれに変化すると考えられてました。



『礼記』月令に「雉入大水為蜃」とあるもので、七十二候のうちの
立冬のころの季節時候の変化のひとつとして広く読まれてました。
そのため、雉と蛤をおめでたい御膳に用いる
という組み合わせが出来たと俗にいわれてたトカ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
へんかしておさかなが生じるパターン2。「せつ」さんです。

せつ

漢字で書くと、「䲙」などで、こういうカンジ。
 

たなご・たびらこたちのことで、櫛(くし)が水のなかに入って、
この魚のかたちに化すとも考えられてました。
そのため節魚・櫛魚とも呼ばれます。



節と櫛とはおなじ意味。「せき」(鯽)に近いものであるので、
変化の様子がむかしの本では並べて紹介されていることがありました。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップ は、
へんかしておさかなが生じるパターン。「せき」さんです。

せき

漢字で書くと、「鯽」などで、こういうカンジ。

脊・責で構成される別字もあるようです。




鮒(ふな)たちのことで、稷米(しょくべい)が水のなかに入って、
この魚のかたちに化すとも考えられてました。



稷米は、きび・たかきびのこと。
「稷米所化」や「稷米化之」という字句でこの説が記載されてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
鬼神に用いよ。「どくろし」さんです。

どくろし 髑髏枝

漢字で書くと「髑髏枝」で
どくろがつけられてる杖のようなもの。
鬼神をあやつったりするために
道士や術使いなどが用いるとされてた法具だといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップ は、
しきがみのほうとは別のもの。「しきしん」さんです。

しきしん 識神

漢字で書くと「識神」で
生きてるものたちに存在てしてるという「たましい」たち。



『魏書』釈老志には
「生生之類 皆因行業而起 有過去当今未来 歴三世 識神常不滅 凡為善悪 必有報応」
などといった記述があり、これによて知られてます。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

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